日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

北九州 子どもの体力向上へ 体育の授業に秘訣

2019-03-30 07:00:00 | 報道/ニュース

3月4日 おはよう日本


全国の小中学生を対象に行われた今年度の全国体力テストで
北九州市は男女とも全国平均を大きく上回った。
しかし数年前までは下から数えた方が早いレベルだった。
なぜ大きく伸びたのか。

小倉南区長尾小学校 小学5年生の体育の授業。
冒頭ホワイトボードを使ってその日取り組むことや目標を確認する。
この日のテーマはマット運動。
子どもたちはわからないところがあると
体育館の脇にあるテレビでお手本となる動きの確認を行う。
「自分ができないところがわかる。
 このビデオを見たら
 どこをどうすればいいかもわかる。」
北九州市内の小学校で進められているこの取り組み。
きっかけは体力テストの結果だった。
北九州市の小学5年生の全力体育テスト結果の推移を見ると
数年前までは全国平均を下回っていた。
(北九州市教育委員会)
「北九州の子どもたちの体力がこんなに低いはずがない。
 子どもたちの本当のパフォーマンスを出してあげよう。」
このため北九州市では
平成28年度から市内の全小学校で
体力向上を目指したさまざまな取り組みを進めている。
その1つが先生向けの体育の授業マニュアルの作成である。
体育が専門の先生などが意見を出し合い指導方法をまとめた。
マニュアルにはイラストも使われ
授業の狙いや注意点などがわかりやすく書かれている。
またマニュアルでは教えるだけでなく
子どもたちが考えることも求めている。
このため授業中には子どもたちが互いに意見を述べあう。
「足が開いているのと
 手をつく場所がもう少し前。」
「ありがと。」
こうした取り組みの結果
北九州市の男子の体力テストの結果は飛躍的に伸び
今年度は全国平均を1ポイント以上上回る結果となった。
(北九州市リス長尾小学校 教諭)
「先生がしなさいということより
 自分がこうしたいという目標をもって

 自分でやっていこうという気持ちが高まっている。
 今回もすごく上達している。
 喜んでいる感じが伝わる。」
さらに各学校ごとに子どもたちが楽しみながら体力を向上させる仕掛けが設けられている。
たとえば「ロープウェイスロー」と呼ばれる遊具。
使わなくなったウレタンにひもを通し掲揚台と校舎の壁の間をつないでいる。
子どもたちはこのウレタンを校舎に向かって投げる。
この遊びを通じて体力テストの種目の1つ「ソフトボール投げ」を楽しみながら練習できるという。
「ソフトボール投げの練習の機会にもなるし
 ほかの学年とも仲良くなるのでいいと思う。」
また体育館ではボルダリングができるようになっている。
子どもたちに体を動かす楽しさを感じてほしいと設置された。
「ボルダリングが好き
 いろんなところに登れたり達成感があってうれしい。」
これらの仕掛けは学校の職員による手作りである。
こちらの小学校の取り組みは体力アップの優れた事例の1つとして
スポーツ庁から紹介された。
(北九州市長尾小学校 校長)
「楽しんで一生懸命遊んでいるうちに体力向上にたどり着いていけばいい。
 ひとつ自信が持てるものがあると勉強や生活の中にはりが出てくる。」
子どもたちの体力アップの秘訣は
考えること
そして楽しむことが
大きなポイントのようである。






コメント