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オトナの演劇ホームラン

2006-03-04 23:56:07 | お芝居演劇
日英現代戯曲交流プロジェクト、ロナ・マンロー作、岩崎正裕演出の『アイロン』3/5の14:00から、AI・HALLでまだ観られます。脚本演出☆3つ。役者☆2つ半。笑えるところなんて無くてもリーディングで2時間20分でも全然オッケーです。翻訳されたセリフで面白いと思ったことなんて一度もなかったけどなぁ~。
 帰り道家に帰って子供にまみれるのがもったいなかったので、何故かすき屋にこもり豚皿とキムチとビールで復習。登場人物の設定、幕開きから幕切れまでの変化、成立しないと思っていた翻訳セリフが成立するわけ等々、A4アンケート用紙の裏がびっしりと。例えば「私の部屋には小さな窓しかない。」という意味のセリフが、その窓から外を眺めるにはどうするか、何が見えるか、見えたものが自分にとってどんな意味があるか、それによって自分はどう感じてしまうのか、人生において他にどんな存在が窓のようなものなのかと広がっていく様を確認していました。基本的に2人の会話で成立する物語。今までの僕の劇作法にはなかった手法が確認できました。
 登場する役者は台本を持っているのだけれど、幕切れ頃には台本の存在は誰の目にも映ってなかったんじゃないかなぁ。岩崎正裕さんは「稽古の最後の方には台本(を持っていること)が邪魔になっていくんだけれど、これを持っている限り盾と矛みたいに、これは朗読ですよという証になる。」なんておっしゃってましたが、戦の初めには盾と矛を持って戦っていた武将が、終わりの方になると全部取っ払って裸でもみ合っているような上演でした。唯一残念でショッキングなことは…、観ている最中に僕の座っていたイスの片方の足が、客席を上げている平台と平台の隙間に落ち込んでずっこけそうになったこと。よく後の女の人、爆笑しなかったもんです…。恥ずかしい。
 皆さん、AI・HALLでお芝居を観る時は十分注意しましょう。
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