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イラン革命40年 文化通じた民間交流

2019-03-03 07:00:00 | 報道/ニュース

2月12日 おはよう日本


アメリカがイランへの経済制裁を強め
日本企業も事業の縮小を余儀なくされるなか
イランと日本の間では伝統文化を通じた草の根の交流が脈々と続いている。

美術品をめぐって様々な事件が巻き起こる人気漫画「ギャラリー・フェイク」。
その中でイランを代表する幻の陶器としてとりあげられたのがラスター彩(さい)である。
ペルシャ陶器の最高峰とされ
歴代の王朝に愛されてきたが
異民族による侵攻などで長い間その技法は途絶えてきた。
この技術を復活させたのは日本人だった。
人間国宝で2005年に亡くなった陶芸家の加藤卓男さんである。
20年の及ぶ試行錯誤の末の偉業だった。
技術を継承したのが長男の加藤幸兵衛さんである。
2016年にイランで展示会を開いたところ予想を超える反響があったという。
(陶芸家 加藤幸兵衛さん)
「一般市民からも反響があった。
 大勢の陶芸家も“ぜひ勉強したい”と
 “日本人が復元したラスター彩を教えてほしい”と。」
その後加藤さんはイランの陶芸家たちを日本に招きラスター彩の技術を伝える取り組みを始めた。
加藤さんはこうした交流を続けていくことが日本とイランにとって大切だと考えている。
(陶芸家 加藤幸兵衛さん)
「今はイスラム革命後40年で
 イスラム教の戒律を重視する社会的な風潮だが
 文化交流 政治交流を含めて
 お互いその地域のリーダーシップをとる国。
 関係を密にしていきたい。」
ビジネスを通じてイランの文化を日本に広めたいと活動する人もいる。
ペルシャじゅうたんなどを販売する大熊直子さん。
月に1度イランに買い付けに訪れている。
いま注目しているのがイラン南部の遊牧民伝統のギャッベである。
幾何学的な模様ではなく大自然をそのまま描いているのが特徴である。
(ペルシャじゅうたん販売 大熊直子さん)
「柄から見ても
 世代関係なく若い人から高齢者まで受け入れてもらえる柄。」
帰国した大熊さんはギャッベを多くの人に紹介しようと日本各地で展示会を開いている。
「遊牧民の人たちが思いを込めて織っているじゅうたん。」
大熊さんはイランが国際的に孤立している今だからこそ
民間での交流が両国の関係の土台になると考えている。
(ペルシャじゅうたん販売 大熊直子さん)
「イランの商品
 きれいなじゅうたんを日本に紹介する。
 また今回こういうじゅうたんが日本の人に喜んでもらえたと
 イラン側に伝えるのが私の仕事。」
 
 

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