エジンバラやバース・ストーンヘンジへの一日ツアーに行っていない日
は、足の向くままにロンドンを歩き回りました。地下鉄を大いに活用。
日本に比べ地下鉄の車体が小さくてかわいい、大きな人は窮屈そう。
駅も古色蒼然としたところが多く、歴史を感じます。大都市ロンドンだ
けに地下鉄も縦横無尽に走っていますが、東京の複雑怪奇な地下
鉄網に比べればなんということもない?
ピカデリー・サーカス駅に上映中の映画のポスターが貼ってありました。
日本の映画宣伝と同じ、キャッチーなコメント付きです。これは、かな
りのメロドラマのよう。heartbreakingly beautiful!(胸が張り裂けそうに
美しい!)
人気の名所、大観覧車ロンドン・アイや、
ウェストミンスター寺院界隈、
渋谷のような賑わいのピカデリー・サーカス、
ハロウィーンなのでお花屋さんはカボチャだらけ。
バッキンガム宮殿の衛兵交代式は混みそうなので、ホーズガーズ(近衛
騎馬隊)の衛兵交代式を見ました。赤いマント、青いマントはきれい。
つやつやした毛並みの馬たちが、長い間じっとしているのは辛いだろ
うに文句も言わず一列に並んで交代式が終わるまで立っています。
とてもお利口。
ナショナル・ギャラリーに寄りました。イギリスの美術館・博物館は
すべて無料です。短い時間では見きれないほど沢山の西洋名画が揃っ
ています。ダビンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、フェルメール、多す
ぎてちょっと食傷気味、印象派の部屋に入ると、何だかほっとした気
持ちになりました。お肉やポテトフライばっかり食べたあとで、お茶漬
けを食べたときのような、と言いましょうか。
驚いたのは中で絵を模写している人の多いこと。小学生の団体が、目
の前の絵を見ながら、皆独創的な絵を描いていたのがおかしかった。
写真を撮るのも自由です。ゴッホとクリムトの絵の写真を撮りました。
一日歩き回って、ホテルのあるアールズコートに戻ってきました。都心
からちょっと離れたこのあたりは、今最開発中のようですが、中近東の
人たちが多く住んでいるようで、看板がアラビア文字だったり、レバノ
ン料理の店があったり、ちょっと変わった雰囲気のところでした。イギ
リス、特にロンドンはまさに多民族社会です。