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聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

THE O.C. 2ND SEASON

2010-09-16 19:36:29 | 洋画青春・ロードムービー
″情報が先行してしまう″とは正にこの事。
当然アメリカで放送された後に
日本に入ってくるので

「視聴率が低下して
 シーズン4で、打ち切りになった」という事実を先に耳にし、
このシーズンの途中で見るのを止めていた




THE O.C. 2ND SEASON 


でも、このシーズンまでに関して言えば
非常に面白く
大人の主役、ピーター・ギャラガーケリー・ローワン
素晴らしいと思います




自分がそうであった様に
父親のいない子供にはさせたくないと
テレサをサポートする為、生まれ育った治安の悪いチノに帰った
ライアン・アトウッド(ベンジャミン・マッケンジー)


もともとは他人だったのに
すっかりコーエン家の一員になっていたので
彼がニューポートを去った事で
様々な問題が起きてしまうのです


初めての親友がいなくなってできた
心の隙間を埋める為に
ヨットに乗って街を出たセス(アダム・ブロンディ)

本当の息子までいなくなってしまったものだから
平静を保てなくなるキルスティンケリー・ローワン

何かにつけそれはサンディピーター・ギャラガー)のせいだと
夫婦仲まであやしくなり
これをきっかけに家族に大問題が…



黙って置いていかれたサマー(レイチェル・ビルソン)だって
彼を許せず新たな恋人が。

マリッサ・クーパー(ミーシャ・バートン)にだって
予想外の恋人が


1ST SEASONが次から次へと色々な問題が起こるのに対し、
このシーズンは
今そばに居る家族・友人・恋人と
どうやって関係を築いていくのかを描いた
ファミリードラマに近い青春ものです






私が10代でないからなのか、
セスとサマーの同じ様なくっつりたり離れたりの繰り返しや
マリッサの母親を困らせる為の恋人には
興味ない

いや、視聴率が悪くなったという事は
10代の人だって
興味を失ったんでしょう



しか~しっっ
面白いと書いたからには
それなりの理由があるのです

それはコーエン夫妻


周りからは″おしどり夫婦″と思われている2人にも
他の家庭と同じ様に問題があるのです


ネタばれ警報ですが、
キルスティンはこのシーズン最後、
″アルコール依存症″で
リハビリ施設に入る事になります



もちろん、最初は夕食時に
ワイン1、2杯だった。

けれど、息子が黙っていなくなり、
夫が昔婚約していた人と疑わしくなり、
自分も他の人に気持ちが動き…




と、幾つかの段階を経て、この結果。

本当、何でもそうなんですよね。
どんな問題も必ず前触れがある。

その小さな芽のうちに摘み取らないから、大問題になるのでしょう。


この微妙な感情の変化を
見事にピーター・ギャラガーケリー・ローワン
演じています


前回はピーター・ギャラガーだけ絶賛した様に
彼女は強烈なキャラじゃない分、判り難いけど
重要な役をすごく繊細に演じていると思います

もっと評価されてもいいんじゃないかなぁ。
ぶつぶつ。




ところで1ST SEASON
しっかり″最終回″という形で終わったのに対し、
このシーズンはアメリカンドラマ的な
気になる終わり方



ライアンは結局ニューポートに戻ってきたんですね。
もともと兄にそそのかされて
刑務所に入れられそうになった様に
彼の兄は問題児


出所してやり直すチャンスを皆にもらったのに
結局気持ちを踏みにじった。

それが判り、ライアンが決着をつけに行ったら…





マリッサが兄を撃ってしまった

ひゃ~~
どうなる

もちろんキルスティンの病気も気になる~~

THE O.C. 1ST SEASON

2010-09-07 18:50:34 | 洋画青春・ロードムービー
今やすっかりお騒がせ者で、
パパラッチに撮られる姿といったら
残念なものが多いけど、
やっぱりとっても可愛いよなぁ
この頃のミーシャ・バートン


加えて、カリフォルニアの海も
セレブの暮らしも楽しめて
″見る″というより、のんびり″眺めて″いたいドラマだわ




THE O.C. 1ST SEASON 


けれど、次から次へと問題も起きて
眺めてばかりはいられない

全27話なのに、
何故に大人も子供もこんなに大変な事ばかりなのっ


カリフォルニア州オレンジカウンティ(=O.C.)は
ニューポートに暮らす弁護士の
サンディ・コーエン(ピーター・ギャラガー)は
街有数のお金持ちの娘キルスティンケリー・ローワン)と結婚し
セレブな生活を送っています



それでも自身が貧しい少年時代を過ごしたので
社会の弱い者の味方で
兄にそそのかされて少年院送りになった
ライアン・アトウッド(ベンジャミン・マッケンジー)の境遇に同情し、
彼を世話する事にします。


ライアンは今までとあまりに違うセレブ生活に戸惑いながらも
少しずつ馴染んでいき、
コーエン家の1人息子セス(アダム・ブロンディ)とは親友に。

そして街一番のマリッサ・クーパー(ミーシャ・バートン)とは…


本当の現代版が創られるまで
現代版ビバヒルとも言われた
高級住宅街ならではの
過激な日常を描いた青春ドラマです






このドラマの内容を知っている人からすると、
私のに少し違和感を覚えるかもしれません。

何故なら、若者を主役としてではなく、
ピーター・ギャラガー演じる大人を中心に書いているから



確かにミーシャがファッションリーダーになったり、
彼らの恋愛模様が気になったりと
10代を中心に人気を博したドラマではある。

けれど彼なくしてこの面白さは出なかったであろうし、
とてつもなくサンディ・コーエンは魅力的なキャラだと思います

彼のお蔭で単純なよくある
若者恋愛が深いものへと変貌を遂げていると
感じますもん。


つまり、子供が大人になる中で
親なら誰もが心配する問題、
恋愛・アルコール・ドラッグ・妊娠など
″大人として″どうやって子供に伝えていくか
一緒に子育てしている気分にもなれるのです

正しいのは一目瞭然。
けれど、熱くなっている若者に
それをどうやって納得させるのか

ライアンなどはうまくデフォルメされているので
″当たり前″を″当たり前″に
伝える事の難しさを実感できます。

これはもう、年頃のお子様がいらっしゃる方なら
痛いほどよく解るのではないでしょうか

この辺りが単なる″青春ドラマ″とは
一線を画している部分かもしれません

加えて最終話(#27「絆」)は素晴らしかった



思いっきりネタばれですが、
ライアンは自分の子供かもしれないテレサの妊娠を
サポートする覚悟を決め、
マリッサと別れて、生まれ育ったチノに帰ります。

他に好きな人がいながら、別の人との子供を育てるなんて、
明らかに上手くいかなさそうですが…



現実はそんなものかもしれません。



若い時はいつもでも
沢山ある状況の中から″BEST"を選べるものだと思っていた。
でも大人になると
すでにある選択肢の中から選ぶ事の方が多い。

それは決して悲惨でも、辛い事でもなく、
その選択肢の中から″選び抜く″事こそ
人生の醍醐味だと思う。

そう考え、感じられたこのドラマは
奥が深く、
だだの現代版ロミオとジュリエットじゃあありませんゼ

アメリカ社会のアウトローに対する見方

2009-11-27 14:45:52 | 洋画青春・ロードムービー
映画好きや関係者なら
必ず一度は耳にするアメリカン・ニューシネマの代表作。

カナダのロックバンドSTEPPEN WOLF(スッテッペン・ウルフ)の
BORN TO BE WIDL(ワイルドで行こう)を聴いた瞬間
この作品を思い浮かべる方も多いかもしれませんね

イージー・ライダー 


バイクに無頓着な私でも分かる
チョッパーに乗っての青春ロードムービー
出演もしているデニス・ホッパー監督の69年の作品です。


ビリー(デニス・ホッパー)とワイアット(ピーター・フォンダ)は
マリファナで一儲けし
カリフォルニアからニューオリンズへと
チョッパーを走らせます

お酒・ドラッグといわゆるアウトロー的生活を送り
留置所に入れられた2人。

同じように留置所には
弁護士なのに常連のジョージ・ハンセン(ジャック・ニコルソン)も
入っていました。

彼の取り計らいで出られた事もあり
すっかり意気投合して
今度は3人で旅する事にします。
そして再び、お酒、ドラッグ…女に溺れる日々…

その結果は…



アメリカ社会のアウトローに対する冷たい態度を
まざまざと見せ付けた衝撃的な作品です




見終えた時に、ふと
「10年前に見たら、全く違う評価だったろうな~」と
思いました。

もちろん、どんな作品だって10年経てば
物事の見方は変るだろうけど
特にこういった「お酒・ドラッグ」などを扱うものは。


だって若い頃はつまり10代、20代の頃は
誰しもちょっとイキがったり
夜の世界に興味を持つ時があったりしますよね

その時にこの様な衝撃的な結末を見たら
「ひど~い」と思ったに違いない。

でも、今はどちらかと言うと
「仕方ないでしょう」と感じる。

もちろん彼らに対する仕打ちはやりすぎだけど
それはやりすぎていた行為に対しての結果だもん

若気の至りにしては一線を越えてしまった。

何事も行動に伴って結果がついてくる。
別に大人じゃなくたってそうですよね。

子供だって酷い事をしたら
ちゃんと謝らないと許してもらえない。
しかも、謝っても許してもらえない事だってあるのを
経験で学んでいるはず。


100歩譲って、
何らかの事情で子供時に学んでいなくても
大人になるにつれ
学ぶ機会は幾らでもある。

それをしてこないんだもん、自己責任だよね~。
社会のせいにするのはやはり甘え


とか、偉そうな事を書いていますが
よしおかだって一杯痛い目見ている
あきれている人も多いでしょう
いや「が」だね


一線を越えて去った人もいる。
でも許してくれた人もいる。

だからこそ改めて思う。
必ず自分の行動には結果を伴うのだと。
その結果に責任を持てる様に行動しなきゃね。

この映画の感想に「仕方ない」と思える自分にほっとです

ヴェロニカ・マーズ 1ST SEASON

2009-09-14 23:40:47 | 洋画青春・ロードムービー
人気の海外ドラマを24時間放送するAXN
シーズン2がすでに放送されている新世代ドラマ。

マトリックスシリーズの、ジョエル・シルヴァーが手がける青春ミステリー

BS日テレで毎週金曜日23時から吹き替え版が放送され、
先日全22話が終了しました


ヴェロニカ・マーズ 1ST SEASON 


ティーンを中心に大ヒットしたという事実からも解るように
私の様なアラサーが見れば
まだまだ甘いわね~
と少し余裕を見せながらの反面
青春時代を懐かしんだりも出来ました


さらにセレブならではの問題も描かれ、
庶民はその生活が垣間見られて楽しいですよ



カリフォルニアの高級住宅街ネプチューンの
ハイスクールに通うヴェロニカ・マーズクリスティン・ベル)は
ある事件をきっかけに父の仕事である探偵を手伝う事になります。

そのきっかけというのが、彼女の親友であり
恋人のダンカン・ケイン(テディ・ダン)の姉である
リリー・ケインが殺されたというもの=リリー殺害事件
一見関係なく見えるエピソードもすべての根底はここ。



もともとヴェロニカの父・キース(エリンコ・コラントーニ)は保安官だったんだけど
リリーが殺された時、
犯人は父親のジェイク・ケインだと取調べをしてしまいます。


そのせいでケイン家の仲を壊したと噂が立ち
保安官をクビになり…
ダンカンとも別れる事に。
さらに母親も出て行ってしまうし、虐めの対象にもなりかなり辛い状況。

それでも芯を強く持って過ごす姿は大人顔負け



高校生探偵ヴェロニカが学校内の様々な問題を解決する中で
果たしてリリー殺害事件の真相を突き止める事ができるのでしょうか


最初にも書いたけど
このドラマはティーン中心。
だから正直自分世代が「面白い」「はまる」という
キーワードを期待して見てはいなかった。
でも最終回ですっかりやられました
それ位予想していなかった結末だったのです


もちろん冷静に思い返せば
しっかり伏線もあった。
だから最終回だけなら確実に5つ。




例えば、7話である衝撃的な事実が発覚します。
実は出て行ったヴェロニカの母=リアンとダンカンの父が
昔付き合っていたという事が


そして、自分はもしかしてキースの子供ではないかもしれないと。
それでいきなりダンカンに無視されるように別れたのだと。
本当にダンカンとは兄弟なのか?

もちろんそんな感じだからお互いに未練たらたらで…


なんと、リリーが殺された時に
リアンとダンカンの父が
ホテルで会っていたという事も発覚。
さらにリアンはアルコール依存症にもなっていた

キースとヴェロニカの親友の母は交際を始めるし…




う~ん
いいんじゃない
こういう青春を感じながらのミステリー。


主役のクリスティン・ベルがそれにしてもキュート
毎回彼女の笑顔とファッションが毎回楽しみな青春ミステリーです

惜しまれながら07年に3RD SEASONで終了しましたが
今回2ND SEASONを見たくなるような伏線も
また上手くはってあったのでこの後の展開も楽しみです

ありのままを受け入れて

2008-03-05 22:34:38 | 洋画青春・ロードムービー
先程帰って来ました。
今日は試写会があったのです。



今年度アカデミー賞作品賞を初め4部門にノミネートされ
見事脚本賞でオスカーを手にしたジェイソン・ライトマンの作品

JUNO(ジュノ)

本当に素晴らしい作品でした。
今年見た中で1番
(まだ2ヶ月しか経ってないけど

何がってまず会話がおしゃれ。

16歳の女子高生ジュノ(エレン・ペイジ)が
仲良しのクラスメイト(マイケル・セラ)と関係を持ち
予定外の妊娠をしてしまう…

つまり

10代の望まない妊娠というのがテーマな訳です。

かなりシリアスになりそうなもの。
だけど最初っから最後まで笑いっぱなし。

その上、テーマがテーマだから当然考えさせられる。

最初、ジュノは中絶しようとするんだけど
家族や友達、そして里親に支えられて
産む事を決意するんです。

お腹も大きくなって、エコーで子供を見ている時
生んだ後は里親が育てるという事を知った検査技師の女性が言います。

「良かった。10代の両親に育てられる子供の環境は劣悪だから」と。

それに対して、反論する継母ブレン(アリソン・ジャネイ)はすごく格好良かった。


確かに10代、ましてや高校生で妊娠するのは避けた方がいいと思う。
現実問題、お金を稼いで生活しなければいけないしね。

だけど、なら、
きちんと毎月決まった給料がもらえる両親の元で育てば
子供は幸せか?

年齢で大人であれば、子供をちゃんと育てられるのか?

答えはノーだと思う。

今更、愛がすべて
なんて言わない(笑 言いたいけど)

だけど「10代の妊娠」と言うだけで何かを判断しようとするのは
いけない事だと思いました。
私もまだまだ色眼鏡で人をみているんだなぁ。
反省


それに対して、ジュノの両親は何と人間が出来ているのでしょう。
ジュノという人間をありのままに受け入れていました。

同じ状況になった時どれだけの人が
同じように協力してあげられるだろう?
見習いたいです。

この映画から私は

ありのままを受け入れる事の大切さを学びました。

是非、劇場でご覧あれ

一つが終わり、一つが始まる

2007-10-26 22:13:00 | 洋画青春・ロードムービー
この作品は本当にファンが多くて、特別のサイトまであるんですよね。
本日見たのは73年の作品

アメリカン グラフィティ 

舞台は60年代カリフォルニア州、サンフランシスコ。
高校を卒業し旅立ちを控えた18歳の人達が過ごすワンナイトもの。

タイトルのグラフィティとは落書きの意味。
正に様々な人間模様が描かれています。

ジョージ・ルーカス監督がこの映画を思いついたのは
ヒッピー文化が台頭してきた1960年代。
ビートルズなどイギリスの文化が入ってきて、
70年代にはベトナム戦争が泥沼化。

アメリカ文化も一つの終わりを告げようとし、
何かが変わってきていた。

そんな中
この映画で一つの終焉を描きたかったんだそうです。

テーマは「CHANGE」

卒業という人生の岐路に立ち、
1人1人が変化を求められ、決断を迫られる。
色々な部分で、登場人物のそれぞれが自分と重なりあってくるのでは?

この映画では無名だった若者を起用し、後にヒットした事でも有名です。
カート役リチャード・ヘンダーソン
スティーヴ役ロン・ハワード
あと、もちろんボブ役のハリソン・フォードとかね。


そして、ストーリーとは別に楽しめる要素も沢山。

ルーカスが車大好きだった様に、格好いい車が続々登場。
個人的にはこの時代のアメ車が大好きです
黄色いフォード・クーペとかいいなぁ~。
(このナンバーはルーカスの処女作「THX1138」からきている「THX138」)

改めて、背景が変わっても、人が感じる事は一緒なんですねぇ。
素晴らしい青春映画です。

ちなみに公開当時のキャッチフレーズは

1962年の夏、
あなたはどこにいましたか?


はい、生まれていませんでした