ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

アリス (Alice)

2007年05月17日 | ミュージシャン
  
♪お気に入りアーティスト58


アリス (Alice)
 ☆谷村新司(vo,g)
 ☆堀内孝雄(vo,g)
 ☆矢沢 透(drs,per,vo)


 中学時代は洋楽ひとすじに聴いていたぼくですが、邦楽にはあまり興味がありませんでした。せいぜいテレビの歌番組を時々観るくらいです。
 高校へ入ると、同じクラスにタカギ君というフォーク少年がいて、彼がかぐや姫やアリスのレコードを貸してくれたのがきっかけで、J-ポップ(いや当時は「ニュー・ミュージック」と言ってましたね)を聴くようになったんです。


    


 タカギ君が一番好きだったのが、「アリス」です。その影響で、ぼくもアリスの曲をよく聴くようになりました。そういえば、初めてギターで弾けるようになった曲(と言ってもコード・ストロークだけですが)が、アリスの「今はもうだれも」だったんです。文化祭でも一緒にアリスの曲を演奏しました。


 初期のアリスはどちらかというとマイナー調の曲が多かったと思います。歌詞もちょっと暗かったなあ。青春の苦味や痛みを綴ったような詞が印象的でした。
 「今はもうだれも」がヒットする前と後ではだいぶ曲の雰囲気が違ってきます。それまでは和風のフォークが主流だったのですが、「今はもうだれも」あたりからよりポップになり、ロック色が強まりました。


    


 ラジオの深夜放送の人気番組、「ヤングタウン」や「セイ!ヤング」などもよく聴いてましたね。谷村新司がパーソナリティーを務めていて、これがまた話術が巧みで、とても面白かったんです。そもそもぼくが夜中まで起きていたのは、勉強をするという理由だったはずなんですが、気がつけばラジオにかじりつきになっているダメな高校生でした。


 アリスは「冬の稲妻」のヒットで大ブレイク、その後は「涙の誓い」「ジョニーの子守唄」「夢去りし街角」「狂った果実」「チャンピオン」など、立て続けにヒット曲を出しています。70年代の終わりには「秋止符」など、アリスの原点に帰ったような曲も出しています。でもぼくが一番好きなアリスの曲は、なんといっても「遠くで汽笛を聞きながら」なんです。やっぱりぼくはロックな曲が好きなんですが、この曲はリード・ギターとドラムスのフレーズがカッコよかったので、一番たくさん聴いたんじゃないかな。ドラマティックな「さらば青春の時」という曲も好きでした。


    


 1972年にデビューしたアリスは、1981年に解散します。文字通り、70年代を代表するニュー・ミュージック・グループでした。その後、何度か短期間再結成しては活動を休止することを繰り返しています。紅白歌合戦にも出場してましたね。
 今では谷村氏も堀内氏も「立派な演歌歌手」(^^)になっちゃってます。谷村氏は、中国の上海音楽学院の教授も務めているようですね。矢沢氏は今では飲食店とギター・ショップを経営しているそうです。
 今は三人それぞれが自分の道を歩んでいますが、今度再結成する時は原点に帰って、純粋なフォークを演奏するのも悪くないと思うんです。実現してほしいな~。



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コメント (8)
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