ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

フランスのパン

2006-08-18 18:17:40 | フランスの生活
今日はやっと太陽が長く顔を出して、気温も25度まで上がった。昨日、おとといは小雨が降ったりやんだりというぱっとしない天気で、このところ、気温は20度以下で涼しいくらいの日が続いていた。

フランスに行ったら、おいしいフランスパンをチーズとワインでいただいて…という計画だったのだが、おいしいフランスパンというのはなかなか希少なものと気がついた。

村に一軒だけある店はパン屋なのだが、残念、ここで売っているのは自家製のかちかちに固いパンなのである。最初はパン・ド・カンパーニュだからか?と思ったのだが、バゲットを買ってみても、やはり歯が折れそうに固い。いい点はあごが疲れるので、あまりたくさん食べられないこと。減量にはよいかもしれない。

4キロ離れた町にはパン屋が5軒ある。1軒はいつも店の外まで列ができているくらい人気なのだが、のぞいたところ、ここも薪の火で焼いた自家製の固いパンのようである。このへんは丈夫なあごの持ち主が多いのだろう。もう1軒の店でバゲットを買った。73セント(108円)でまあまあ。先日はこの店が休みだったので、別の店でバゲットを買ったら、90セント(133円)だったが、特においしいというわけでもない。

現在のところ一番おいしいと思うのは、スーパーUというスーパーマーケットチェーンの35セント(52円)のバゲットなのだが、9キロも離れているので、なかなか気軽に行けないのが残念だ。週に1度の食料品の買出しを昼食前にするようにして(空腹時には買い物をするなという原則に反するのだが)、中はやわらかくて外はパリパリのおいしいフランスパンを昼食に食べるのを、1週間に1度の楽しみにしている。バゲットは日持ちがしないのが残念だ。昼に買っても、夕方にはすで固くなっている。買いだめができない。

パンをめぐるフランスでの苦労はフランスパンにとどまらない。食パンは小分けにして冷凍ができるのが便利なのだが、フランスの食パンもスペインの食パンも甘いので閉口する。フランス人やスペイン人は甘い朝食を食べるからそれでもいいのだろうが、甘いトーストはイングリッシュ・ブレックファーストには合わない。知人のイギリス人が近くのパン屋で甘くない食パンを売っているというので、試してみた。確かに甘くはないのだが、トーストにすると、カリカリになってしまって、ほとんど実体がなくなってしまうのが欠点。

現在のところ、最善と思われる解決策はサンドイッチ用の全粒粉パンである。これも甘さはあるのだが、白パンほど甘さが気にならない。冷凍することもできるので、週に1度買いだめができる。が、ただでさえぼそぼそしているのに、トーストにするとさらにぱさぱさになるので、あまりおいしくないのが欠点。

kmyさんだったら、近くにパン屋がなければ自分でパンを作ろうと一念発起するところだろうが、わたしはナマケモノだし、器用でもない。だいたい、我が家にはオーブンがない。どうやら家の売り手がオーブンを持って行ってしまったようだ。というわけで、ナマケモノのわたしが思いついたのは、パン焼き機を買うことであった。すでに、インターネットで注文したので、来週イギリスに到着したら、届くことになっている。ふわふわの焼きたてパンを食べることのできる日が楽しみだ。

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7 コメント

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フランスパン (kmy)
2006-08-20 14:55:15
こんにちは♪ ぼちぼち、とやっています。

フランスのパンってすごーくおいしそうなイメージがあります。料理の本などもいろいろ出ていますし。

なかなか思うようなパンがないようですね。フランスパンというのは本当に日持ちがしないようですけど、固くなったものを水を張ったボールにどぶんとつけて、オーブントースターで焼くといいとか聞きます。霧吹きでたっぷり水をかけてもう一度オーブントースターで焼くという方法はよくやっています。

ふわふわの焼きたてパンを作るために、パン焼き器を購入されたそうですが、パン屋のない田舎住まいのわたしの地域では持っている方が結構多いです。粉などの材料もネットで購入というのも多いです。

おいしいパンや食事に恵まれるといいですね。
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アドバイスありがとうございました (みちえ)
2006-08-21 18:28:07
kmyさん、コメントありがとうございました!

お声(?)を聞けて、うれしいです。



固くなったフランスパンの蘇生のしかた、どうもありがとうございます。でも、残念ながらオーブントースターもないのです(普通のトースターならあるのですが)。イギリスでも、スペインでも、フランスでもオーブントースターって見かけないのですが、あれって日本独特なんでしょうか?電子レンジにグリルを併設したものというのが、日本のオーブントースターに一番近いかもしれません。



粉までネット購入とは徹底していますね。田舎暮らしには、本当に便利な世の中になりましたよね。今、パン焼き器でできるおいしいパンのレシピを探しているところです。でも、果たしてパン焼き器って、炊飯器のように簡単なものなのでしょうか?



イギリスに到着してパン焼き器が届いたら、体験談をぜひご報告したいと思います。



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おいしくないとは・・・(T.T) (グリ)
2006-08-23 07:21:58
こんにちは、お久しぶりです。食べ物が話題になるとのこのこ出てくるようでお恥ずかしい・・・。

パン焼き機が手に入れば、万事解決だからいまさらいらない情報かもしれないのですが、フランスパンの再生法、オーブントースターもない場合は、霧を吹いて(あるいは濡らして)・ホイルで包んで・もち焼き網でガス火であぶる・・・というのがあります。が、これは皮がぱちっと仕上がらない・・・。ガス火なら、フォークに刺してあぶる、という手もあります。・・・オール電化だと困るのですが。やっぱり、パン焼き機待ちですかね・・・。あれは、とても評判がいいですね。自分の好みのパンも作れますものね、オリーブを入れたりして。ドイツも『パンがおいしいんですってね』と聞かれたことがありましたが、私の返事『パン屋によります』に相手は固まってました。フランスもそうだとは!!ファブリスのことといい、『オマエもか!』と俯いてます。イギリスでのご滞在、風邪引かないでくださいね!
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やっぱり (みちえ)
2006-08-25 18:34:50
グリさん、お久しぶりです。ブログを見ていてくださったのですね。ありがとうございます。



ドイツもおいしいパンで有名ですよね。スペインのペドロランドでも、ドイツ風のパンを売るところがあって、わたしのお気に入りです。が、やっぱりドイツのパンとはいえ、店によって異なるとは!



フランスパンの再生法、どうもありがとうございました。現在フランスの我が家には、4つ口のガスコンロとガスバーベキューしかないのですが、ガスバーベキューの上でフォークに刺してあぶるという手が使えそうかな。



次の記事で書きますが、事情あってフランスの家に逆戻りしました。しばらくパン焼き機なしの生活が続きそうです。
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パン焼き機 (gozen)
2006-08-29 03:43:04
おひさしぶり。私も食べ物の話題だけで出てくる一人です。うちでも1年ほど前からパン焼き機を使っていて、今ではパンはほとんど買いません。うちがこれを買った原因はイギリスで買えるパンがみんな塩辛いからです。もち、自分で焼いても塩は入れるんだけど、私はほんの少ししか入れない。さっと一振り、ぐらい。本には500gの粉に小さじ1.5とか書いてあるけどね。塩は少なくてもふっくら焼けます。最初はいろいろなの試したけど、最近はごく普通の白パンしかやらない。でも満足して毎日使ってますよ。
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オーブントースター (gozen)
2006-08-29 03:48:37
忘れてました。イギリスでもオーブントースターは買えます。私も一つ持ってるけど、これはものすごい安物で時間がかかって、あまり使ってない。今年になってデパートでも売り出しました。見ると、私のより高いから、いいものかも。この国もだんだん日本化が進んでますね。
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ありましたか! (みちえ)
2006-08-31 22:33:01
gozenさまもパン焼き機を持っていらっしゃったんですね!

わたしの周りではパン焼き機を使っている人が全然いなかったので、パン焼き機を買うという案を思い立ったときには、われながら驚いたものです。



アマゾンのレビューでも、パン焼き機を買った人はみなそれ以降パンを買ったことはほとんどないと書いていましたが、本当にそうなんですね。



gozenさまにはイギリスのパンは塩辛いですか。フランスのパンは甘すぎるというわたしとは正反対の理由でパン焼き機を買われたわけですね。パン焼き機は減塩にもよさそう。ますます、パン焼き機に対する期待が高まってきました。



オーブントースター、イギリスでも売っているんですね。チーズ・オン・トーストに便利そう!

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