もともと原作が好きなので、ドラマ化の話が発表された時からこの企画には関心を寄せていました。
しかし中国ロケやら豪華キャストやらワダエミさんの衣装やらばかりが喧伝されて肝心のストーリーはろくろく言及されないという状況に、
「これは結局オールスターキャストによるお祭り企画であって、真面目にドラマを作る気がないんじゃないか?」
という危惧を次第に抱きはじめ・・・。
そんな時に滝沢くん以外の七犬士のキャストが発表になり、その中に勝地くんと小澤さんが入っていたことに、勝地くんファンとしてよりまず原作ファンとしてホッとしました。
まだ一般的知名度はさほど高くないものの演技派としての定評を得ている彼らが犬士に名を連ねているならば、一応きちんとドラマを作るつもりはあるのだな、と。
脚本がよほどアレでないかぎり(あの『ニコニコ日記』の大森美香さんなので、いくらなんでもそうそう悲惨なものにはなるまい、とは思ってました)、最低限彼らのパートは見られるものになるだろうし。
とまあその点では安堵したんですが、引っ掛かったのは勝地くんが演じるのが犬村大角だということ。
大角は八犬士唯一の妻帯者ということもあって老成したイメージのある役であり、当時19歳の勝地くんではいささか若すぎるんじゃないか
(大角は化け猫退治の時点で数え21歳、満年齢に直せば19~20歳なので、実は役と役者の年齢が一致していた唯一の例なんですけどね)。
外見や雰囲気からいっても勝地くんはむしろ佐藤隆太くんが演じた犬川荘助のイメージに重なる(ちょっと美形すぎるけど)。
それが大角ってどんなもんだろなあ、と思いつつ放映を迎えたわけですが・・・後編(前編では目立たなかったので)の登場シーンから数分とたたずに、
「やっぱりこういう知的で気品のある役に勝地くんは似合うなあ」
などと思うようになっていました(笑)。
写真で見たときは微妙に思えたオールバックのポニーテール(前編はずっと烏帽子だった)も、動画で見ると違和感なく合っている。
そして驚いたのは上でも書いた気品。
「やっぱり~似合うなあ」とその時は感じたんですが、よく考えると勝地くんが知的はともかく、特別気品を必要とされる役を演じてるのを見たことがない。
全然「やっぱり」じゃないのに日頃からそういう役を見慣れているかのように錯覚してしまうほど自然に、純和風の武家の若様らしい「気品」を備えていました。
もう一つ驚いたのは、表情によっては13歳のときに演じた『永遠の仔』のモウルそっくりに見えること。
当時ネットで『里見八犬伝』の感想ブログを探していたとき、『永遠の仔』以来久しぶりに勝地くんを見たという方が、
「彼は今何歳なんですか。なんであんなに変わってないんですか」
と質問しているのを見つけてちょっと笑ってしまいました(それは本人だって答えられまい)。
「19歳です」と返答をもらって「一番変わる時期なのに・・・」とますます驚いてらっしゃいました。
15歳~16歳くらいの頃に一気にぐっと大人っぽく、男っぽくなった印象を持っていたんですが、近年には珍しく大人しめの、繊細さが前面に出た役を演じると、被虐待児やいじめられっ子を多く演じていた少年期の面差しが甦る。
こうしてみると変わったのは「顔つき」であって「顔立ち」はほとんどそのままなんだなあ、としみじみ思ったものでした。
しかし中国ロケやら豪華キャストやらワダエミさんの衣装やらばかりが喧伝されて肝心のストーリーはろくろく言及されないという状況に、
「これは結局オールスターキャストによるお祭り企画であって、真面目にドラマを作る気がないんじゃないか?」
という危惧を次第に抱きはじめ・・・。
そんな時に滝沢くん以外の七犬士のキャストが発表になり、その中に勝地くんと小澤さんが入っていたことに、勝地くんファンとしてよりまず原作ファンとしてホッとしました。
まだ一般的知名度はさほど高くないものの演技派としての定評を得ている彼らが犬士に名を連ねているならば、一応きちんとドラマを作るつもりはあるのだな、と。
脚本がよほどアレでないかぎり(あの『ニコニコ日記』の大森美香さんなので、いくらなんでもそうそう悲惨なものにはなるまい、とは思ってました)、最低限彼らのパートは見られるものになるだろうし。
とまあその点では安堵したんですが、引っ掛かったのは勝地くんが演じるのが犬村大角だということ。
大角は八犬士唯一の妻帯者ということもあって老成したイメージのある役であり、当時19歳の勝地くんではいささか若すぎるんじゃないか
(大角は化け猫退治の時点で数え21歳、満年齢に直せば19~20歳なので、実は役と役者の年齢が一致していた唯一の例なんですけどね)。
外見や雰囲気からいっても勝地くんはむしろ佐藤隆太くんが演じた犬川荘助のイメージに重なる(ちょっと美形すぎるけど)。
それが大角ってどんなもんだろなあ、と思いつつ放映を迎えたわけですが・・・後編(前編では目立たなかったので)の登場シーンから数分とたたずに、
「やっぱりこういう知的で気品のある役に勝地くんは似合うなあ」
などと思うようになっていました(笑)。
写真で見たときは微妙に思えたオールバックのポニーテール(前編はずっと烏帽子だった)も、動画で見ると違和感なく合っている。
そして驚いたのは上でも書いた気品。
「やっぱり~似合うなあ」とその時は感じたんですが、よく考えると勝地くんが知的はともかく、特別気品を必要とされる役を演じてるのを見たことがない。
全然「やっぱり」じゃないのに日頃からそういう役を見慣れているかのように錯覚してしまうほど自然に、純和風の武家の若様らしい「気品」を備えていました。
もう一つ驚いたのは、表情によっては13歳のときに演じた『永遠の仔』のモウルそっくりに見えること。
当時ネットで『里見八犬伝』の感想ブログを探していたとき、『永遠の仔』以来久しぶりに勝地くんを見たという方が、
「彼は今何歳なんですか。なんであんなに変わってないんですか」
と質問しているのを見つけてちょっと笑ってしまいました(それは本人だって答えられまい)。
「19歳です」と返答をもらって「一番変わる時期なのに・・・」とますます驚いてらっしゃいました。
15歳~16歳くらいの頃に一気にぐっと大人っぽく、男っぽくなった印象を持っていたんですが、近年には珍しく大人しめの、繊細さが前面に出た役を演じると、被虐待児やいじめられっ子を多く演じていた少年期の面差しが甦る。
こうしてみると変わったのは「顔つき」であって「顔立ち」はほとんどそのままなんだなあ、としみじみ思ったものでした。