旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

ボーとする時間を持つ

2013-02-11 23:50:55 | 教育
19時から北大医学部同窓会の新入会員歓迎会に参加しました。

ぼくは同窓生ではありません。教員を務めたことで「会員2」という枠組みに入れていただいています。もちろん会費は払っております。現在会長は浅香名誉教授。

新入会員は今年の卒業生です。113人。この日に3日間医師国家試験が終わりました。1学年100名入学したはずなのになぜ113人かというと、ひとりも留年者がおらず、上の学年から降りてきた人が例年通りそれなりにいたということです。

さて今回はぼくにスピーチの依頼がありました。で、表記の話をしました。

残念ながら学生のときは元気だった人が研修医になると病気になります。がんばり過ぎてしまうのでしょうか。

それを防ぐ方法は「ボーとする時間を持つこと」です。

ボーとしていると働く神経回路があります。「デフォルト・モード・ネットワーク」です。伊古田俊夫先生の『脳から見た認知症』に書かれています。ボーとしているときに働く神経回路です。

自分を客観的に観ることができること。少し広く社会を観ることができること。少し先のことを考えることができること。

ときどきボーとしながら、自己客観視力、社会洞察力、先見力を身につけていけばメンタルな病気にはなりにくいでしょう。

卒業生諸君。ボーとする時間を大切にしてね。


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