ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

フランス片手鍋の不思議

2006-07-14 11:43:24 | フランスの生活
今日のイギリスの天気はときどき

フランスにいる間に気づいたことで、まだ書いていなかったこと。何もないフランスの家では、一から生活必需品をそろえないといけなかった。調理器具もその1つ(なにしろ、夜開いているレストランが少ないので、外食には頼れない)。

イギリスでトレーラーハウスを購入したときには、デパートに行ってテフロン加工のしてある鍋一式というのを買った。4つの大きさの異なる片手鍋が1つの箱に入っているもので、一個ずつ買うよりも安い。同様のものをフランスで探していたのだが、困るのが蓋が付いていないということである。個別に売られている片手鍋も見てみたが、蓋付きのものはない。煮込み料理用の両手鍋にはもちろん蓋が付いているのだが、片手鍋となると、蓋付きのものは皆無なのだ。6つのスーパーマーケットを回ってみたが(そのうち2つは同じチェーンの異なった店舗)、蓋の付いた片手鍋は見つからなかった。イギリスで購入したセットは、ミルク沸かし用の一番小さな鍋以外、すべてそれぞれに蓋が付いていた。しかも、フランス・ティファール社製である。

もっとも、蓋が手に入らないわけではない。万能蓋というのがあって、大きめのまっ平なアルミの蓋に、直径16センチ・18センチ・20センチなど異なった組み合わせの3つのサイズの輪が溝になって刻まれている。これを鍋にかぶせると、適したサイズの溝の中に鍋のふちが納まり、蓋がされるというわけ。サイズの異なる鍋で1つの蓋を共用するというのが、もともとの発想のようであるが、1食の調理に1つの鍋しか使わないということはありえないのではないだろうか。

で、結局新しく鍋を買い足したときには、やっぱり蓋ももう1つ必要になるのだった。が、その店にはこの鍋のサイズに合う万能蓋がなかった。1つの蓋が3つのサイズをカバーしていることが多いのだが、この店にはちょうどこの鍋の大きさをカバーする万能蓋がなかったのである。なんと腹立たしいことか。とりあえず鍋は買っておいたが、現在のところ、2つ鍋があっても蓋は1つだけでなので、2つ同時に使うことができないわけである。蓋探しの旅は続く。

とても不思議なのは、家でかなり調理をしていると思われるフランス人が、こんな粗末な万能蓋に甘んじていることである。鍋のサイズに合ったお揃いのデザインの蓋を作ることくらい、メーカーのコストとしてはたかが知れているだろう。消費者だって、蓋の分節約できてうれしいと思う人は少ないような気がする。なぜフランスの片手鍋には蓋が付いてこないのか?謎は深い。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿