詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

アイスティー

2017年08月16日 | 
まだ眠りに落ちる前だったのに
夢の淵のむこうのひとへ
話しかけようとしていた
薄荷のようにひんやりした

ずっとここに座っていたい
本も開かずに
わたしの代わりに
レコードが回り続けてくれる

そのように思うことは
ありそうであまりない
いつもせわしなく落ち着かないから

いまこのときに
すっぽり収まっているとき
わたしはいまを超えて
この場所を超えて
とおくに行ける

アイスティーのなかで
レモンが踊る
日が差し込み
色が明るくなる
しずくがながれる
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