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日本人選手のサッカー人生 東南アジアに活路を 

2019-03-31 07:00:00 | 報道/ニュース

3月4日 国際報道2019



経済成長に伴い今タイではプロサッカーの人気が高まっている。
南米やヨーロッパなどからの外国人選手も活躍しているが
実は日本人選手も数多くいる。

2月下旬
シーズン開幕を迎えたタイのトップリーグ。
ここ数年スタジアムを訪れる観客も増え続け
去年の観客動員数は約150万人に達している。
そして人気の底上げに貢献しているのが外国人選手。
タイでは1チームにつき5人まで登録が許されている。
(ファン)
「外国人選手にはすごく期待している。」
「外国人選手と一緒にプレーすればタイの選手の技術も上がるよ。」
年々高まる外国人選手の存在感。
これをチャンスととらえタイの首都バンコクにやって来たのは日本人の選手たちである。
日本のJリーグや世界各国の所属チームとの契約が終了し
新しいシーズンの所属先が決まっていない選手たちである。
合同練習を行いながら
タイのほか東南アジア各国のリームとの契約に備えてトレーニングを積んでいる。
こうした日本人の選手たちを各国のチームに売り込むのが
タイ在住の代理人 真野浩一さん(33)である。
自身もプロのフットサル選手としてタイでプレーした経験を持ち
アジアのサッカー関係者に強いコネクションを持っている。
(タイ在住 代理人 真野浩一さん)
「センターバックほしいって マレーシアで。
 多分入団テストはすぐだと思う。
 行ける?」
約5年前に代理人の仕事を始めた真野さん。
これまで約100人の日本人選手を
タイをはじめカンボジアやラオスなど東南アジアのプロリーグへ送り込んできた。
チームを探すのに使っているのがSNSである。
世界中の代理人が参加するグループで
チームの空席状況・移籍金の額・選手の情報がひんぱんに交換されている。
「ある程度実績があるエージェントしか入れないグループ。
 いわゆるストライカーが欲しい
 移籍に関して約2億円まで払いますよと。」
去年11月から真野さんのサポートを受けてきた岡元俊樹さん(28)。
これまでスペインの4部リーグでプレーしてきた。新シーズンへ向けてタイとカンボジアの3チームで入団テストを受けたがすべて落とされた。
この日挑戦するのはタイの3部リーグ。
得点力のあるフォワードを探していた。
(岡元俊樹さん)
「今日で決めて
 そうじゃないと来週からリーグが始まるので。」
岡本さんの本来のポジションはディフェンダーである。
しかしチームが求めているのはフォワード。
自分が希望するポジションではなかったがこれ以上待つことはできない。
背水の陣で臨んだ入団テストで何とか得点を決めた。
リーグ開始前のぎりぎりで1年間の契約を勝ち取ることができた。
(岡元俊樹さん)
「下剋上。
 成り上がっていこうという感じ。
 今シーズンしっかり結果が出せたら
 来年はタイや東南アジアの中からしっかりしたオファーが来るんじゃないか。」
(タイ在住 代理人 真野浩一さん)
「選手1人でチャレンジするよりも
 2人3脚でチャレンジすることで最大限のチャレンジができる。」
チャンスをつかむ選手がいる一方で
タイのリーグは外国人選手にとって狭き門になっている。
4年前にルールが改正され
外国人枠が7人から5人に減ったのである。
さらにリーグの盛り上がりに合わせるように
日本以外の国からタイを目指す選手が急増しているからである。
リーグの開幕を目前に控えた2月半ば。
真野さんが主催してきた合同練習への参加者も減っていた。
契約にこぎつけた選手がいる一方で
すでに帰国した選手もいて
最終的には1人だけとなっていた。
かつてU-22の日本代表にも選ばれた一柳夢吾選手(33)。
Jリーグでも長年プレーしてきた。
しかし33歳という年齢や求める給与水準がネックとなったのか
有力なオファーが来ないままこの日を迎えていた。
選手生命をかけて同じ境遇の仲間たちとチャレンジしてきた2か月間。
継続か引退か。
気持ちは揺れ動いている。
(一柳夢吾選手)
「決断をまだしていないので
 自分の中ではまだ揺れ動いているところではあるけど
 やれるだけやってそれで決まらなかったら自分の実力なので
 しょうがないと思っています。」
アジアで急速にサッカー熱が盛り上がる中で
わずかなチャンスにかける選手たち。
その挑戦はこれからも続く。



 

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北九州 子どもの体力向上へ 体育の授業に秘訣

2019-03-30 07:00:00 | 報道/ニュース

3月4日 おはよう日本


全国の小中学生を対象に行われた今年度の全国体力テストで
北九州市は男女とも全国平均を大きく上回った。
しかし数年前までは下から数えた方が早いレベルだった。
なぜ大きく伸びたのか。

小倉南区長尾小学校 小学5年生の体育の授業。
冒頭ホワイトボードを使ってその日取り組むことや目標を確認する。
この日のテーマはマット運動。
子どもたちはわからないところがあると
体育館の脇にあるテレビでお手本となる動きの確認を行う。
「自分ができないところがわかる。
 このビデオを見たら
 どこをどうすればいいかもわかる。」
北九州市内の小学校で進められているこの取り組み。
きっかけは体力テストの結果だった。
北九州市の小学5年生の全力体育テスト結果の推移を見ると
数年前までは全国平均を下回っていた。
(北九州市教育委員会)
「北九州の子どもたちの体力がこんなに低いはずがない。
 子どもたちの本当のパフォーマンスを出してあげよう。」
このため北九州市では
平成28年度から市内の全小学校で
体力向上を目指したさまざまな取り組みを進めている。
その1つが先生向けの体育の授業マニュアルの作成である。
体育が専門の先生などが意見を出し合い指導方法をまとめた。
マニュアルにはイラストも使われ
授業の狙いや注意点などがわかりやすく書かれている。
またマニュアルでは教えるだけでなく
子どもたちが考えることも求めている。
このため授業中には子どもたちが互いに意見を述べあう。
「足が開いているのと
 手をつく場所がもう少し前。」
「ありがと。」
こうした取り組みの結果
北九州市の男子の体力テストの結果は飛躍的に伸び
今年度は全国平均を1ポイント以上上回る結果となった。
(北九州市リス長尾小学校 教諭)
「先生がしなさいということより
 自分がこうしたいという目標をもって

 自分でやっていこうという気持ちが高まっている。
 今回もすごく上達している。
 喜んでいる感じが伝わる。」
さらに各学校ごとに子どもたちが楽しみながら体力を向上させる仕掛けが設けられている。
たとえば「ロープウェイスロー」と呼ばれる遊具。
使わなくなったウレタンにひもを通し掲揚台と校舎の壁の間をつないでいる。
子どもたちはこのウレタンを校舎に向かって投げる。
この遊びを通じて体力テストの種目の1つ「ソフトボール投げ」を楽しみながら練習できるという。
「ソフトボール投げの練習の機会にもなるし
 ほかの学年とも仲良くなるのでいいと思う。」
また体育館ではボルダリングができるようになっている。
子どもたちに体を動かす楽しさを感じてほしいと設置された。
「ボルダリングが好き
 いろんなところに登れたり達成感があってうれしい。」
これらの仕掛けは学校の職員による手作りである。
こちらの小学校の取り組みは体力アップの優れた事例の1つとして
スポーツ庁から紹介された。
(北九州市長尾小学校 校長)
「楽しんで一生懸命遊んでいるうちに体力向上にたどり着いていけばいい。
 ひとつ自信が持てるものがあると勉強や生活の中にはりが出てくる。」
子どもたちの体力アップの秘訣は
考えること
そして楽しむことが
大きなポイントのようである。






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IT先進国エストニア インターネット投票とその脅威

2019-03-28 07:15:00 | 報道/ニュース

3月4日 おはよう日本

 

バルト3国のひとつ エストニア。
“世界で最もITが浸透した国”と言われている。
そのエストニアで3月3日に行われた議会選挙には
世界で唯一インターネット投票が導入されている。
便利さの一方で
サイバー攻撃などへの対応が課題となっている。

人口130万人のエストニア。
4年に1度の議会選挙に立候補したのは
「がんばると(把瑠都)!」
エストニア出身の大相撲 元大関 把瑠都。
去年帰国して
日本とエストニアをつなぐ架け橋になりたいと
議員に立候補した。
(元大関 把瑠都 カイド・ホーペルソンさん)
「いい国会議員になりたい。
 小さな国を大きな国にしたい。」
(有権者)
「彼はきっと議員に選ばれるよ。
 結果を楽しみにしている。」
そのエストニアの議会選挙は
世界で唯一インターネットを使って
“いつでもどこでも”投票できる先進的な取り組みで注目されている。
医師のセルゲイ・マルツェフさん。
診療が忙しく投票所に行く時間もない。
しかし電子IDカードを使えば簡単に投票ができる。
パスワードを入力して
政党名と候補者を選択。
そして投票ボタンをクリックして終了である。
(医師 セルゲイ・マルツェフさん)
「朝から夜遅くまでとても忙しいが
 インターネット投票は仕事に影響なくできる。」
なかには外でお風呂につかりながら投票する人も。
「エストニア人はオンラインで何でもできる。
 簡単に投票できるからお見せするよ。」
今回の選挙では有権者の4人に1人が自宅や思い思いの場所からインターネットで投票を済ませた。
一方でエストニアはIT先進国だからこその危機に直面している。
隣国ロシアからのサイバー攻撃である。
2007年にはロシア政府によるとみられる大規模なサイバー攻撃で国家機能が一時マヒした。
こうした攻撃からインターネットと投票を守るため
エストニア政府は国内3か所にデータセンターを設置。
不審な通信を24時間体制で監視している。
(国家情報システム庁)
「私たちはどのような攻撃にも耐えられるシステムを構築した。
 攻撃を仕掛けられたら
 相手が誰であろうと全力で阻止する。」
しかし脅威は投票システムそのものへの攻撃に限らない。
新聞記者のホルガー・ローマネーさん。
選挙を前に
あるニュースサイトがロシア政府のプロパガンダを広めるのに利用されている実態を暴いた。
取材で入手したニュースサイトの編集者とロシア国営機関とのやりとり。
そこにはロシア側から
“指定する5つのテーマのうち3つを掲載せよ”と書かれ
記事の内容をロシア側が支持していることが分かった。
(ホルガー・ローマネー記者)
「彼らは非常に巧みに足跡を隠していた。
 私たちは彼らのプロパガンダを暴いて注意喚起し
 プロパガンダに対する意識を高めることができている。
 
それが今の我々の社会だ。」
民主主義をゆがめるネットを通じた選挙介入の脅威。
IT先進国エストニアの取り組みは世界から注目されている。


 

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ふるさと納税 “明確な使いみち” に寄付

2019-03-27 07:00:00 | 報道/ニュース

3月1日 おはよう日本


豪華な返礼品の競争が過熱したため
国は
返礼品の調達価格が寄付額の3割を超えたり
地場産品以外の使ったりしている自治体に対して
今年6月以降 制度の対象から外す方針を示している。
そうしたなか
豪華さではなく
使いみちに理解を求めて寄付を募る動きが広がっている。

埼玉県深谷市の彩美さん(16)。
車いすでコースに置かれたポイントを通過しながらゴールまでのタイムを競う
障碍者スポーツに取り組んでいる。
競技に欠かせない車いすの購入費は30万円。
その90%を深谷市に負担してもらった。
(障碍者スポーツに取り組む彩美さん)
「用意していただいたのでありがたい。
 頑張らなくてはと思う。」
彩美さんを支援したのが深谷氏が新たに始めたふるさと納税である。
障害がある子どもたちの支援に充てることを明確にして寄付を募集したのである。
きっかけは地元出身の村岡桃佳選手がパラリンピックで金メダルを獲得したことである。
2か月で220万円が集まった。
(深谷市企画課)
「障碍者の方の支援とか
 支援を進めていく市の姿勢に共感を得られたのかなと思います。
 こちらが想定していた以上に反響があり
 寄付も集まったと思います。」
使いみちを明確にして寄付を募る動きはいま急速に広がっている。
去年この方法で寄付を募った自治体は143にのぼり
前年の2倍近くになった。
背景には過熱する返礼品競争がある。
千葉県館山市。
これまでの返礼品を見ると
地元出身の人気アーティストがプロデュースしたワイン 
地元に住むさかなクン関連グッズを用意。
しかし地元で作られたものではないとして
国から改善を促されたのである。
市は返礼品を見直し
観光客に人気の海水浴場の環境整備などを目的に寄付を集めることにした。
(館山市企画課)
「これまではどこの自治体も返礼品を前面に出して寄付を集めていたが
 使いみち・使われ方・市の事業のPRに
 これからは力を入れていければと思う。」
ふるさと納税で税収が減った“負け組”と呼ばれる自治体も
こうした寄付に活路を見出している。
東京世田谷区。
ふるさと納税の導入後
区民が豪華な返礼品があるほかの自治体に次々に寄付。
その影響で税収減が年々拡大し
新年度は53億円にのぼる見通しである。
(世田谷区ふるさと納税対策担当)
「40億円・50億円という金額は小学校の改築の経費に相当する金額。
 長期的にインフラの更新とか計画に影響が出来るとみていて
 大変危惧している。」
そこで東京オリンピックの馬術の会場周辺の環境整備を目的に寄付を募集。
「会場まで駅から遠いので案内するための目印を作ろうと思っている。」
会場から最寄りの駅の間に目印のブロックを設置。
3万円以上寄付した人には名前を刻めるようにした。
(世田谷区ふるさと納税対策担当)
「ふるさと納税の本来の趣旨は
 自治体の取り組みに共感した方に応援していただくということ。
 少しでも寄付していただく方に共感いただけるような使いみちを示して
 寄付をお願いしていきたい。」





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議員に 閣僚に・・・活躍するアフリカの女性たち

2019-03-26 07:00:00 | 報道/ニュース

2月28日 国際報道2019


アフリカ東部の国ルワンダ。
女性議員の比率が60%を超えているのは
実は世界でルワンダだけである。
2003年に憲法が改正。
意思決定機関では女性は少なくとも30%を占めなければならないと定められ
議会や政府機関などで女性の登用が進んでいる。
背景にあるのは1994年に起きた悲劇である。
民族間の対立が先鋭化し80万人以上が虐殺された。
民族の違いを認められなかった反省から
まずは男女の違いを認めようという機運が高まったのである。
女性議員のひとり
ジャスティン・ムコブワさん(31)。
国民の生活を向上したいと
学校の教師から政治家に転身した。
「子どもに豆や野菜
 栄養あるものを食べさせてあげてください。
 高価なものでなくていい。
 大切なのは偏りなく食べることです。」
国民が抱える問題は何なのか。
直接聴いて回っている。
社会において女性の存在が日増しに高まっていると感じている。
(ジャスティン・ムコブワ議員)
「制度的な受け皿は整っています。
 次は女性ひとりひとりが動き出す番です。」
ルワンダでは女性の土地所有における制限が撤廃されたほか
幼い少女の強制結婚の問題でも法律が改善され
社会には女性進出を促す雰囲気が醸成されているという。
ルワンダに続こうと改革を進めているのが
アフリカ北東部のエチオピアである。
転機は去年4月。
改革路線を掲げる43歳のアビー氏が首相に就任。
20人の閣僚からなる内閣の半分に女性を登用。
これまで考えられなかったことだった。
女性の活躍は閣僚だけにとどまらない。
26歳の女性は経済特区を運営する政府機関のトップに就任している。
(政府開発機関のトップ)
「政府が若い女性たちにも権限を与えたので
 いろんなことができるようになりました。」
劇的に変化し始めるエチオピア。
女性の権利を訴える団体は
まだまだ女性を取り巻く環境には課題が多いと指摘しながらも
政府の取り組みに期待を寄せている。
(女性権利を訴える団体代表)
「女性への暴力などの根深い問題を女性閣僚たちに取り上げてもらいたい。
 今後どうなるのか楽しみです。」

スイスの国際機関が毎年発表している
男女格差が少ない国のランキングで
去年エチオピアは117位だったが
ルワンダは6位に入っている。
日本は110位だった。



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“足のスペシャリスト” 鈴木尚広の走塁改革

2019-03-25 12:10:10 | 報道/ニュース

2月28日 おはよう日本


今シーズンの巨人のキーワードの1つが“走塁改革”。
昨シーズンの巨人の盗塁数が12球団で最も少ない61。
そこで走塁改革を託されたのは鈴木尚広 守備走塁コーチ。

鈴木コーチのキャンプの1日の始まりは自らワゴン車を運転して球場入りする。
「車が結構大きいので
 慣れ始めました。」
現役を引退してから2年余でまだ40歳。
選手にとっても頼れる兄貴分である。
鈴木コーチと言えば通算228盗塁をマークした“足のスペシャリスト”。
その俊足・高い走塁技術で何度もチームを勝利に導いてきた。
鈴木コーチを現役時代から評価してきた原監督。
盗塁数がリーグ最少だった走塁面の改革を愛弟子に託した。
「“鈴木尚広2世”を作ってほしいという命を受けたので。
 身が引き締まるというより
 やってやるぞ。」
その指導にはアイデア満載。
たとえば風船を膨らませるように息を吐き続ける練習。
腹筋に力が入って反応よくスタートが切れる。
赤白の白が出たときにだけスタートを切る練習。
視覚的な情報を瞬時の判断力につなげようという練習である。
こうした工夫を凝らしたメニューで走塁への意識を高めようという狙いである。
(吉川大幾選手)
「やったことないトレーニングなので
 成果も出ていると思う。」
(田中俊太選手)
「僕たちもすごく新鮮な気持ちでできている部分もある。
 より実践に近い集中力ができている。」
走塁の意識の変化がオープン戦初戦からあらわれた。
2月23日の楽天戦。
3年目の吉川尚暉選手が1回ノーアウト1塁の場面でランナー。
最初の攻撃から失敗を恐れることなく仕掛ける。
さらに相手の細かいミスをつく好判断で先の塁へ。
鈴木コーチも選手たちの変化に手ごたえを感じてきている。
(外野守備走塁コーチ 鈴木尚広コーチ)
「一発で反応できるところまで近づいてきている。
 行こうという意識が顕著に出ている。」
(吉川尚暉選手)
「どんどん次の塁を狙う姿勢は継続してやっていきたい。」
走る意識と技術をどこまで浸透させられるか。
キャンプでおこなってきた改革をシーズンに向けて進めていく決意である。
(外野守備走塁コーチ 鈴木尚広コーチ)
「マークが厳しいなかでもそれをかいくぐって
 勝利に導ける選手を育てなければいけない。
 選手もベンチも私も“ここで行くんだ”と
 わくわくする野球を見せられたら面白い。」




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和歌山 高野山大学 インスタで魅力発信

2019-03-24 07:00:00 | 報道/ニュース

2月28日 おはよう日本


130年以上の歴史を持ち
多くの僧侶を育ててきた和歌山県の高野山大学。
ここ数年は入学希望者の減少に悩んでいる。
そうしたなかで仏教の魅力をユニークな方法で若者にアピールしようと発信している。

いまインターネットで話題になっているサイトがある。
高野山大学の職員と学生とでつくるインスタグラム
“曼荼羅具楽夢(マンダラグラム)”である。
仏教の教えや高野山の風景を明るくポップに紹介。
若者を中心に人気を呼んでいる。
和歌山県高野町にある高野山大学。
僧侶を目指す学生が全国から集まる。
(大分出身の学生)
「密教をきちんと勉強して立派なお坊さんになりたい。」
(香川出身の学生)
「じいちゃんお父さんと僕で3代続いて高野山大学に来ている。」
読経や仏教の原典を読むためのチベット語。
4年間かけ僧侶に必要な知識や精神を学ぶ。
しかしここ数年 学生不足に悩まされている。
去年の入学者数は30人。
定員割れが続いている。
少子化や寺離れなどにより入学を希望する学生が減っている。
そこで始めたのがインターネットを使った情報発信である。
かたくて難しいイメージのある仏教の教えを
写真を使い親しみやすく紹介。
学生生活の様子もユーモラスに伝える。
こっそり前期試験のヤマが当たるように願掛けをしておりました。
去年の夏にページを公開して以来多くの反響を集めている。
この活動を支えているのが学生の存在である。
10人ほどの学生が授業の合間を縫って撮影などに協力している。
3年生の神内啓倫さん。
自分の姿を通じて仏教や大学に興味を持ってほしいと考えている。
この日は図書館の外での撮影
貴重な資料が多数保管されていることを紹介する。
明るい雰囲気を出すため手作りの吹き出しも。
およそ1時間半をかけ50枚ほどを撮影した。
(高野山大学文学部 神内啓倫さん)

「コメント欄に“格好良かったです”と来たら
 よしとなる。
 ここからちょっとでも高野山や高野山大学を知っていただきたい。」
(高野山大学 総務課)

「狙いとして一番大きいのは高野山大学自体に興味を持ってもらうこと。
 ビジュアルは大きな力を持つので
 写真とか外観から入っていただいて
 徐々に中身とか内容に興味を持っていただきたい。」
まずは見た目できっかけを。
高野山大学の模索が続く。



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「俺、猫だから」 前田叶実男さん

2019-03-23 07:00:00 | 編集手帳

2月28日 編集手帳 


俳句結社「夢」の創設者で俳人の前田吐実男さんは、
金子兜太さんと評論家・宗左近さんの座談会の席に立ち会ったことがある。
そこで聞き慣れない言葉に出会った。

金子さんが小用に立つと宗さんが言った。
「前田さん、
 あなたは非人称存在を信じますか」。
帰って辞書を開いても出てこない。
後に宗さんの造語であるらしいことがわかった。

非人称存在とはいかにも哲学的で難しい言葉だが、
前田さんは名句の中に答えを見いだす。
<猪が来て空気を食べる春の峠>兜太。
人間である作者の「個我」を一切消す表現手法である。

前田さんが昨秋出版した『俺、猫だから』(歴史探訪社)は集大成だろう。
<靴下手袋大嫌い俺猫だから>。
この表題作は猫好きの方は笑みをこぼそう。
<クレヨンの山どう歩いても狸は枯色>。
秋を迎え赤や
橙だいだいにクレヨンのように色づく山を歩く、
いささか滑稽な
狸たぬきが浮かぶ。
人生は思うようにならないという達観をユーモラスに短い字句に包み込んだ。

先週、
前田さんの
訃報ふほうに接した。
享年93。
宗さんに問われた時はすでに古希を迎えていた。
何と意欲に満ちた瑞々みずみずしい晩年だろう。



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“あとつぎ”はチャンス

2019-03-22 07:00:00 | 報道/ニュース

4月27日 おはよう日本



高齢者が高齢化する中小企業のうち約半数が後継者が決まっていない。
こうした企業が廃業に追い込まれてしまうと
今後10年間で650万人の雇用が失われるという試算がある。
そこで今注目されているのが
“あと取り息子”“あと取り娘”をベンチャー経営者に変えようという取り組みである。
2月6日大阪梅田で開かれたイベント。
親が事業を営む34歳以下の若者約80人が集まり意見を交わした。
これまで後継ぎの問題は
高齢になった親にアプローチして
どう事業をほかの企業などに譲り渡すのかという視点が中心だった。
このイベントを企画した団体が提案しているのは
後を継ぐ息子・娘へのアプローチ。
若者を“ベンチャー経営者”に変えようとしているのである。
(一般社団法人 ベンチャー型事業承継)
「これまで事業承継支援は継がせる側の親世代向け。
 後継ぎにもっと期待していく
 ベンチャーの卵として期待していく、」
若手後継ぎが親の事業を根本から変えたお手本とされているのが三寺歩さんである。
三寺さんの実家は京都の西陣織メーカー。
経営が傾きっ廃業寸前だった家業を5年前に引き継ぎ
全く新しい事業に挑戦した。
考えついたのは着る“心電計”。
身に着けるだけで心電図で計測するデータをリアルタイムで取得できるシャツを開発した。
専用のアプリと連動することで
たとえば建設作業員が体調を崩していないか把握するのに使われている。
アメリカのIT企業IBMとも提携し
売り上げは以前の20倍に増えたという。
技術の核となるのは
親の時代に使っていた銀メッキの糸。
電気を通しやすいことに着目・応用したのである。
(ミツフジ 三寺歩社長)
「親の世代が作ってくれた資産・技術を使って
 その使い方を変えて
 新しい会社・事業を作るチャンスがある。」
こうした後継ぎたちの挑戦。
たとえば老舗の寝具メーカーを継いだ若者が
羽毛の加工技術を応用してダウンジャケットを販売したり
酒造会社の後継ぎがオリジナルの調味料の開発に乗り出すなど
広がりつつある。
兵庫県で実家の農業を継ぐことを決めた小野さん。
親が考えつかなかった
オフィス向けに野菜の苗を届ける定額制のサービスを始めようと考えている。
(文化農場 小野さん)
「新しい何かを生み出し
 人に貢献できることをしていきたい。
 勢いで頑張っていきたい。」





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“#”でつながる復興ツイート旅

2019-03-21 07:00:00 | 報道/ニュース

2月27日 おはよう日本


#北海道のここがえーぞ
 北海道の方のご無事をお祈りします
#北海道のここがえーぞ
 自身に負けるな
 また行くぞ
共通しているのは#北海道のここがえーぞ
これをつけてつぶやかれた。
ツイッターなどSNSでこの#をつけて投稿すると
膨大なSMS上の情報から同じテーマの投稿が一覧で表示される。
もともとは冬場に落ち込む観光客を増やし
北海道の復興を支援しようと始まったものである。

2月に初めて北海道を訪れた宮崎出身の木之下さん姉妹。
旅行先に悩んでいとき
ツイートしながら北海道各地を回り地震からの復興を支援しようという企画を知った。
この取り組みは経済産業省の復興支援事業の一環として行われている。
観光客や地元の人のおすすめスポットを#北海道のここがえーぞという共通のハッシュタグをつけて発信。
おいしい食べ物やきれいな景色を投稿し
ほかの人の旅行の参考にしてもらおうというものである。
取り組みには有名人も次々と参加し北海道から魅力をツイート。
ツイッターのトレンドで1位を獲得するなど盛り上がりを見せている。
さらに航空会社などもこの趣旨に賛同し限定の格安ツアーを実施。
木之下さんたちは成田からの往復航空券と2泊分のホテル代込みで
1人3万円を切る料金でやって来た。
(木之下さん)
「実際にそこに行ってた人の感想を見て
 自分も行ってみたいなと思うツイートばかりで。」
まず木之下さんたちが向かったのは空港近くの道の駅。
去年9月の地震直後は観光客が減った。
お目当ては2週間前に観光客が#北海道のここがえーぞとツイートしていた野菜たっぷりのスープカレー。
チキンと野菜のカレー
一番人気。
ツイッターで見たとおりの野菜がゴロゴロ入ったスープカレーが出てきた。
めっちゃおいしい
次に向かったのは札幌市東区にあるモエレ沼公園。
1週間前にここがえーぞと投稿された写真がきっかけである。
「雪のある地平線。
 なかなか見られないので行ってみたい。」
無料で入れる穴場のスポット。
雪を堪能する。
自分たちの感想を今度はほかのだれかが北海道に来るきっかけになればと
#北海道のここがえーぞをつけて投稿する。
この銀世界が見たかった
シメパフェという文化があるらしいのでパフェ
でしめてみた
投稿されたここがえーぞはスマートフォンの位置情報をもとにマップに反映される。
どの場所に行けば御味体験ができるのか
初めての旅先で付近にどんなおすすめスポットがあるのかなどが一目でわかるという仕組みである。
この取り組みを考えたひとり
都内の広告代理店に勤める木村さん。
木村さんは西日本豪雨などの被災地でボランティア活動を行うなか
SNS上に投稿される復興支援のツイートをより効果的に役立てられないかと考えてきた。
去年の北海道地震の際も
#負けるな北海道
#けっぱれ北海道
#がんばろう北海道
などに通ったハッシュタグが数多く登場。
同じ支援を目的としているのに情報が分散してしまった。
そこで共通のハッシュタグを設定することで
発信力を強めより支援に結び付けたいと考えたのである。
木村さんは国や道内の自治体とも協議を重ね
“北海道のここがえーぞ”という共通のハッシュタグの活用を呼び掛けてきた。
「このハッシュタグを使っていただいたりとか。」
(北海道経済産業局 担当者)
「けっこう盛り上がっているというのは見ていて感じる。」
(木村さん)
「ツイッターの情報というものがすごく有益だからこそ
 それをどう活用するのかというところがすごく大事だと思って
 1つのハッシュタグを見れば
 みんながその情報にたどり着くことができれば。」
#北海道のここがえーぞとツイートしながら旅行を続ける木之下さん姉妹。
訪れたお寿司屋さんではこの取り組みが会話のきっかけに。
「ハッシュタグで全部 北海道のいいところ見られちゃう。」
「そういうのを見ていくところを決めるんですか。
 な、な、なんでしたっけ?」
「北海道のここがえーぞ。」
若い人たちならではの支援に励まされるという。
(すし店店主 竹山さん)
「実際そういう動いている方たちがここに来てくれるということは
 すごくいいことだと思います。」
(木之下さん)
「安くて楽しくて
 行きたかったところに行けて
 ちょっとSNSで発信するだけでそれが復興支援につながる。」



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長崎 旅しながら働こう“世界中にわが家を”

2019-03-20 07:00:00 | 報道/ニュース

2月27日 おはよう日本

 

長崎市は
去年1年間の転出者が転入者を2,376人上回り
全国の市町村で転出超過が最も多くなった。
長崎県内の高校・大学を卒業後に働く人の半数以上が県外で就職し
働く世代の流出が深刻な課題となっている。
こうしたなか
世界中を旅しながら働く人に滞在先を提供することで
長崎に賑わいを取り戻そうという取り組みが始まる。

1月長崎市中心部に新たな施設がオープンした。
ここで過ごす人の多くは“アドレス・ホッパー”と呼ばれる自宅を持たない人たち。
東京出身の女性は世界中を旅しながらフリーのウェブデザイナーとして働いている。
(東京から来たウェブデザイナー)
「自営業なので前は自宅で仕事をしていたけれど
 自宅にいる必要ないなと思って。
 住みながら仕事ができる施設があったら面白い。」
4月から本格的に始まる新しいサービスのコンセプトは“世界中にわが家を”。
月額8万2,000円支払えば光熱費や通信費の負担なく
作業スペースやキッチン、リビングのほか
相部屋のベッドを使える。
国内外の施設とも連携が進み
滞在先は20ほどの施設から選べることになる。
サービスを始める長崎市出身の大瀬良亮さん(35)。
高校卒業後 長崎を離れた大瀬良さん。
大手広告会社電通に勤め
内閣官房の広報室に出向した際には総理大臣の海外訪問にも同行した。
世界中を駆け巡りこの3年間で移動した距離は地球15周分。
そんななか自宅に住む必要性を感じなくなったという。
(大瀬良亮さん)
「パソコンと携帯とインターネットさえあれば仕事ができることに自分自身が気付いて
 自分が世界の裏側まで行って同じ仕事ができるのであれば
 世界の裏側の人が長崎に来て同じ仕事ができる。」
この日大瀬良さんが向かったのは新潟県の温泉地。
自らも世界中の宿に泊まりながら
新しいサービスの滞在先として登録してもらうよう交渉している。
去年オープンしたばかりのこの施設は食事を売りにしているが
(宿泊施設経営者)
「ここに来る目的自体がなかなか難しい。」
そこで大瀬良さんは違った視点から提案する。
「僕らは働きに来ることを想定しているので
 週末よりも平日稼働を上げることに力になれないか。」
長期滞在の宿泊者には
働きやすい静かな環境や美しい景色がアピールポイントになると伝えた。
サービスの利用者を割安で受け入れてもらう代わりに
施設の稼働率向上や認知度アップにもつながると強調した。
(宿泊施設経営者)
「この場所を知ってもらうにはすごく大きな力になってくれるのでは。
 一緒にやっていけそうな雰囲気を感じた。」
自らの出身地長崎をサービスの拠点に選んだ大瀬良さん。
世界中のアドレス・ホッパーに長崎の魅力をより深く知ってもらう取り組みを始めようとしている。
この日は地元でゲストハウスを営む女性とアイデアを出し合った。
宿泊者向けの体験プログラムを企画することで
地元の人との交流も生み出すことができるのではないかと考えた。
(大瀬良亮さん)
「僕たちが頑張って外からいっぱい人を呼びたいと思っているので
 外からの人・情報・出会いを使って
 どんどん遊んで
 この場所が“現代の出島”という形で
 海外の人やほかの町の人たちが長崎の人たちとうまく混じり合って
 新しい文化・風土が出来上がれば。」



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日本人の国連職員 “増員へ”動き出す日本

2019-03-19 07:00:00 | 報道/ニュース

2月26日 国際報道2019



「国際公務員」と呼ばれ
各国から志望者が募られる国連の職員。
国連の拠出金の分担率は
アメリカ、中国に次いで
日本は8,5パーセントの3位。
国連機関で働く各国の職員数は

日本は1,071人で25位である。
アメリカ、中国に次ぐ国連分担金を拠出しながらも
日本は職員が少ないと長年言われてきた。
国連職員は国際公務員として各国の政府とは独立した立場にある。
しかし各国政府にとっては
自国出身の職員がいることで国連機関とのコミュニケーションがとりやすくなり
政策や立場を国連のj活動に反映させたり
国連からの支援を取り付けやすくなる
といった実情である。
日本政府も国連での存在感を高めようと
日本人職員を増やす取り組みに乗り出している。

1月にニューヨークで開かれた日本の国連代表部による就職ガイダンス。
アメリカに留学している学生や世界をまたにかけて働く社会人に国連の仕事を紹介する。
(川村国連次席大使)
「日本は世界第3位の財政貢献国。
 9%弱の財政貢献を国連にしている。
 日本人職員はもっと増えておかしくない。
 国連の門をぜひたたいてほしい。」
一般企業から国連に転職した日本人も招いて実情を伝える。
(商社から転職 国連開発計画 中野華代さん)
「国連に日本人が必要とされている。」
国連の採用担当者も加わり履歴書の書き方や模擬面接も行われた。
「仕事で活躍したときのことを教えてください。」
「アフリカのマラウイで日本と現地政府の橋渡しをしてきました。」
(国連 採用担当者)
「日本人からの応募はほとんどありません。
 だからこそイベント祖開催する意味があります。
 国連にはあらゆる仕事があるんです。」
(参加者)
「国連への就職に難しいけれども挑戦したいです。
 日本人の人数が少ないと知らなかったので
 もっと活躍しなければと思った。」
一方 今年分担率で日本を抜いた中国。
いま国連へ多くの人材を送り込もうとしている。
(商社から転職 国連開発計画 中野華代さん)
「中国は政府からも人数を出しているので
 人海戦術で来るのは間違いない。
 人数で脅威になる。
 出願者の中国人の人数が増えている。」
1月にグティエレス事務総長がアフリカへの特使に指名したのも中国の外交官だった。
中国は国連の幹部ポストの獲得にますます力を入れるだろうと
専門家は指摘する。
(元アメリカ国連代表部 ジェーク・シャーマン氏)
「中国の役割は増しており 
 大国として自信をつけた。

 これまで選ばれなかった国から国連幹部が任命されるようになっていく。
 その多くは中国人だろう。」
国連での日本の存在感を高めていきたい川村次席大使。
日本人を登用してもらおうと国連機関の幹部に積極的に働きかけている。
(川村国連次席大使)
「国連での日本人の職員はとても少ない。
 ぜひ協力をお願いします。」
(ユニセフの副事務局長)
「日本のために最善を尽くします。」 

分担金だけでなく
優秀な人材を送り込むこと
も貢献することが
日本の国連外交のかなめになると考えている。
(川村国連次席大使)
「日本としては高度な人材を供給し
 国連が効率的に役割を果たせるようにしていきたい。」

日本政府は
北朝鮮の問題などで日本の主張を各国に伝えたり
開発援助や気候変動など地球規模の課題に対応する場として
国連を重視してきた。
日本から多くの職員を送り込むことで
日本の立場を理解してもらいやすくなったり
貢献をアピールしやすくなったりする効果を期待している。
しかし職員の数を増やして中国やほかの国々と競争しようというのが狙いとは言えない。
カギとなるのは“高度な人材”である。
国連は今
食糧危機や難民
それに換気用問題など
様々な国際的な課題への対応が求められているが
その業務の効率性・実効性をめぐっては多くの問題が指摘されている。
日本から能力の高い人材を送り込むことでこうした問題の解決に貢献し
日本の外交にとって重要な「国連」という組織を強化することにつなげたいというのが本来の狙いである。
いまアメリカのトランプ政権に代表されるように
各国では国際協調主義よりも自国優先主義を掲げる動きが広がっている。
日本が自分たちの立場を守るために
国連の機能をや役割に期待する場面は今後ますます増えていくかもしれない。
国際社会が大きな変化に直面する今だからこそ
国連の困難な仕事に果敢にチャレンジする人材が求められている。



  

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性的虐待問題で揺れるバチカン

2019-03-18 07:00:00 | 報道/ニュース

2月26日 キャッチ!世界のトップニュース


1980年代から
カナダやアイルランド
チリなど
世界各地で相次いで明るみに出たカトリック教会の聖職者による性的虐待。
去年8月には
”アメリカ東部で合わせて301人の聖職者が
 70年近くにわたり1,000人を超える未成年者に性的虐待をしていた”
と地元の検察が発表し
世界的に大きなニュースになった。
バチカンではフランシスコ法王自らが先頭に立ってこの問題に向き合おうとしている。

聖職者による未成年者への性的虐待をテーマに開かれた会議。
世界各国のカトリック教会の司教ら約190人が参加して対策を話し合う初めての機会となった。
会議を呼び掛けたフランシスコ法王。
冒頭から強い危機感とともに性的虐待の問題に取り組む決意を表明した。
(ローマ・カトリック教会 フランシスコ法王)
「求められているのはありきたりな非難の言葉ではなく
 具体的で効果的な対策です。」
会議では
教会が説明責任を果たすことや対応の透明性を確保することの重要性を議論。
過去に虐待を隠ぺいしてきたことへの反省の声も出た。
(フィリピンの枢機卿)
「教会や加害者を守るために被害者を拒否し虐待を隠したことは
 被害者の苦しみに十分にこたえられなかっただけでなく
 我々が奉仕すべき人々を深く傷つけました。」
今回の会議は多くの面で異例づくしとなった。
主催したローマ法王庁は
世界各国から集まった記者向けに毎日ブリーフィングを実施し
透明性をアピール。
さらに会議に合わせて特設のjサイトを開設。
性的虐待の被害者と実際に会って話を聞いた聖職者がその経験を語るビデオを公開するなど
被害者に寄り添う姿勢を強調した。
しかしカトリック教会に注がれる目はかつてなく厳しくなっている。
会議に合わせて行われた抗議デモ。
主催したのは過去に聖職者による性的虐待を受けたという被害者たちで作る団体である。
ドイツやイタリア、ニュージーランドなど
各国から被害者と関係者が参加した。
掲げたのは数字の「0」が描かれたプラカード。
“性的虐待を一切許さない”という意味を込めている。
過去に虐待や隠ぺいを行った聖職者に対し厳しい処分をするよう声を上げた。
デモに参加した被害者のひとり
イタリア北部で暮らすバッタリアさん。
(バッタリアさん)
「教会は内部で起きる性的虐待を止められません。
 教会に対してもう希望はありません。」
バッタリアさんが地元の司祭から性的虐待を受けたのは15歳のときだった。
司祭の家で宗教行事の準備を手伝った後に襲われたという。
信心深い家庭に育ったバッタリアさん。
地元で信頼の厚い教会の司祭に虐待されたことを誰にも言えず悩み続けた。
告白できたのは18歳になってからだった。
自殺を図り運ばれた病院で初めて家族や警察に伝えた。
(バッタリアさん)
「大変つらい3年間でした。
 私の地元は聖職者による虐待の事実を認めませんでした。
 どうしたらよいかわからなかったんです。」
バッタリアさんの訴えを受けて警察は捜査を開始。
ミラノの裁判所は去年9月
無実を主張していた司祭に対し
性的虐待の罪で
禁錮6年4か月の有罪判決を言い渡した。
一方で内部調査を約束したローマ法王庁は
司祭に処分を下したのかどうかも含め
今も何も明らかにしていない。
会議の最終日
法王は性的虐待を“悪魔”になぞらえ
虐待の根絶に全力を挙げる姿勢を強調した。
(ローマ・カトリック教会 フランシスコ法王)
「必要な対策をすべて導入して“悪魔”の根絶に取り組む時がきた。」
法王の演説を読むバッタリアさんたち。
しかし厳しい処分など自分たちが求めた具体的な対策は書かれていなかった。
(バッタリアさん)
「ローマ法王の演説は陳腐な言葉と役に立たない内容ばかり。
 満足できません。
 これは私が信じてきた教会ではありません。」



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ポテトフラワーを食卓に

2019-03-17 07:00:00 | 報道/ニュース

2月23日 おはよう日本


食卓を飾る色とりどりの花。
サンドイッチにも華やかさを添える。
グラスの上にもおしゃれなアクセント。
実はマッシュポテトで作られた十勝ポテトフラワーである。
原料は十勝産のジャガイモ。
素材の持っている色をそのまま生かした新しい食の提案である。
考えたのは帯広市の甲賀静香さん。
これまでも十勝の景色をクッキーに描いたアートクッキーを制作。
新たな視点で十勝の魅力を発信してきた。
見た目には楽しいけれど手が出しにくいカラフルなジャガイモを多くの人に使ってほしい。
生地の練り具合や絞り方など1年余りの試作を重ねて
今年から東京の料理教室などで作り方を広めていくことになった。
(「十勝ポテトフラワー」を考案 甲賀静香さん)
「カラフルなジャガイモを以前から見ていたんですけれども
 この色をもっと生かせたら素敵だなとか
 おいしいものをもっといい形で格好良く美しく伝えるにはと思った時に
 お花というのが1つのキーワードになって
 これで伝えたいと思いました。」
この取り組みを可能にしているのが十勝で作られている種類豊富なジャガイモである。
幕別町の折笠健さんは8種類のジャガイモを生産している。
甲賀さんから品種ごとの特徴を教えてほしいと頼まれた。
「色の違いで何が違ってくる?」
「これはシャドークイーンというんですけど
 比較的色の濃い品種でアントシアニンの含有量がものすごく多い。
 実際これがいちばん濃いですね。
 味もいちばんいいし。」
こういったジャガイモはこれまで飲食店などへ出荷してきた。
折笠さんは新たな販路を開くきっかけになればと期待している。
(折笠健さん)
「1つのお皿の中でどういう表現されるのか楽しみですね。
 お客さんがそれを見てどう反応するのか。
 花を見て着色されているんじゃないかと思いがちですが
 きっと“何使ってんの” って。
 だけど“ジャガイモ本来の色なんですよ”と言った瞬間に
 “そんな品種あるの?”“どんな品種?”と思ってくれたらうれしいですよね。」
甲賀さんはポテトフラワーの魅力をまずは地元の人たちに伝えたいと考えている。
この日は幕別町にある施設を訪ねた。
施設でワークショップを開いてもらおうと初めての実演でアピールする。
「可愛い。
 ピンクが入ってきた。」
「こんな感じですっと延々と絞り続ける。」
(参加者)
「もっと難しいものを想像してたんですけど意外と簡単。」
(甲賀静香さん)
「お花ができてワッと喜ぶ姿を見るのはたまらなくうれしいですね。
 誰でもお子様でもできるなっていう可能性は感じました。」
(「十勝ヒルズ」企画・営業マネージャー)
「十勝の食材と登園に咲いているお花
 合わさってこういった素敵なものに
 1つの形になっていくというのがすごく魅力的だなと感じました。」
ジャガイモの新たな楽しみ方を地元発信で広めたい。
甲賀さんに挑戦の1年が始まった。
(甲賀静香さん)
「ジャガイモでお花ができる
 料理になるっていうことを
 生産者・消費者の方ももっと面白い楽しみ方の1つとして知っていただけたら
 世界中にジャガイモ
 マッシュポテトが欧米各地・アジア圏にもあるものなので
 世界にこのポテトフラワーが広がったらおもしろいなと思っていて
 もしかしたら“世界初・十勝から”ということができるかもしれないので
 世界に向けて発信したいなと思っています。」




 

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ビジネスでも注目 東南アジア Jリーグ人気

2019-03-16 17:30:00 | 報道/ニュース

2月22日 国際報道2019



1月27日にバンコク郊外で行われた北海道コンサドーレ札幌とタイのプロチームの親善試合。
ファンのお目当ては
“タイのメッシ”と呼ばれる北海道コンサドーレ札幌のチャナティップ選手(25)である。
この日もゴールを決めるなどチームの勝利に貢献。
ファンを沸かせた。
「コンサドーレのファンよ。
 チャナティップ選手が大好き。」
「チャナティップ選手がいるからJリーグを見るようになったの。」
昨シーズンはJリーグのベストイレブンにも選出。 
タイでは誰もが知る大スターである。
チャナティップ選手の活躍が追い風となり
タイでのJリーグへの関心は急速に高まっている。
(Jリーグ 木村正明専務理事)
「Jリーグが憧れになっていることは大変ありがたいこと。
 私ども自信も価値を上げていかなければいけない。」
盛り上がりはスポンサーの日本企業にも波及効果をもたらしている。
チャナティップ選手も参加してタイで開かれたサッカー教室。
選手にスパイクを提供した日本のスポーツ用品メーカーは
タイでの売り上げが1年間で70%も増加した。
チャナティップ選手をイメージキャラクターに起用した日本のアイス菓子メーカー。
バンコク市内で開かれたイベントで
日本ではおなじみのアイスバー4万本を無料で配布した。
Jリーグ人気の勢いに乗って
タイで市場の拡大を目指す作戦である。
(アイス菓子メーカー 現地法人 社長)
「チャナティップ選手を起用してから
 元気なキャラクターと結びついて人気が出てきています。」
一方タイのお隣のマレーシア。
選手が現地にいるうちから支援に取り組み
Jリーグに送り出すサポートまでする日本企業も出てきた。
今シーズンからJ2のファジアーノ岡山でプレーするハディ・ファイヤッド選手(19)。
記者会見に同席した飲料メーカーの現地法人の社長は選手の売り込みまでかってでた。
(飲料メーカー現地法人 社長)
「活躍は必ずマレーシアのメディアが報じて
 一般消費者の認知にもつながるので
 ハディ選手を見れば企業名を想起するようになればいいなと。」
社長の狙いはマレーシアの人口の多数を占めるイスラム教徒の市場である。
すでにハラル認証は取得しているが信頼性のアピールは不可欠。
若い成長株のサッカー選手の起用は同じ次世代の消費者への知名度アップにつながる。
ハディ選手も支援への感謝として企業のPRに協力している。
(飲料メーカー 現地法人 濱田社長)
「彼の活躍や知名度アップがブランドの認知度アップ・価値向上につながっていく。」
東南アジアでも脚光を浴び始めたJリーグ。
日本企業とも連携しさらに現地で輪を広げていけるかが
人気定着のカギとなりそうである。

 

 

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