佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

コスモス

2010-11-01 | 雑感
藤川幸之助の「母のうた~支える側が支えられる時~」より


     コスモスの花は
     アンテナを広げて
     受信しているように見える。
     宇宙の方をじっと見つめて
     言葉ではない何かを
     受け取っているように。

     言葉を失った母は
     抱きかかえると驚くほど軽い。
     母に残ったこの重さは
     言葉の重さでも
     身体の重さでもなく
     存在の重さ。
     抱きかかえられ
     愛された遠い記憶。

     言葉のないあなたの心の声を
     聞こうとする。
     言葉のないあなたの心の痛みを
     感じようとする。
     分からないかもしれない
     でも私は分かろうとする。
     大切なのは分かることではない。
     分かろうとすること。
     感じること。
     私は母をしっかり見つめて
     今日も母を受信する。


藤川さんは、「コスモスの花はパラボラアンテナのようだ」と言う。

私もコスモスが好きだけど、アンテナのようだなんて発想はなかった。
だってコスモスはあっち向いたりこっち向いたり、風に揺られて自由でしなやか。
直線的で金属的なアンテナなんて・・・
と心の中でつぶやいて、やっと気付いた。

藤川さんはコスモスの花びらの部分を見ていたんだ。
丸く放射状に開いた花びらがパラボラアンテナの羽を思わせたんだナ。

私は少し離れて見たときの、コスモスの全体像に惹かれていたことに気付いた。

藤川さんは、コスモスに、お母さんに、何かに・・
うんと近づいて見つめる。
分かろうとする。
感じようとする。
そして「受信する」

私は、離れて見てるだけだから、分からない。
感じない。
受信できないのだろう。

納得だ… 




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