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俳優・勝地涼くんのこと。

『未来講師めぐる』(2)-3(注・ネタバレしてます)

2009-06-26 00:49:14 | 未来講師めぐる
〈第2回〉

・振り向いた20年後の雪子ちゃん(松本梨菜ちゃん)のお腹(臨月間近)で突き飛ばされた格好になるめぐる。しかし現実には9歳の雪子ちゃんにしてみれば何でめぐるが急によろけたのかわけがわからないはず。
第1回でも書きましたが、めぐるの目にそう見えてるだけで実際にお腹が出てるわけじゃないんだけどな。まあお腹を通過しちゃうより、ないはずのものに押されてよろける方が絵的に面白いからいいや。
しかし何で授業中に間食してるのだめぐる。お腹が鳴っちゃあいけないからってなあ。

・満腹になった後ユーキについ冷たくなってしまうめぐる。しかしユーキ43の服のセンス、23歳当時と全然変わらない。変わらなすぎて目の毒というか。めぐるの態度にしょぼんと俯いてるところが何か可愛いです。

・「モッカって野球選手いましたよね、大洋に」。この後数話にわたって登場する「助っ人外人」ネタ初登場。面白いのか面白くないのかマイナーなのかそうでもないのか微妙なネタの振り方が妙に可笑しい。
しかし「大洋ホエールズ」とは懐かしい名前だ。モッカの所属チームは正しくは中日だそうですが。

・モッカネタでなぜか激昂する塾長に締め上げられた江口が妙にうっとりした表情で塾長の背中を撫で回してるのはなんだ(笑)。江口の行動は何かいちいち変態チックに見えてしまう。基本線としては正統派女好きだと思うんですけどね。

・「モッカは首位打者になったことはない。なれなかったんだ、一度も」。真剣な、そして泣き出しそうなほど痛々しく張り詰めた表情でふと顔をそむけ足早に立ち去る塾長。実は大ファンだったのか。切ないような笑えるような。
この塾長の言動に対して「生理ですかね」とはめぐるもいる前で問題発言だぞ江口。

・「ヘイヘイヘイ!みんなすっごいうんこが出たんだぜ」で始まる塾長のポージング付きの迷ゼリフ。メイキングによると、武田さんこの台詞でNG出しまくってました。
そりゃこのテンションでこの台詞、しかも踊り付きは相当キツい。こんな台詞を言わされるとはほとんど拷問。それを何度もやり直しするはめになるのもまた拷問。
本当に塾長は言動の一つ一つを見るにつけ、武田さんお疲れさまでしたと言いたくなる。

・おじいちゃんの回想?でディスコで「関係なーい」と踊っているはまる。4話のユーキの「どーでもいい」踊りや9話のめぐるの「信じなーい」踊りのルーツはここにあった?

・20年後も髪型(色とか量とか)が全然変わらないところから塾長のヅラ疑惑がつのる。塾長ももっとさりげなく髪も年取らせていけばいいのに。56歳であの頭はないよなあ。

・「お客さまのお手の方が火傷という形になってまいります」。藪中店長の言い回しに笑う。でもコンビニやスーパーでの紋切り型の口上を思えば、本気で言う人いそうな気もする。
「火傷という形にはならない」と一言ずつ区切るような口調でツっこみを入れるユーキ43の喋り方がいい味。というかユーキくんあのセーター20年間着てるのか?

・実験のために焼肉やらケーキやら食いまくり、ユーキに「ギャル曽根っすか?」と驚かれるめぐる。この調子じゃユーキがずるぷよになる以前にめぐるがずる、はともかくぷよぷよになるがな。
この「ええっ!?めぐる、ギャル曽根っすか?」の言い方がちょっと早口すぎて、まだもひとつ役がこなれてないような印象。ユーキがいよいよ本調子になるのは第4回からですね。

・テストが終わると同時に栄養失調で倒れる肥満児・大作くん。彼のお腹のバンソーコーはなんなんだろう。

・病院で大作が栄養失調と聞いて驚くめぐるに「太ってるからって栄養が足りてるとは限りませんから」と怒る看護婦(婦長?)さん。
この看護婦さん自身が太めなところに可笑しみがある。「ああ・・・」とめぐるが看護婦さんの体を見つめつつ納得してるのも。

・突然地響きとともに画面が揺れるので、地震が起きた描写なのかと思えば、大作の両親(ともに太っている)が廊下を走ってきたためとわかる。なんという漫画的なベタさ。お父さんパパイヤ鈴木さんだし。

・「DELI金田」の定番メニューを見せられながら、目を細め幸せ満点の笑顔なめぐる。この時の笑顔が何となくギャル曽根さんぽいのは意識してですかね?

・これまた太めの大作姉・陽子が帰宅。ロールケーキ一本を無造作につかみ揚げ物をつまみ、みかんを数個取り・・・のとんでもない食欲。
「ちゃんと手を洗ってから」「手を洗ってもダメよ、あんなに食べちゃ」とお父さんとめぐるがそれぞれにツッこみを入れてますが、お客がいる前で店の商品を無造作に口に入れ挨拶もしない無作法さが一番問題な気がするなあ。

・金田家の食事風景の紹介。食事量の膨大さは予想通りですが、いちいちウーロン茶のペットボトル(2L)がどんに食卓に置かれ、めぐるが「ストップ!」というと回想シーンなのに動きが止まり、両親がウーロン茶の効能を説明する間子供たちはストップモーションのままなのがナイス演出。
しかしこの家食費ハンパないだろうな・・・デリ儲かってるんですね。しかし夕食の「一人あたりケーキをホールで一個」はないだろ(笑)。

・大作の部屋。小物までやたらと食べ物(の絵や模型?)だらけ。そしてそこは「見るだけ」と張り紙がしてある。「一日五食」の色紙が飾ってあるとか(モットーなのか?)。美術さん細かいなあ。

・大作に好きな子がいると立ち聞いて、部屋の外で「100パー無理」と爆笑する陽子。うわ鬼姉。大作の恋が実らないと断言する理由が彼の体型にあるんだとしたら全然他人事じゃないじゃんかよう。
まあこれが自分が(体型ゆえに)恋することを諦めてしまっているための言い草なのだと考えたら何気に哀しい発言なのかもですが。口のまわりに生クリームついたままでお客さん(めぐる)の前に平気で出るあたり女捨ててる感じですし。陽子とお父さんがそろって階段下りようとしてつかえちゃうのも芸が細かい。

・その日の吉田家の夕飯は揚げ物。金田家からのおみやげなんでしょうが、老人と女性の二人世帯にはちょっと量が多くないか?ダイエットやめるからってなあ。

・最近のユーキへの態度を自分も見た目重視だったと反省するめぐる。しかし続いての台詞が「来年太るわけじゃない。まだ20年あるんだから」。当面は見た目が大丈夫だから許容できる・・・結局見た目重視なんじゃん!
ストレートにいい子に描かず、それでも「今のユーキくんが好き。だからそれでいい」の一言でちょっとほろっとさせる匙加減が上手いです。

・「20年後おまえがデブ専になればいい」というおじいちゃんに対して「それはない」とにべもなく言い切るめぐる。
しかし実際には20年どころか数ヶ月で「お腹いっぱいになったあとはずるむけでぷよぷよのユーキくんでなくちゃイヤ」になってしまうのだから慣れとは恐ろしいものです。これはこれで見た目重視なような気も。

・食事中、にわかにおじいちゃんが死人に見えてしまうめぐる。頭に三角布、顔色の白さは千鶴ちゃんと一緒ですが、鼻と耳に詰め物までしてあるあたり、いやあ細かい。
「他人の20年後の姿が見える」というのはホラーSFにもなりかねない設定だったんだなあと気づいた。おじいちゃんの場合自分で自分の姿が見える(自分の死期がわかる)わけだし。でもグロくならずにユーモラスな味わいにとどめてある。後ろに小さく「チーン」と仏壇の鐘の音が効果音で入るとか。これもバランス感覚ですね。

・「もう踊らされるのはごめん」と言いながらクラブで踊っているはまる。オールバック(あからさまにカツラ)に白いスーツ姿・・・竹内力さんみたいだ。そのあとなぜかボロルックに着替えるし。

・講師室の一点(何らかの球体―のちに地球儀とわかる)を深刻な顔で見つめる江口と高尾山。何ごとかと思えば(笑)。
公式ページで塾長のキャラ説明のところに早々と書かれていた「ヅラ疑惑」が初めて本式に登場したのがこの場面では。その前の「20年後も髪型がそのまま」と言うのはこの伏線だったわけだ(笑)。

・ヅラ問題に焦る二人を尻目にお菓子置き場のかりんとうを眺めているめぐる。しかもそれを買ってきたという江口に「かりんとうってセンスないですよね」。なんたる言い草ですか。

・「ヅラを忘れていったのはわざとではないか」との持論を展開する高尾山先生。早口の長台詞を独特の節回しで聞き取りやすくかつ面白く表現する。正名さんさすが。
そのあとの「見ないで。見ないであげて」も言葉遣いといい声のトーンといい、やたら女性的なのに笑いました。その後地球儀をいじる江口の顔芸も可笑しい。

・「いやいやいや」と言いながら入ってくる塾長。「いやいやいや」が長すぎて見事なまでに不自然。しかし塾長どうやってヅラ取り戻した&取り戻すまでのあいだは頭をどう誤魔化してたんだろう。帽子かぶってた?

・めぐる先生の英語の授業。なぜ「apple」「bread」「chiken」と来て次が「rice」なんだ?

・チョークがなんとかりんとうに(笑)。いやー毎度この無茶さ加減が見ものでした。かりんとうを口に入れるまでの(入れてからも)めぐるの自問自答っぷりも実に可愛らしい。

・一口食べたらやみつきになってしまっためぐるは筆記用具を引っくり返すがそれ以上かりんとうは入っていない。そりゃそーだわな。
そしてかりんとうの袋を抱えて廊下を走るめぐるの姿。ちょっとちょっと、授業中断してお菓子を優先させたと!?こんなことでいいのか塾講師。

・20年後の大作くんは何と細身の超イケメン(阿部力さん)に。それを見て内心「F4?」とかつぶやいてしまうめぐる。これは大ヒットドラマ『花より男子』(阿部さんがオールマイティのイケメン四人組「F4」の一人で出演)ネタですね。
29歳の大作は何故かお洒落なスーツ姿。そして何故か胸ポケットには赤いバラ(笑)。なんですかこのわかりやすい王子キャラは。にもかかわらずあいかわらずお腹出した格好(服がめくれあがってる)で臍のところにバンソーコーが。何故だ。
しかも話し方や泣きじゃくる仕草はまるっきり子供と言う・・・うーんこのまま大作29がレギュラー化してたらすごい萌えキャラだったかも。

・大作のピュアな心に感動するめぐる。そのわりに感動しながらかりんとうむさぼり食うのはどーよ?と思ったが、大作29見たさだったわけですね。
そして大作に対する「ピュアデブさん」なる形容に笑った。すごい造語だ。

・ユーキの語るデブ連鎖論。ここでも「エンドレスデブ」なる造語が。似たものカップルか。しかし跳び箱飛べなくてストレスで食べて太るのは文科省の出る幕ではあるまい。
このときの「食べるでしょ、太るでしょ」の言い方をDVD特典の座談会で江口役星野さんが絶賛してました。

・「だって俺、その頃のアダ名、「タル」っすよ」。笑顔でさらっと語るユーキ。
あくまで過去形で今はスレンダーだからだろうけど、彼女の前でいいカッコしたがらないと言うか、気張らず自然なところがユーキくんの良さのように思います。

・「ダイアナ」の看板の後ろから現れるはまる。「ダイアナ」の制服どっから持ち出したんだ。そしてその髪型とサングラスはなんなんだ。ユーキの時給を聞いて鼻で笑ってるし。
「なんだよ、感じわりーよ?」ってユーキくんのツッこみがいい味。年上の彼女に微妙に敬語だったり、尻上がりで止める話し方だったり、ユーキくんの会話はごく一般的な今時の男の子な感じです。

(つづく)

 


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