キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

切通し

2013-06-13 17:10:00 | 季節の花々
           

           鎌倉市東南部、安国論寺から南に下って行くとますます鄙びた景色にな

           ります。今の季節、金糸梅や紫陽花がきれいです。

           

           横須賀線の線路を渡ると、「名越の切通し」という立て札が出てきます。

           切通しは山や丘を切り開いて道を作った所で、どこにでもありますが、

           鎌倉の7つの切通しは有名です。朝比奈の切通し、化粧坂の切通し、

           釈迦堂の切通しなど。ここ名越の切通しは逗子へ抜ける道です。

           

           ひどく険しいので「難越」と呼ばれそれが「名越」になったとか。重機も

           ない時代、よくこんな岩山を切り開けたものです。

           

           敵が攻め入りづらいように、大きな岩を道の真ん中に置いたとか。世界史で

           習ったテルモピレーの戦いを思い出しました。その昔、ギリシャ中部のテル

           モピレーの峠の隘路で、スパルタ王レオニダスが大群のペルシャ軍と雄々し

           く戦い討ち死にしたという逸話です。テルモピレーもこんな峻険な山道だっ

           たのでしょう。洋の東西を問わず、人間は戦い好きな動物です。

           

           軟弱な私は狭い切通しを登るだけでも、ヒーヒー。戦いになったら最初に討ち

           死にでしょうね。そんな昔に思いを馳せながら、逗子へと下りて行きました。

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