キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

近江の海

2018-09-07 16:22:20 | 歴史
              

                 近江の海夕波千鳥汝が泣けば心もしほに古思ほゆ  

                                 万葉集巻三-二六六

              柿本人麻呂が壬申の乱後、都が明日香に戻った後で荒廃した近江の都

              を訪れて詠んだ歌だそうです。 悲しみが切々と胸に迫ってくるような

              美しい歌です。天武側に滅ぼされた近江朝の大友皇子らへの鎮魂の歌

              なのだとか。

              

              

              近江は淡海、つまり淡水の琵琶湖のことですね。日本で一番

              大きな湖ですから、一見海のようです。八月の末のある日、

              堅田の湖のそばの宿で一泊しました。この堅田という地名も

              絵の好きな人、特に日本画が好きな人には馴染みだと思いま

              す。湖周辺の八大ビュースポットが近江八景と呼ばれ、その

              うちこの地は「堅田の落雁」として有名です。特に歌川広重

              の浮世絵は、どこかで目にしているでしょう。本当に美しい

              夕景でした。

              

              宿からすぐ湖に出られるので、朝まだ暑くならないうちに泳ぎ

              ました。海水のようにべとべとしないので、いい気持ちです。

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