ミコちゃんの徒然日記

日々の雑感など

沙羅の花

2009年06月24日 | Weblog
 沙羅白く残りし命吾子想ふ

 90歳を過ぎた母の想いはいかばかりだったでしょう。

吾子が息子一人と娘三人なのですから、特別な母と息子の深い

繋がりが双方ともに精神的にあったようです。


 逆縁の子の美しさ眼裏に

 過ぎた1年間の内の前半は、抗癌剤治療を医師のお薦めに沿って、

入退院を繰り返しながら行ったということでした。

頑張るだけは頑張ったのです。手術の難しい場所の肺癌で、

発見時既に進んでしまっていましたから、手術はできませんでした。

普通はげっそりと痩せるような気がしますが、兄の場合は

10キロも太り、浮腫んでしまいましたので、顔には皺一つなく、

化粧ののりも良く口も自然に閉じていました。髪も床屋に行った後

入院したらしくて、こざっぱりしていて、眉も整えられていました。

近しい身内に老人介護施設で働く人や看護師もいて、皆で遺体を綺麗に

清潔に整え、服に着替えさせ、革靴を履かせたところで、牧師先生が病院に

いらして下さいました。丁度午後7時私達の見守る中、先生と亡き兄の

対面となりました。






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