なぜか、この時期に来客が集中しているのは、旦那のアオリイカ釣りの季節だからか。
チエちゃんとは長い付き合いで、久しぶりの来山である。
電話でお互い、「老けたけど驚かないでね」と言っておいたけど、
チエちゃんは変わってなかった。
少し前に、操体法、針灸、マッサージなど色々勉強して、自分の治療院を開設した。
わたしのストレッチが間違ってないか、検証してもらった。
更に面白い方法も加わって、これからが楽しみである。
ベンさんは初登場。
静かだけれど、芯のある感じで、19歳からずっと彫金で食べて来たとか。
面白かったのは、大阪から軽トラックでやって来たことだろうか。
チェちゃんは、シートが固い軽トラの長旅なので、自分の身体を整えるような準備もして同乗してきたとか。
しかし、意外に楽だったとか。
変わってないチエちゃんだったけど、以前に比べると、断然言葉に力があった。
ほんの短い時間、ベンさんと話をした。
彫金をずっとやってきて、その中で、尚、自分のやりたい事を求めて来たとか。
その為に、それまで勤めていた組織から出て、トコトン貧乏をしたみたいだ。
志半ばにして挫折しやすいのは、その時点で安易なバイトを始めたりする事だったりする。
今34歳というけれど、厳しい所を突き抜けてやってきた静かな透明感がある。
いい話を聞けた。
生き抜く力。自分の子供たちにも日本の子供たちにも望むのは、それだけである。
パラサイト時代、こういう青年に会うと、胸がすっとする。
当たり前の事なのに、何か変な時代である。
ベンさんんは登場したばかりの時と、今朝の顔が随分違う。
警戒心がすっかり消えているからか。
朝日に当たった顔が男前に見えた。
「もてるんですよ」とチエちゃんが言っていた。
今日なら、成る程、と頷けるかも知れない。
もてた方がいいけど、だからって、どってことない。
ひがみでしょうか。
さて、今日はパワフルなおばさん登場です。
こちらもパワーアップ出来るでしょうか。トホホ。
