映画覚書35 ~崖の上のポニョ~

2008-09-15 18:37:03 | 映画
泣く子も夢中になる宮崎駿監督作品。
前作『ハウルの動く城』から4年ぶりの新作です。

個人的には3日連続劇場鑑賞シリーズ最終作品です。
こちらも『カンフーパンダ』に引き続いて家族全員で鑑賞。
つまり2日連続で一家で映画館へ足を運んだということです。

僕の中では宮崎作品は『もののけ姫』で完結してまして、
『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』はオマケでした。
『崖の上のポニョ』もオマケ以上に期待はしていなくて、
それでよかったな、というのが感想です。

物語はデンマークの童話『人魚姫』をモチーフに描かれています。
主人公ポニョが5歳の男の子宗介に助けられたことを機に、
人間になりたいと考えます。
海なる母(この表現がよくわからん)グランマンマーレの子のポニョは強力な魔法を持ち、
また、人間を辞めた父フジモトの生命の水の力によって、
ポニョのわがままが海と空のバランスを崩しながら暴走します。

宮崎作品に共通して感じるのですが、とにかく主人公が走ります。
今回の主人公ポニョもよく走りますよ。
圧巻は荒れた海の波の上を、ピョンピョンと波を移動するように走ります。
走って走って、大好きな宗介にたどり着くのです。

印象に残ったのは、作品を通して“母”がキーワードになっていることです。
ポニョの母であるグランマンマーレは海なる母(やっぱり意味わからん)ですし、
宗介の母は強く、テキパキとして情に厚い。
その母同士が話し込んでいるシーンがあるのですが、
会話は一切聞こえません。
このシーンで2人が何を話していたのか。。。
僕的にはこれが作品の中で最も気になりました。


上映時間104分。
適度な時間かと思ったのですが、
1号は“短すぎ!”と文句を垂れていました。
もっとポニョや宗介の冒険を見たかったのでしょう。
2号は波の生命体のようなものが出てきたときに、
“こわい、こわい”とシクシク泣いていましたが、
それも一時的なことであって、全編を興味深く楽しんでいたようです。
ジャリ男は昼寝時間だったこともあり、
“眠い、でもポニョ観たい・・・”という強烈なジレンマに陥っていたようです。
それでも最後までがんばって鑑賞し、
ときどき“フンガーッ”とか声を出すこともありましたが、
劇場を出なければならないようなことにならなかったのはエラいと思います。

ほんとにほんとにどうでもいいことですが、
♪ポーニョポニョポニョさかなのこ~
って、この映画の主題歌なのですが、
僕はこれを口ずさむと必ず、途中から工藤静香の歌に変わってしまいます。
♪ポーニョポニョポニョさかなのこ~、か~すかに~ウーン 色~っぽい~
うれしはずかしなつかしの“MUGO・ん・・・・色っぽい”ですな。
似てない・・・・・っすかねぇ。。。

親子で映画鑑賞。
我が家に新しい楽しみができました。
もちろん、僕にはウェルカム過ぎる楽しみです(笑)
では。