旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

中村伸一先生来道

2013-06-08 23:59:05 | 地域協働
福井のおおい町の旧名田庄村でがんばっている中村伸一先生を招いて羊蹄在宅医療推進フォーラムを開催しました。

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」やNHKBSドラマ「ドロクター」で全国に知られています。土日は11月まで予定が埋まっているという売れっ子です。

今回のテーマは「地域に“寄りそ医”20年 ~地域住民と診療所医師の強くて暖かい絆の物語~」でした。

住民との触れ合い、特に桜にまつわる別れの物語の数々。

中でもホロと来たのは、シベリヤに抑留されていた人が亡くなった戦友のことを考えると自分の体から出た癌などに負けていられない。「麻薬は使わないでくれ」と最後まで耐え忍んで逝かれた物語。

戦争を経験した世代は死に対する姿勢が違うのですね。

後半パネルディスカッションにも参加してくれて、「プラスワンとフォロワー」のエールを送ってくれました。

プラスワンとは自分も少し役立つことができるという気持ちを持つこと。

フォロワーとはリーダーにならなくても追従者が一人増えることで大きく社会が変わる可能性があるということです。

パネラーの高階日出男先生は蘭越40年。特養でも家族やスタッフの協力で看取りが自然に行えることを語ってもらいました。

札幌市東区の鈴木真一郎先生には在宅医療の苦労と楽しさを、西区の坂本仁先生には地域連携ネットワークづくりのコツをお話ししてもらいました。

さて羊蹄でできることは何かないでしょうか?

中村君とは深夜までホテルで飲みました。自治医大の教え子ももう50歳。これからますます活躍してもらいたいです。本ももっともっと売れるといいね。