一昨日の長崎県公共事業評価監視委員会のあり方には、誰もが首をかしげました。
地元地権者は怒りと悔しさでいっぱいでした。
第一に、委員からたくさんの疑問や問題点が指摘されたのに…
第二に、その問題点の1つはデータが不十分だということだったのに…
第三に、この日が2回目でしかも審議するのはこの日が初めてだったのに…
にもかかわらず…
委員長は、強引に、原案通り「継続」と結論付けてしまいました。
これを受け、県は近く、石木ダム建設事業継続を決定し、国に報告する見通しです。
委員さんたちが特におかしいと言い続けたのは、
★ 計画に使われている、いろんなデータが古い。どうして最近のデータを使用しないのか。
★ 用地買収の見通しはたっていないのに、実現性が他の案よりも「優位」とするのは納得できない。
というごく普通の、誰もが感じる問題点です。
それに対する県の答えは、
★ 国が定めた再検証の手続きに沿って準備したので問題はない。
★ 現行案なら8割が移転して残るは2割。新しい案だと用地買収も1から始めなければならない。
数字の上で優位となるという判断。住民感情は考慮していない。
でした。
形式さえ整えればそれでいい。
しっかり再評価しようという意思なんて、やはりなかった。
念頭にあるのはすべて数字。そこに住んでいる人々の心情など考えちゃいない。
ポロリこぼれた本音のようです。
傍聴席の住民からは、我慢できずに、
「俺たちはモノじゃないぞー」という声が上がりました。
しかし、この結果は想定内のことでした。
所詮は県が選んだ委員で審議する委員会。
私は本音の部分では期待などしていませんでした。
形だけ、アリバイ作りの委員会だろう、御用学者の集まりだろう…
そんなふうに内心思っていました。
それは誤解だった。
あの3人の委員に限ってはそうではなかった。
特に、最後まで新しい資料を出すよう要求していた委員さんがいました。
手続き上何も問題ないとして、あくまでも資料提出を拒み続ける県の職員に、
「じゃあ、なぜ今わたしたちはここにいるのですか?その意味を考えてほしい」
と切り返したその言葉に、胸が熱くなるほど感動してしまいました。
3月6日の公開討論会の場で、今本先生がおっしゃった言葉を思い出しました。
「役人は国民に対して誠実であってください。そして学者は、御用学者にならないでいただきたい」
今回は幸い御用学者はいなかったようですが、御用委員長などがいて・・・
結果として、「評価」も「監視」もできない「公共事業評価監視委員会」になってしまいました。
行政にも、委員会にも期待できなければ…自分たちでやるしかありませんね。
市民がしっかり「評価」「監視」して、ムダな公共事業を減らしていかなくちゃ…
私たちの借金は増えるばかりですぞ~
それと、その組織によって、石木ダム反対の署名運動を、長崎市の繁華街や、佐世保市の四か町で行うことです。
市民に理解してもらうことです。
誰か、中心になる議員さんがいませんかね。
いらしたら、知恵を貸して頂ければ、前進すると、思います。
また、現在の仲間の中には議員さんも複数名いますし、たいへん力になって頂いてます。
これまでも署名運動やアーケード街でのチラシ配りなどやってきました。少しは佐世保市民の皆さんも見方が変わってきていますよ。まだまだ多数派とはいきませんが。
行政には何度も申し入れをしましたが、聞く耳持たず…って感じですね。
一度決めたら突っ走るのみ。
でも、諫干の二の舞はもうごめんです。
造らせないよう、これからも頑張っていきます。
ただ、じっとしても、解決しません。
行動あるのみです。
組織の役員、及び、行動隊をつくり、話会いをして、計画を立てなければ、いけません。
一度、どこかの公園で、総決起集会を開いたら良いと思います。
知らしめることです。
増上慢の政治家にです。なめとるけんね。
聞く耳をもたないからね。