ゲラの校正

2008-09-22 19:35:20 | 雑誌掲載
一昨日、mercy邸雑誌掲載のゲラがハンゾー氏から届きました。

もちろんデータでいただいたので、
物理的にここで公表することはできるのですが、
やはりそれは倫理的にも信義的にも問題があるので、差し控えます。
よろしければ『新しい住まいの設計/12月号』を購入してください。
高いですけどね(汗)

で、ゲラを見た第一印象が、
“あぁ。。。mercy邸はmercy邸なんやな”でした。

つまり、東京からわざわざスゴ腕のカメラマンが来て写真を撮ってくれて、
イサットハウス本部のマーケティング担当が来てくれるという大掛かりな取材だったのですが、
出来上がってきた写真は豪邸に変わっているわけでもなく、
いつも見ているmercy邸だったというわけです。

残念なわけではありません。
カエルの子がカエルであるように、
雑誌用に撮影されたmercy邸はそれ以上でも、それ以下でもなかったのです。

写真が全部で12枚。
4ページの紹介は、さすがに迫力があります。
そんなに紹介する場所があるのか疑問ですが。。。(涙)

で、校正に入ってからは眼光鋭いmercyに変身です。
誤字・脱字はもちろんのこと、
写真の1枚々々、文章表現の一言一句まで眺めます。

はっきり言ってしまうと、記事は60点くらいです。
優・良・可・不可で考えると不可です。

まずは写真。
???のつく写真が4~5枚あります。
写真全部を見たわけではないので何とも言えないですが、
他にもっと使えるような写真がなかったのかな、と思うくらいです。
ま、被写体がたいしたことないから、と言われれば“すんません”としか言えませんけど。
それから文章。
何と言うか、イサットハウスはマーケティングがヘタクソですね。
mercy邸を題材にして、何を宣伝したいのか、あいまいになってます。
キャッチコピーもありきたりですし。
本部自らが宣伝を展開されているのですが、
広告代理店に任せたほうがずっと説得力のあるものができそうです。
お金がついていかないかも知れませんが。。。


で、眼光鋭く検証した結果、写真について5点ほど指摘させていただきました。
こちらの要望が通るのかどうか、わかりませんが、
自分の家を宣伝ツールとして利用されるわけですから、
施主にモノを言う権利はないことはないと思っています。
文章については、イサットハウスがお金を出して掲載していただける記事なので、
基本的にはイサットハウスの書きたいように書いていただけるのが筋です。
でも、あまりに宣伝したい点がブレているような気がしたので、
“この写真を使うなら、こう書くほうが説得力があるのでは”的な論調で、
それとなく伝えておきました。
せっかくそれなりの費用を出して掲載される記事ですから、
機械的に記事を作成するのではなく、
効果を生むために最善の努力をするべきですよね。


おっと。得意の理屈っぽさが出てしまいました。
嫌われる前にやめておきましょう。

雑誌が発売されれば、ゲラやこちらの要望もご紹介できるでしょう。
え?誰も興味ない!?
そりゃそうかも知れませんが、記事にさせてくださいよ。
こちとらそれでおまんま食って・・・るわけじゃないですが、
それも楽しみのひとつなんですから。

さて、雑誌の発売は1ヵ月後に迫りました。
果たして、今回の施主の意見を考慮しての再校正依頼はあるのでしょうか?
普通に考えたらありますわな。
でも“時間がないんです!”とかって無視される可能性も・・・アリかな。
そんな宣伝の打ち方してたら、見通し暗いですよ。

イサット本部の次の出方を、楽しみに待ちましょう。
では。