佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

最近の子どもは・・・

2012-02-04 | 雑感

昨日の夕方、両手に提げていた大きな買い物袋をドッコイショと下に降ろし、

玄関のオートロックを解錠するための鍵穴に鍵を入れようとしていたその時、

「開けましょうか?」という声。

振り返ると、ランドセルを背負った小学2~3年生くらいの男の子が立っていた。 

 

「ありがとう!でも、大丈夫よ」 

右手に持った鍵はもうほとんど鍵穴に差し掛かっていたので、そのまま入れた。

と、すぐにガラスのドアは両横に開いた。

「お先にどうぞ」と言ったけれど、

私が再び買い物袋を持ちあげて、そのドアの向こうのエントランスホールに入るまで、

男の子はお行儀よく待っていた。

順番は守らなくちゃ!とでも言うように。 

 

私はいつものように、エレベーターに乗る前にホールの左手にあるメールボックスルームに向かった。

男の子がちょこちょこっと私の前を走り、一足先にその小部屋のドアを開けて入った。

両手がふさがっている私はラッキー!と思いながら後ろから続いて入ると、

男の子はすぐにその部屋を出ていった。

そのとき初めて、彼が私を追い越してこのドアを開けた理由がわかった。 

「ありがとねー!」と言ったけれど、

彼は何も言わず後も振り返らず、ランドセルをガチャガチャいわせながら走っていった。

 

最近の子どもは、すごいなぁ。 

まるで小さなナイトのよう。 

家庭教育が素晴らしいのか、ここの子どもたちが通っている潮見小学校の指導がいいのか…

 

と感激したことも、一日経てばすっかり忘れていた。

今日も夕方帰宅した時は、両手に荷物。

今日の荷物は軽かったので、右手の荷物を左手に持ち替えて、

そろそろポケットの鍵を取り出そうかと思っていたところ、

マンション前の公園からボールを抱えて走ってきた女の子が、ドアを開けて入っていくのが見えた。

急げば間に合う! 

ドアが閉まらないうちにと足早に近づいていたら、

その女の子が、ドアのそばで振り向いて立ち止まった。

友だちでも待っているのかな?と思いつつ、とにかく急いで中に入ると、

女の子はくるっと踵を返してエレベーターへと走って行った。

 

あ!あの子も私を待っててくれたのかな? 

メールボックスに向かう前に、「ありがとうねー!」と少し大きめの声を出したけど、

聞こえたかな?

ドタドタと走る足音の方が大きかったような気がする。

 

それにしても、佐世保の子どもたちは…心優しい、小さな紳士・淑女のよう!  

この子たちにきれいな川や海を残したい。

この子たちに危険な放射能のツケをこれ以上残したくない…

 

 

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