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キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

蕗の薹

2013-02-20 15:49:08 | 絵本
          

          フキノトウをたくさんいただきました。天ぷらにしたり、味噌和えに

          したり、ほろ苦い早春の香りと味を楽しみました。

          

          昨日は雪が舞い、大変な寒さでしたが、花たちはもう春に向かって

          咲き始めています。黄水仙も満開です。2月2日にアメリカのペンシ

          ルバニア州で行われるグラウンドホッグ・デイに、グラウンドホッグ

          が巣穴から出て、自分の影を見たら、まだ冬が続くけれど、今年

          は影を見なかったので、春が早いという予想だそうですが、どうで

          しょうね?

          

          1月の終わりにいただいたストックがまだ元気です。

             

          数日前に買ったストックはもっと元気です。これから春の花が次々咲

          いて、暖かくなります。母のいないちょっと寂しい春がやって来ます。
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手ぶくろ

2012-12-29 15:26:01 | 絵本
手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)
黒井 健
偕成社

       新美南吉の童話はどれも、言葉が美しく、可愛く、底にそこはか

       とない悲しみが流れていて、いつ読んでもじんと来ます。特に

       知られている『ごんぎつね』は、子どもの教科書に載っているの

       を読んだ時涙が出ました。『手ぶくろを買いに』は『ごんぎつね』

       ほど、辛く悲しい気持ちにならず、ほんわか優しい気持ちになれ

       るお話です。「おかあちゃん、おててが冷たい、おててがちんちん

       する、、、」と子ぎつねが、母ぎつねに訴えるとところなんか、あ

       まりの可愛らしさに、思わずそばにいるきつね色の柴犬なっちゃ

       んを胸に抱きしめたくなったほどです。色々なバージョンが出てい

       ますが、『ごんぎつね』も『手ぶくろを買いに』も黒井健さんの絵の

       版が秀逸です。きつねの手を出したのに、赤いかわいい手袋を

       売ってくれたと聞いた母ぎつねがつぶやきます。「ほんとうに人

       間はいいものかしら、ほんとうに人間はいいものかしら」ここには、

       作者新美南吉自身の人間に対する不信感、でも信じたくてたま

       らない気持ちが投影されているのだとか、こんな美しいお話を書

       くことのできる純真な人だからこそ、人を信じられなことが人一

       倍辛かったのでしょうね。

てぶくろ―ウクライナ民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)
エウゲーニー・M・ラチョフ,うちだ りさこ
福音館書店

       手袋を題材にした『てぶくろ』というウクライナ民話があります。

       おじいさんが落とした手ぶくろに、ネズミ、カエル、キツネ、クマ、

       どんどん入ってぎゅうぎゅう詰め。ありえないんですけどね。暖か

       そう!これも絵がいいんです。それぞれの動物がとても個性的。

        

       絵本の手袋に負けない、きれいな赤いチェックの手袋を友人

       からクリスマス・プレゼントにいただきました。病気のお見舞い

       の意味も込めてくださったのでしょう。手も心も暖かくなりました。
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クリスマス・ツリー

2012-12-20 11:57:40 | 絵本
ちいさなもみのき (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
バーバラ クーニー,Margaret Wise Brown,Barbara Cooney,上条 由美子
福音館書店

         野原にひとりぼっっちで立っていたモミの木が足の悪い男の子のお部屋

         に行って、クリスマスツリーになります。絵本作家マーガレット・ワイズ・

         ブラウンの至極の名作です(私見)。絵本としては地味だけれど、静かで

         美しく、力強いお話です。

          

         これは寝室のカレンダーの12月の絵。ファーザー・クリスマスとクリス

         マスツリーの楽しい絵柄です。今、街中がクリスマスのイルミネーショ

         ンでにぎやかです。あちこちに大きなツリーがキラキラ輝いています。

         ドバイには、1000万ドル以上の宝石を飾った超豪華な大ツリーがある

         そうです。保守的なイスラム教国なのにね。それを言えば、日本だっ

         てキリスト教国ではありません。でも、こんな人の心をワクワクさせる、

         綺麗なもの、放っておく手はないということでしょうか。かえって、イギ

         リスなんかで、「あんなものドイツで生まれたゲルマン神話の異教の

         産物だ」として飾らない、一部の宗派もあるようです。

               

         これは、先日私が胸の手術を受けた病院の玄関にあるツリーです。

         キリスト教財団の病院なので、そこここにツリーがあり、マリア様

         の大きな像もあります。これこそ救いの家のツリーです。宝石で飾

         られたどんな大きなツリーより、神々しく輝いて見えます。

おおきいツリー ちいさいツリー
Robert Barry,光吉 夏弥
大日本図書

        これは人々にそれぞれの小さなツリーを分け与える大きなツリーのお話。

        この季節にふさわしい赤と緑のクリスマス・カラーの心温まるお話です。
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読み聞かせ

2012-11-19 21:55:14 | 絵本
だんごどっこいしょ (子どもがはじめてであう民話 1)
長谷川 知子
ポプラ社

ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)
織茂 恭子
岩崎書店

GRETA THE GREEN COW
Roger Smith
新世研

          月曜日の午後は近くの小学校に絵本の読み聞かせに行きます。

          今日は上の三冊。定番の民話「だんごどっこいしょ」と最近のほ

          のぼの絵本「ざぼんじいさんのかきのき」という日本物2冊と、イ

          ギリスのちょっと風変りでコミカルな「みどりのめうしグレタ」

          それぞれ地方色が豊かなお話です。

          白黒の絵の「だんごどっこいしょ」は絵本としては長いお話ですが、

          絵がとても愛らしく、子どもたちも、最後のオチまでしっかり聴いて

          くれました。

          「ざぼんじいさんのかきのき」は他の人に柿を分けてやるのが嫌で

          独り占めにしたいばかりに、結局柿の木を切って元も子もなくして

          しまう、なにやら「ガチョウと黄金の卵」風のお話です。これまた、

          おじさんのバカバカしいケチンボぶりに、子どもたちは魅了された

          ようです。

             

          最後の「みどりのめうしグレタ」はイギリスの緑の牧場の緑色の

          めうしお話です。グレタは緑色のミルクを出して、仲間外れにさ

          れていたのですが、一冬雪に埋もれているうちに、真っ白な体

          になり、真っ白なミルクを出すようになりました。他の牛たちは

          妬ましくて緑色になり、緑色のミルクを出すようになりました。

          このオチは、英語でグリーンが妬みの色だというところから来

          ています。子どもたちにはそれはあまり理解できていないよう

          ですが、緑と白の絵のコントラストの面白さで、十分に楽しんだ

          ようでした。
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色のあふれる、なつかしい世界 - スリランカの絵本

2012-10-25 14:51:24 | 絵本
かさどろぼう
Sybil Wettasinghe,猪熊 葉子
徳間書店

        シビル・ウェッタシンハはスリランカの絵本作家です。17才から働き始め、

        絵は独学で学んだそうです。スリランカののどかな村の人々や動物をい

        きいきと、ユーモラスに描いた魅力的な絵本をたくさん出している人です。

        

        むかし、あるスリランカの小さな村の人たちは、傘を見たことがありません

        でした。ある日初めて町へ行ったキリ・ママおじさんは、いろいろな傘を見

        て感心し、一番気に入った模様の傘を1本買って帰りました。ところが、

        村のお店でコーヒーを飲んでいる間に、傘がなくなってしまいました。「だ

        れかが盗んだに違いない」。キリ・ママおじさん、また町に行って2本目の

        傘を買って来ました。でもそれもなくなって、、、。次から次から買ってくる

        かさはみんな盗まれました。おじさんは決心しました。犯人を捕まえてやる

        ぞ。傘の中に小さい紙切れをいっぱい詰め込みました。やっぱり傘は盗ま

        れました。おじさんが地面に落ちた紙切れを辿って行くと、木の枝になくなっ

        た傘がきれいに並んでぶらさがっていました。おじさんは、1本だけ残して、

        持ち帰り、傘屋を開きました。村人たちは大喜びで傘を買いました。あくる

        日、おじさんが1本残した傘はどうなったかと行ってみると、木の枝に開い

        た傘がぶらさがり、その中に子ザルが座って、にっこり笑っていました。

きつねのホイティ (世界傑作絵本シリーズ)
シビル ウェッタシンハ,Sybil Wettasinghe,松岡 享子
福音館書店

        『かさどろぼう』の子ザルも、この『きつねのホイティ』のきつねも、村の

        日常の暮らしに何の違和感もなく溶けこんでいるからでしょうね。遠い

        日本でこのお話を読む私の心にもすっと入ってきて、何とも言えず伸びや

        かなユーモアを感じさせてくれます。カラフルな絵は、結構渋めの色使い

        なのですが、イタリアなどの色とはまた違い、そのアジア的な絵と相まっ

        て、非常に良い味を出しています。

ねこのくにのおきゃくさま (世界傑作絵本シリーズ)
Sybil Wettasinghe,松岡 享子
福音館書店

         この『ねこのくにのおきゃくさま』は、働くことも大事だけれど、歌っ

         たり、踊ったり、楽しむことも必要なんだよと教えてくれる絵本です。
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あかいはっぱ きいろいはっぱ - Red Leaf Yellow Leaf

2012-10-24 14:22:20 | 絵本
           

            近くの小さい図書館の庭の花水木が色づいています。

            花水木は春の花もいいけれど、秋の紅葉もきれいです。

           

            英語ではドッグウッドっていうんですね。あんまりきれいな名前

            じゃありません。アメリカから来た木だけど、名前は日本の勝ち!

Red Leaf, Yellow Leaf
Lois Ehlert
Harcourt Childrens Books (J)

あかいはっぱきいろいはっぱ (かがくのほん)
Lois Ehlert,阿部 日奈子
福音館書店

          随分前に買った"Red Leaf, Yellow Leaf"を久しぶりに開きました。

          この時期にピッタリの絵本です。日本語訳が(かがくのほん)と

          なっているように、カエデの種から説明が始まって、芽が出て、

          育って、葉をつけて、色づいてと、木の一生をじょうずに説明

          しています。

          

          
          様々な素材を貼り絵風に使った、カラフルな、楽しい大型絵本です。

Leaf Man (Ala Notable Children's Books. Younger Readers (Awards))
Lois Ehlert
Harcourt Childrens Books (J)

          美術の先生だったロイス・エイラトさんには、こんな楽しい

          葉っぱマンのコラージュ絵本もあります。
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