令和3年10月23日(土)
師走十日余り、名古屋を出でて
旧里(ふるさと)に入らんとす。
旅寐して
旅寐して
みしやうき世の
煤はらひ
江戸城内の煤払いは、師走十三日に
江戸城内の煤払いは、師走十三日に
行われたので、庶民もこれに倣って、
一斉に煤払いを行った。
これは家にいる者が、皆で協力して
これは家にいる者が、皆で協力して
賑やかに行ったものだ。
それで、昔、父母が健在であった
幼年時代を思い出し、世間の習慣など
忘れて旅寝してきた自分も、
賑やかな人々を見て、今の年老いた身を
思い、旅寐という浮世離れした日々を
送っている自分を思うという。
俳諧師の日常が、如何に浮世離れして
俳諧師の日常が、如何に浮世離れして
いるかを、
簡潔な一句にまとめたところが面白い。