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ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

最後の一置きでドミノは倒れ

2011-06-11 15:53:19 | 社会情勢・驚きのニュース

 

 

バカ丸出しの鳩山元首相に非難囂々

 

何度ダマされれば気が済むのか

「また裏切られた。代表選の二の舞いだ」

「あの人に任せるとロクなことにならない」

 民主党内で、鳩山由紀夫前首相に対する怨嗟(えんさ)の声が渦巻いている。

可決が決定的だった不信任案を鳩山がブチ壊しにしたからだ。

 

 不信任案への賛同を決めていた民主党議員がこう言う。

「正午からの代議士会が始まる時点で、不信任案への賛同者は90人を超えていた。

やはり“オーナー”の鳩山さんが賛成を表明したことが大きかった。

それで勢いづき、代議士会の内容によっては100人超えもあるかという局面だったのです。

イケイケで講堂に乗り込んだのに、当の鳩山さんが『一致して行動』と否決を求めたものだから、目が点になりました。

何が起こっているのか、しばらく理解できなかった」

 

 鳩山の演説で一気に潮目が変わり、代議士会は「みんなで苦労して政権を取ったんだから、一致団結して不信任案を否決しよう」と、

安っぽい青春ドラマみたいな展開になった。

とんだ茶番劇だ。

 

 鳩山は、「菅との直談判で、2次補正の早期編成のメドが立ったら身を引くことで合意できた」と説明。

だが、合意の確認文書に「辞任」の文字はないし、菅の署名もない。

鳩山が署名を求めたところ、菅はニヘラニヘラと例の作り笑いで「同じ党内の身内なんだから。

私を信用してください」と署名を拒んだという。

 

「ガキの使いじゃあるまいし、どうしてそこで引き下がったのか。これじゃあ、言質を取ったことにならない。

小沢だったら、退陣の時期まで詰める。署名もさせる。菅ほど信用ならない男はいないんだ。

鳩山に少しでも期待したのが間違いだった」(小沢の側近議員)

 

 鳩山グループの中堅議員は「あの人は優しいから。性格の良さに付け込まれた」と鳩山を擁護するが、

ここまで来ると、人がいいとかいうレベルの話ではない。

 

菅や岡田はさっそく、「言ってない」「聞いてない」と、退陣の合意を反故にし始めている。

一連の絵を描いたのは仙谷だという話もある。

鳩山は「ウソをついてはいけません!」と青筋立て、3日も「ペテン師まがいのことを時の首相がしてはいけない」

「不信任案に賛成しておくべきだった」と批判したが、今さら遅い。

 

 結局のところ、鳩山が救ったのは民主党でも国難でもなく、菅の延命だ。

 

(日刊ゲンダイ2011年6月3日掲載)

 

 

 

====転載終了

 

目的に向けて大勢の人が根回しをし

きたぞ大詰め、さていよいよだ、の直前

すべてを反故(ほご)にしてしまった「トラスト・ミー」の鳩山氏。

 

そして遅れる復興

国民無視の政策

菅さえ下せばいい、次は自分だと、

勘違いの言い逃れ集団、連判共犯の仙石・枝野・岡田・野田・レンホー

まさに愚の極致・日本の政治家

 

最後に、竹中氏の言葉をツイッターから引用する。

 

 

最新のツイート

竹中平蔵
 
 

TPP参加で崩壊する日本の農業

2011-06-10 01:14:10 | 社会情勢・驚きのニュース

 

 

みなさん、こんばんは。

今日は過ごしやすい日になりましたね。

 

さてはて

レイムダック&ペテン師集団・菅政権が、とんでもないことをしようとしています。

それがTPPの締結です。

 

え、TPPってなに?

ちょっとわかんないっす、

 

という人は、ぜひこちらを読んでみてくれでやんす。

やんすでやんす、ケムンパスでやんす。

 

===転載開始

 

 

日本の農業、社会壊すTPP参加

 

 日本の主流メディアがどこまで報道しているかわからないが、日本農業新聞にウィキリークスが暴露したアメリカの公電が紹介された。
ニュージーランドのTPP(環太平洋経済連携協定)首席交渉官がアメリカ国務省の担当者に、TPPの長期的な目標は日本や韓国などを押しつぶすことが長期的な目標だと語ったというものだ。
 
 
「絶対基準」で自由化
 
 
 ニュージーランドとアメリカは、ともにTPP交渉を主導する立場から農地への投資制度や食品の安全性などの基準を統一する「絶対基準」を定めて経済の自由化を推進しようとしている。それは既存の基準や規制の緩和・撤廃につながり、日本の農地までも自由化させるような仕組みなのである。

 ウィキリークスが暴露するまでもなく、オバマ大統領は2月に行った経済報告でもTPPによって貿易障壁を取り除き、アジアの市場を開放することでアメリカの輸出拡大を目指すと明確に述べた。それはアメリカ企業が日本に参入しやすくすることであり、アメリカの思惑通りの基準を日本が受け入れれば、農業だけでなく医療市場の開放、そして国民皆保険制度の崩壊へとつながる可能性もある。


 そのTPPへの参加判断を先送りしていた菅首相は、5月末に行われた日米首脳会談で早期に判断することを口約束してきたという。判断、というのは、もちろん参加するということなのであろう。いったいどこまでアメリカのいいなりになれば気がすむというのか。

 東日本大震災で日本の第1次産業は大きな被害を受けた。
東北地方に米や野菜、魚などの食料を依存してきた首都圏は、これからは電力不足だけでなく食料不足にも見舞われることは間違いない。
日本国内で流通する食品の約2割くらいが食品廃棄物として捨てられているという記事を読んだことがあるが、これからはそのような無駄ができなくなり、また飽食から、日本の国は一転して少食の国にならざるを得ないのは決して悪いことではないかもしれない。
だがそうなった時、真っ先に影響を受けるのは常に弱者や貧しい人々であることを考えると、政府は早急に対策を講じるべきである。
 
 
国家安全保障の弱体
 
 
 TPPへの参加は、日本の農家をアメリカ政府から多額の補助金を受けているアメリカの大型農業と競争させることである。それによって利益を得るのは一部の多国籍企業や富裕層だけであり、被災せずに生き残っている日本の農家すらもそれによって壊滅し、日本の国家安全保障の弱体化につながることは目に見えている。


 TPPとは海外の企業や外国人投資家が日本で自由に振る舞えるようにすることであり、日本国民の健康や幸福を守るためにある規制を一つずつ取り除いていくという協定である。原発事故の収拾がつかない混乱の中で、日本政府は国民に幅広く告知することなく、日本でも遺伝子組み換え大豆の栽培を容認する方向へ動きだした。それはあたかもTPP参加のための準備のようでもある。
 (ビル・トッテン/アシスト代表取締役)

 

 

 

 

====転載終了

 

 

かえすがえすも

鳩山氏の「スタンドープレィ」がなければ、と。

総選挙に追い込んで、売国奴たちを追い払えたのにと

忸怩(じくじ)たる思いでやんす。

やんすでやんす。

ケムンパスでやんす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


誰でもいいから国民のため、沖縄のために菅首相を一刻もはやく引きずりおろしてくれ

2011-06-03 12:58:36 | 社会情勢・驚きのニュース

 

 

天木直人氏のブログより転載

 

===

 

■誰でもいいから国民のため、沖縄のために菅首相を一刻もはやく引きずりおろしてくれ

 

この期に及んでも菅首相を擁護するメディアの連中よ。

 代わりがいない、震災復興が優先だ、と言って世論をたぶらかす
メディアの連中よ。

 そんなメディアのいう事を鵜呑みにする「善良な」国民よ。

 次の記事を両目を見開いて直視せよ。

 5月31日の日経新聞がスクープした。来日中のダニエル・イノ
ウエ米上院歳出委員長が日経新聞のインタビューに答えて、在沖縄
米海兵隊のグアム移転経費の日米負担額について、日米両政府は再
協議する事になるだろうと言ったのだ。

 ついに本音を白状したぞ。

 これは取りも直さず日本側に経費負担増を肩代わりしろと言って
いるのだ。

 その日経新聞は別のところで菅首相が消費税を引き上げ、社会保障
を抑制するという、トンでもない「社会保障と税の一体改革」を指示
したと書いていた。

 国民の生活を犠牲にしてまで米国への軍事協力に従うという絵に描い
たような売国ぶりである。

 その菅首相は、これまた米国の要求を受け入れ、危険で欠陥商品
であるオスプレイ(米新型輸送ヘリ)の沖縄米軍基地配備を沖縄に飲ま
せるために北沢防衛大臣に命じたと言う(5月31日朝日)。

 あれほど沖縄県民が止めてくれと悲鳴をあげているのにである。これ
は沖縄差別の切捨てだ。

 いずれも6月21日の2プラス2で米国を喜ばせるためだ。

 2プラス2を成功させなければ訪米させてもらえないからだ。

 ここまで保身のために沖縄を見捨てた首相がかつていただろうか。

 ここまで保身のために国民生活を犠牲にした首相がいただろうか。

 谷垣でも、小沢でも、渡辺善美でも、公明党でも、もはや誰でも
いいから国民のため、沖縄のために菅首相を一刻も早く引きずりおろし
てくれ。

 菅と一緒に菅を支持する国民新党や社民党も葬り去ってくれ。

 もちろんメディアはボイコットだ。

 ただでさえ質が落ちて購読に値しないのに、そのうえに不愉快に
させられてはたまらない。
                     

 

    了

 

 

 

 


不信任否決は民主党員の脆弱さの象徴である

2011-06-02 23:29:31 | 社会情勢・驚きのニュース

 

 

 

みなさん、こんばんは。

 

いやあ、驚きましたね!

何が驚いたかって、

今日の不信任案が大差で否決されたことですよ!!

 

 

 

 

 

今朝まで、鳩山氏、原口氏は「不信任案には賛成する」って

おっしゃっていたんですよ。

みなさんだって聞いているでしょう?

 

それが数時間で「賛成」→「反対」なんです。

午前中は賛成で、午後の二時にはもう反対って???

 

しかも、さきほどNHKのインタビューに答えて原口氏が

「今は大震災の復興で忙しい、こんな時期に不信任案なんかしてる場合じゃないんです」

 

ええっ?

それって、

原口氏にしろ鳩山氏にしろ、はじめから「反対するつもりだった」ってこと??

かりにも、賛成して解散総選挙を図ろうとした原口氏が「そんな時期じゃない」って

「与野党が組んで復興対策に全力で当たるべき」って?

 

だったら最初からそう言ってくださいよ。

わたすの中では、“原口氏=信用できない男”、になっちまったじゃありませんか。

 

そもそも、不信任案決議をしている場合じゃないんです、って
そう言い切るほどのことやってるんですか? あんたら民主党員は。

 

原口氏、二枚舌の使い分けか。

 

 

それに、

今日の不信任案決議で反対討論をした民主党議員、

感情にひたすら訴えようとする彼の主張は100%「復興に集中したい、どうかお願いします」だけ。

経済の停滞。デフレ、円高株安、失業率の増加、倒産の拡大、貿易赤字、などには一言も触れず。

それでも大差で勝つ、(票を入れる)民主党員の質。

 

ここで「水がめ座の時代」氏が的確なことを言っている。

 

 

==転載開始

 

~~この国はまたしても変わらない、、
という国民の期待を裏切る形で終えた面が大きい。


確かにそうなのだろう。
しかし、これで菅は、もう解散はしない、
国会延長はせざるを得ない、

昨日も言ったが、もう誰かがこの国を変えてくれる
というような幻想は抱かないことだ。
自分が変わって行くしかない。
自分が新たな未来を築いていくしかない。


すでに最悪の事態が起こっているわけで、
今さら誰になってもこの事態は納められない、、、
ということも今回の不信任案可決でわかった。


やはり、何があってもとりあえず、菅を下ろしたかった。


それはこれまで我慢の限界を超えてきた
被災民の願いであることを知っているためでもある。


被災民の多くは、なぜ食糧が来ないのか、、
なぜ毛布が配られないのか、、
なぜこんなにひどい扱いなのか、、、
という本当の理由を人間的直観力によって確信している。

この国は、国を売り、国民を売っている、、との確信である。

そうでなければ、このような対応はありえない、、、
という確信である。

 

===転載終わり

 

 

この(不信任案の提出→否決)顛末を見ていると

(反故にした)マニフェストで大勝した民主党員が、そのときの数の論理を引きずって

いまだ自分の身を延命させることのみ考えている、ということだ。

 

それに疑問を感じた松木氏を……除名。

 

この政権は、被災民だけでなく、そもそも国民を救うことを考えていないのだ。

それ(政権)を支えている民主党員は、

いま解散総選挙をやれば「自分は勝てない」ことを知っている。

だからみんなで菅政権を維持させているのだ。

 

「復興」だけを主張するのは、かれらには、それしか主張すべき正義がないからだ。

 

「民主党員は自分たちで見切っていても変えられない、

(見切った首相を自分たちで辞めさせることができた)我々自民党のほうが

まだましだ」

と、河野太郎が言っていた。

 

市場では
「約2年後の衆議院議員任期まで民主党政権が続く可能性が高まった」
(三井住友銀行キャピタル・マーケット・アナリストの上雅弘氏)
なんて言ってるし。。。。(涙

 

まあ、

民主党がこんなだからって、自民党がいいわけじゃない。

このままでは、おれはノンポリになりそうーーーならないけど。

 

もちろん、

オザワンはこんな脆弱民主党員の中には入らない。

かれは、オザワンは、ほんとうに国民のことを考えていると思う。

 

しかし残念なことに、松木氏のように、追っ払われるだけなのだ。

残すべき信念を持った人を追っ払い

自分の保身を願うものばかりの脆弱な集まりが今の民主党なのか。

 

いずれにしろ、日本経済は、今後も、さらにがたがたになることだけは

間違いなさそうだ。

 

 

 

 

しぶどい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日本の救世主・吉田所長

2011-05-28 16:53:50 | 社会情勢・驚きのニュース

 

 

みなさん、こんにちは。

台風の大雨の下、いかがお過ごしでしょうか。

 

ところで、

昨今、どこのご家庭でも

「吉田所長」、なる言葉が出ないことはないのではないでしょうか?

 

 

転載=

 「海水注入は中断していなかった」――東京電力は2011年5月26日、福島第1原発の1号機で、震災発生翌日に冷却用の海水注入が一時中断したとされる問題で、実際には中断はなく、注水は継続していたと発表した。

 それによると、現場の吉田昌郎・福島第1原発所長が注水継続が必要と判断し、「空白の55分」を防いでいたことがわかった。

しかし、東電は吉田所長について「処分も検討する」としており、ネット上には怒りの声が溢れている。

転載終了==

 

この、命がけで日本を救おうとしている吉田氏を処分しようとする東電には怒ることより

呆れかえってものも言えません。

で、吉田所長ってどんな人?

 

東電福島原発 吉田所長東電福島原発の吉田所長は、我々の命だけではなく、国家の存続を背負い、現場で陣頭指揮をとっておられる方である。
いわゆるFukushima 50のボスだ。

 

 

 

==転載開始

 

吉田昌郎56歳。フクシマを仕切る最高責任者。

第一原発のすべてを知る彼が判断を誤れば、再び爆発が起き、日本中に放射能汚染が拡がる。過労でキレかける現場を守り、本店と闘う。

重すぎる責任、そして使命感。あまりのストレスにこの間、都内の病院に2度通った。


ヨシダ、大丈夫かヨシダ、死ぬなよ!

福島第一原発と東京電力本店の間では回線を結び、毎朝テレビ会議を行っている。4月20日、このテレビ電話会議の席上で、こんなやり取りがあった。

「『今後の余震と津波への対応』がテーマのひとつでした。

 本店のある部長が、『それでは(津波対策に)土嚢どのうを積もう』と提案したんですが、それに対して、ヨシダが声を荒らげたんです」(東京電力幹部)

 ヨシダは、突然怒り出した。

「ちょっと待ってくれ! 想定外の津波が来て、こういうことになったんだ。土嚢の積み増しでいいというなら、一度現地に来て、現状を見てからモノを言え! 机上のプラン、計画はもうたくさんだ!」

 会議室は一瞬、シーンと静まり返ったが、結局、ヨシダの言うとおり、「土嚢積み増し」案は見送りとなった。別の東京電力社員が、ヨシダの真意を解説する。

「ヨシダは、本店の幹部が福島第一に来ても、ほとんどが一泊することもなくすぐに戻ってしまうことに苛立っています。現場を知らずにモノを言うな、というのがホンネです。

とくに作業員を外に出して、土のうを積むと作業をするとなれば、長時間被曝するととになる。これ以上、東京の思いつきで現場の人員を危険にさらしたくない、という思いなんです」

いま日本中が固唾を呑んで見守る、福島第一原発の「現場最高責任者」。それがヨシダこと吉田昌郎氏、56歳だ。東京電力執行役員、福島第一原発所長である。

一歩外に出れば多量の放射能被曝が確実で、いまだ風呂もなく、満足な睡眠も食事も取れない「絶望の砦」の王として君臨する。



j men.jpg


その現場にあって、1000人近い作業員たちの信望を一身に集めるヨシダとは、どんな人物なのか。


福島第一原発にいた別の作業員も、吉田所長が東京の本店に対し、声を荒げるシーンを目撃している。

「テレビ会議で怒ることはたびたびありました。会議には政府首脳も出席していますから、冒頭は、『吉田でございます』なんて丁寧な口調です。

ところが途中から、東京の部長クラスなど幹部から、福島の現状についてあれこれ細かい質問が飛び始める。

彼らとしては、自分の担当セクションが心配だから、それに関連することを聞いておきたいということなんでしょう。それに対して吉田所長が、いきなりベランメエ調になった。

『一番重要なことはなんなんだ!重要なことに絞って質問しろ!』

東京の幹部は、青ざめていましたね」




4月14日に発売された週刊文春が、吉田所長がテレビ会議で、「もうやってられねえ」などと毒づいたと報じているが、この報道については以下のような後日談があったという。(注※週刊文春記事


「吉田さんは、13,14日の両日束の間の休暇をとっていて、小名浜に停泊した政府差し回しの船で入浴、休息していた。その間に、週刊誌の記事を読んでいたようですね。15日朝の会議では開口一番、

『えー、私は反乱などしていません』

と言った。それで会議室が大爆笑になって、緊張状態が一瞬解けたんです」(前出・東京電力幹部)

ただ無闇に怒鳴りまくって幹部と喧嘩するのではなく、ここぞというところで、はっきりと「現場の意志」を主張する――――吉田所長が作業員から絶大な支持があるのも、不思議ではない。

保守的な社員が多いと評される東京電力内では、豪胆さが際立っている。こんなエピソードもある。


「事故後、同級生の1人が、吉田所長にメールを送ったんです。内容は『吉田、死ぬなよ!」。ヨシダの返事は、

『これくらいで誰が死ぬかい!』でした」(高校時代の知人)

熱心な阪神ファンで、自らイタリア料理をつくる。座右の銘は、「人はタフでなければ、生きていけない。優しくなければ、生きる資格がない」(レイモンド・チャンドラーの小説の主人公、フィリップ・マーロウの名セリフ)。

できる限り自らのスタイルを貫こうとするタイプなのだろう。福島第一原発で働き、先日、東京に戻ってきた作業員は、原発内での経験をこう話す。


「吉田昌郎所長は免震重要棟2回の緊急時対策室の中心にどっかりと座り、不眠不休状態で指示を出しています。身長は180㎝近く、大学時代ボートで鍛えたという胸板の厚い身体は迫力十分で、関西弁で次々に指示を飛ばす。ときには目を保護するため、サングラスをしていることもあって、余計に迫力があります。

部下から見ると、非常に頼りがいがある。本店からの指示にばかり従うのではなく、できないことはできないとハッキリ言ってくれる。現場から絶望的な報告が上がってきても、冷静に的確な指示を出してくれる。正直、この緊急時に、吉田さんが所長で良かった。それが、多くの作業員共通の認識です」



j-3.jpg



吉田所長の存在感は、原発所内だけでなく、東京電力社内でも日増しに高まりつつある。

勝俣恒久会長、武藤栄副社長ら経営陣もその手腕に全面的な信頼を置いている。さらに、事故対策統合本部に出席する政府首脳も、本店の幹部より現場トップの吉田氏の発言を重視している。


「海江田万里経産相、細野豪志首相補佐官ら官邸サイドも、吉田所長の見解に耳を傾けています。他人を信用しない管直人総理までが『アイツは信頼できる』と周囲に語っている。3月12日、福島第一を訪れた管総理に、『すぐベント(圧力弁解放)をやります』と言い切った胆力が、高く評価された」(官邸関係者)


代わりはいない

吉田所長以下の奮闘にもかかわらず、福島第一原発の復旧作業は、一進一退の状態が続いている。危機的な状況であることはいまも変わらない。われわれ国民が新聞・テレビの報道に慣れ、マヒして、改善しているように勘違いしているだけだ。


2号機建屋内に溜まった放射能汚染水の排水作業がようやく始まったが、トレンチになどに溜まった水は思うように減らず、汚染水を溜めておく場所の確保を急ぐ必要がある。

(中略)

東電は21日、これまでに海に漏れた放射性物質が通常制限値の2万倍の4700兆ベクレルに及ぶという試算を発表した。次から次へと不測の事態が発生する現状で、現場にかかる負担はますます重くなっている。


東京電力本店では、代わりの人材の手当てを急いでいるが、ヨシダの代わりはいない。現場での過酷な作業が、どこまで続くのか、まったく先が見えない。福島第一原発には、ほかに3人の副所長、2人のユニット所長がいるが、ヨシダの代わりは勤まらない。

日本中が注目する福島第一の復旧、すなわち、日本の運命は、ヨシダの双肩にかかっているといっても過言ではない。仮にヨシダが過労で判断を誤ったり、力尽きることがあれば―――――考えるだけでも恐ろしい。


こう壮絶な現場を指揮するヨシダこと吉田昌郎所長とは、どういう人物なのか。


’55年大阪府に生まれた。大阪教育大学付属天王寺中学に進学、剣道部のキャプテンとして約10名の部員を引っ張っていたという。‘73年に現役で東工大工学部に進学、機械物理工学科を卒業。大学ではボート部の活動に熱中した。


大学院では原子核工学専攻、’79年大学院終了後に、東京電力に入社。3度にわたる福島勤務を経て、昨年6月、執行役員兼福島第一原発の所長に就任。妻子は東京に残し、双葉町の所長宅に単身赴任する。


高校時代、吉田所長と同窓だった上田潔・東北大教授が回想する。「高校時代、私も彼と同じ理系で物理が得意だったので、何かと話があって、よく話をしました。彼は、物理はもちろん、数学も非常によくできて、私とはクラスでもライバルでした。彼とは高校3年間のうち2年間同じクラスでしたが、理系分野では、常にトップクラスの成績だった」


テレビは見たくない

東京電力社内でも、原発に関する知識・経験は随一と注目されている。しかし、その吉田所長は、「現場を知らない」本店幹部たちの的外れな指示、質問にかなり苛立ちを強めている。


吉田所長の友人が、匿名を条件に話す。「実は4月17日に発表された復旧へのロードマップの63項目の内容を、所長は事前に知らされていなかった。政府からの『先の見通しを示せ』というプレッシャーが強くて、やむなく発表したのでしょうが、所長にすれば『なんだ』ということです」

(中略)

「吉田所長は、免震棟2回の円卓がある対策本部の部屋にいて、ずっとそこに詰めておられる様子でした。いろいろな人たちが報告に来ていましたし、本店とのテレビ会議もずっと繋がっていました。

皆さん、休む暇もないという感じで、髭もそれず、伸び放題の状態。食べ物も不自由されていて、頬がやせこけて見えました。

(中略)

東京の留守宅を守る吉田所長の妻は、夫の体調を案じている。
「主人はずっと、福島原発に行っております。正確に言えば、この1カ月で2回だけ、自宅に帰ってきたんです。それは2回とも都内の病院に行くためでした」

――――体調を崩している?
「いえ、そういうわけではなくて、精神的に参ってしまって…。あのような状態ですから、ストレスもあると思います。病院の先生は、『ストレスだから、大丈夫』と仰っているそうです。主人は『参った、参った』といった様子でまた福島に戻っていきました」


――――ご自宅での様子は。
「最後に帰ってきたのは、4月11日ですが、帰ってきても部屋でボーっとしていて、あまり会話はありませんでした。茫然としているばかりで、仕事のことはなにひとつ話しませんでした。テレビをつけようとすると、『テレビは見たくないんだ』と言って、1日中静かにしていました。病院以外に外出したところといえば、床屋さんです。『髪の毛が長いと放射線物質がつくんだ』と言って、髪を短く切ってもらっていました。翌日には、『行ってくるよ』と出て行きました」

――――その後も現場で奮闘されているんですね。
「そうですね。責任感を持ってやっていると思います。主人は、『今後は当分帰れない』と言っていました。不眠不休でやっていると思います」


――――ご家族への連絡は。
「毎日ではありませんが、ときどきは『まあなんとかやっているよ』という連絡がきます。普段から余り仕事の話をしない主人ですが、責任の重さがひしひしと伝わってきます。『寝ずに頑張っている』ということは言っていましたが、その以上は私も聞かないのでわかりません。相当なストレスがあるのは当たり前なので、ソッとしておいてあげることしかできません」


東京電力の非常勤産業医として、4月16日から4日間、福島第二原発の仮設診療所内で作業員らの話を聞いた愛媛大学大学院の谷川武教授(公衆衛生学)は、社員たちは劣悪な環境にいると証言する。


「畳を敷いた福島第二原発の体育館で約200人が毛布にくるまって寝ています。中にはイビキの激しい人もおり、その音が気になって眠れない人もいる。また、自宅が避難区域にあるため、休日は避難所で過ごす人もいますが、東京電力の社員と言うことで肩身の狭い思いをしている。」

中略

作業員の1人は、まさに悪夢のようで、記憶が曖昧でよく覚えていない。夜もよく眠れなくて、寝ているのか起きているのかよくわからない。現場を離れたあとは、あまりの疲労で気絶するように意識が遠のいた…」と話している。


いつまでもつか

「吉田所長は、経歴を聞く限り典型的な体育会型リーダーで、部下にとっては頼もしい存在でしょう。ただし、こういうタイプのリーダーはとにかく頑張ろう、と走り続けて、適切な休息を取れなくなる可能性がある。

本店との対立は部下を守らなければ、という心情からくるのでしょうが、ときには『組織は自分を守ってくれる』という感情を持つことが大事です」

と話すのは新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科の礁井真史教授。

また、作業員たちのメンタリティをこう推測する。
「今回のような大きな事故で巨大なストレスがかかった場合、人間というのは逆に非常に頑張るものなんです。夜も眠らず、食事をしなくても大丈夫という、ある種ハイな状態になりやすい。

いまは、そういう火事場のバカ力が出ているのでしょう。しかし、そういう状態だと自分が疲れていることを自覚しにくい。

疲れがたまるとコミュニケーションが減り、互いに注意し合わないから、思わぬミスが生まれる。こんな状況が1か月も続いているのは信じられない。

それから、家族や友人との会話も重要です。マラソンランナーも周囲の励ましがないまま走っているのが一番辛いという。早急に先の見通しを立てるということも必要です。いつ終わるか分からない作業をつづけるのは、もの凄くストレスがかかりますから」(礁井教授)

現状は、まさに礁井教授の指摘する「先の見えないマラソン」そのものだ。ヨシダは、地獄のようなマラソンを完走することができるのか。大丈夫か、ヨシダ。

週刊現代5月7/14号より「ぶち抜き大特集」より

 

転載終了===

 

やたらと恐怖をあおるようなコメントがネットやツイッターに多く見かけるが

こういう人がいてくれるから、まだ希望はある。

きっと東京は、日本は大丈夫だ!