令和6年2月6日(火)
大津市本福寺④
「病(びよう)雁(がん)の
夜寒に落て
旅寝かな」 。
元禄3年。
「ヤムカリ」「ヤムガン」と
読む説と音読説とがあるが、
後者をとる。
「落て」は
鳥の空から急に降りるをいい、
「堅田の落雁」を意識しての表現。
堅田の浦に風邪心地の身に、
夜寒侘びつつ旅寝をしている自分を、
折から頭上を鳴き渡る雁の列から
病を得て
湖上に降りる一羽と観じる。
流石芭蕉の最古参の
高弟の三上千那さん。
千那の墓碑もあり。
<千寝の墓・句碑>
<大谷仏句>
大谷句佛句碑は、
「山茶花の
落花に魂や
埋もれむ」。
芭蕉が何度も当寺に来泊した所
「山茶花の
落花に魂や
埋もれむ」。
芭蕉が何度も当寺に来泊した所
だけに
“句碑寺”の様相を呈する。