
梨の美味しい季節です。食べ終わった梨のしん、二つの種が悲しげな
目のようで、捨てるのがかわいそうな気持ち。金子みすゞの「なしのしん」
という詩を思い出しました。
なしのしんはすてるもの、だから
しんまで食べる子、けちんぼよ。
なしのしんはすてるもの、だけど
そこらへほうる子、ずるい子よ。
なしのしんはすてるもの、だから
ごみばこへ入れる子、おりこうよ。
そこらへすてたなしのしん、
ありがやんやら、ひいていゆく。
「ずるい子ちゃん、ありがとよ。」
ごみばこへ入れたなしのしん、
ごみとりじいさん、取りに来て、
だまってごろごろひいてゆく。
金子みすゞ童謡集「わたしと小鳥とすずと」より「なしのしん」
私もお利口さんなので、梨のしんはゴミ箱にすてました。アリさん、お気の毒。


秋です、梨以外にも、柿や

葡萄や、果物の美味しい季節です。

紫式部の実も、美しい紫色に染まってきました。

デュランタや

カタバミや、夏を乗り越えて咲き続けてきた花も、まだまだ元気ですが。

なっちゃんは、「天高く馬肥ゆる」ならぬ「犬眠る」秋のようで、
日がな一日お昼寝しています。