こんにちは江崎遊子です。

ちょっと言ってもいいですか。

弟子入り。

2013年10月13日 | 日記

 モモちゃんと支部長登場。
 旦那は何度もお二人にお会いしているけれど、わたしは今回で2度目になる。
 
 モモちゃんは氏族の末裔みたいだし、亡くなったご主人も子供さんもみなお医者さんである。
 お手伝いさんがいるような家で大事に育てられ、結婚し、お医者さんである夫に仕え、
 今は未亡人で犬と猫と暮らしている。

 ももちゃんは甲状腺がんに罹り、手術の為に身体を開いた時、気管支にも転移していて
 がん細胞を取り除くのに13時間も掛かる大手術になってしまったらしい。
 恐らく、医者一家なので、腕のいいお医者さんが手術したに違いない。
 その後も2度手術をしていて、今は薬でかろうじて元気に暮らしている。

 凄いのは、モモちゃんは弾けていること。
 阿呆道を目指しているわたしも、レベルの差に唖然とする。
 弾ける、と言うより爆発、と言った方がいいかも知れない。

 わたしに気遣ってくれたのか、台所でご飯の支度をしているわたしの横で、
 話しかけてくる。
 1人になって自分の人生を見つめ、67年の日々の暮らしの重さが笑いとなって弾ける。
 かなわない。
 ご主人が産婦人科医だったので、患者さんのご飯、看護婦さんのご飯、ご主人のご飯を作り続けた、と言っていた。
 
 可愛い人である。
 その可愛さは何処から来るのか。
 お風呂に入っている時、淋しさを感じる事がある、と言う。
 わたしの想像出来る淋しさでないかも知れない。

 60歳で、それまで付き合っていた男性と別れた女性の知り合いがいる。
 その彼女が別れた直後「骨身に沁みる淋しさ」と言っていたのをよく憶えている。
 人は元々孤独な存在なのよ、なんて偉そうに言っても、旦那やおばあちゃんが同じ家の中にいるのである。
 おばあちゃんが自室の戸を開けて、おトイレに行く音が全く無くなったら、味気ないかも知れないと思った事がある。
 そう思うと、厄介だろうが何だろうが、おばあちゃんも旦那も有り難い存在なのかも知れない。

 モモちゃんは1人ぽっちだから、皆にありがとう、と言う気持が持てると言う。
 やっぱり1人では生きて行けないから、とも言っていた。

 失敗だらけで、その失敗を笑い飛ばし、人をホッとさせてくれる。
 弟子にならせて頂きます。
 「よし、弟子第1号にしよう」
 「ハハー」
 道は険しそうだなあ。

 モモちゃんと支部長が帰った後、ふと、もう1人のモモちゃんがいる、と思った。
 本名の「とも子さん」である。
 弟子入りは出来たけど、もう1人のとも子さんと出会えたら面白いな、と勝手な想像を膨らませた。
 でも、モモちゃんは何処まで行ってもモモちゃんかも知れない。
 
コメント
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