
500メートルほど離れた住宅地に住む友人の家でも、やはり水が出ないと言う。これほど広範囲で断水が行われたのは、わたしの知る限りでは初めてだ。今年は1945年以来、もっとも降水量の少ない年だということで、アリカンテの南の貯水池では現在満水時の20.5%まで水位が下がっているそうである。観光客が増え、猛暑が予想される今年の夏を控えて、心配な状況だ。スペイン政府でも水不足は深刻な問題としてとらえているようだが、水道会社は10月までは水の供給を保証している(でも、その後は?)
今日はヘルムートの家では職人が入り、物置を作っている。コンクリートをミックスするのに共同プールの水を汲み出して使っているが、これは反則技ではないか?たぶん、すぐに水が出るようになるだろうと予想してのことだろうが、もしこのまま断水が続いたら、共同プールの水は貴重になるはずだ(昔のイギリスの公共プールのように、銭湯代わりに使われるかもしれない)。物置の建設は断水が終わってからでもいいのではないだろうか。
それにしても、物置の建設は断水が終わってから、というのには同感です。
こうしたお話を聞くと、生活意識の違いを感じて興味深いですね。
翌日からほぼ通常に戻ったものの、今日(5月31日)の午後4時から24時間の断水だそうです。近所の人からのクチコミでわかった事実ですが、24時間も断水だといくら予告があって、準備ができるとはいえ、不便が予想されます。特に、今晩からうちには1週間の予定でお客さんがイギリスから来るので、水がでないのは本当に不便。晩御飯の支度・後片付けはどうしようかとか頭が痛いです。いっそ、ホテルにでも行ってしまいたい気分。