詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

窓と窓

2015年12月16日 | 
窓と窓
は新しい眼

間には寒天のようにぶるぶる震える
厚い時間が流れていて

重なることで見透かす
落ち葉の凍死を

重なることで見はるかす
煉瓦の壁のひびを辿ると
アイビィがさざなみのように風を伝える
ふたつの窓の時間を経た向こう側には
オルゴールが鳴り始め

アンティーク

木枯らしとアイアン
チョーカーとアネクドート
カザルスの鳥たちの
モザイクの空がひるがえる
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