旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

ぼくが北海道にとどまる理由

2012-02-21 23:06:38 | 映画

北海道で風雪が強まるというので病院に泊まりました。

なぜ自分は北海道にとどまって働いているんだろう。自分でもよく分からないことのひとつです。

けさは診療を始めると「北大の皮膚科から電話です」。出てみると秦先生からで「前沢です」と出ると秦君びっくり。「学生時代はたいへんお世話になりました」と言われるとうれしくてなりません。秦君はとても性格の良い真面目な学生でよく覚えています。「おとといも飛行機で見かけました」ありゃそうですか。

といううわけで「教え子がたくさん働いているのが北海道だから」という理由があるのかもしれません。

それに夢だったか現実だったかはっきりしないのですが、誰かに「一番影響を受けた映画は何ですか?」と聞かれたような気がするのです。

いろいろ考えたあげく「ドクトルジバコ」「愛すれどこころさびしく」「草原の輝き」の3本が浮かびました。

「ドクトルジバコ」は大学1年の時見たような気がします。ジバコは医師で詩人。国と闘い、雪の中を生きたのでした。

医学部を続けるかどうか悩みに悩んだ青春のあの日。教会で知り合い、呉服屋に勤めていた小川君が映画に誘ってくれたのでした。

雪の中をヒューマンに生きたジバコ。今の自分と重なります。それが雪の北海道にとどまっている理由かもしれません。道外から来た教授はほとんど皆定年退職すると戻ってしまうようですが。