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「おくの細道」を歩けば・・・

2011-05-31 11:24:20 | 編集手帳
  

  5月22日付 読売新聞編集手帳


  松尾芭蕉が江戸・深川から「おくのほそ道」の旅に出たのは元禄2年(1689年)、  
  陽暦で5月半ばのことだった。
  きょうあたりは栃木県の日光を過ぎ、
  いよいよ奥州入りが目前、那須・黒羽に逗留(とうりゅう)中の頃であろう。

  日光東照宮はにぎわいを取り戻しただろうか…。
  両陛下が那須御用邸のお風呂を開放され、
  避難中の人たちは喜んでいたな…。
  300年以上前の旅行記を改めて手にとれば、
  道中の地名に、この2か月余りの出来事が重なっていく。

  〈風流の初(はじめ)やおくの田植(たうえ)うた〉。
  白河の関を越えた所で一句したため、
  芭蕉の旅程は福島から宮城、岩手県へと進む。
  塩釜、松島、石巻、平泉― どこも、この大震災の被災地だ。
  今、同じ道を歩けば、
  俳聖はどんな句を残すだろう。

  田植えもままならない状況で風流に旅するわけには…
  と考えるのは、よろしくない。
  松島では湾内を巡る観光船が再開した。
  平泉は世界遺産に登録される見通しだ。
  東北三大祭りも開催されるという。

  インターネットのブログなどで、
  現代版の「おくのほそ道」がたくさん発信されるといい。
  東北を楽しむことが、
  一番の応援になる。
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使用済み核燃料 英仏で波紋が  2

2011-05-30 13:42:19 | 海外ネットワーク


  5月28日 NHK海外ネットワーク


  使用済み核燃料は核物質を取り出し、新しい核燃料として再利用される。
  その中心となっているのがフランス。
  フランス北西日にあるラ・アーグ再処理工場は、
  世界各地の原発から使用済みの核燃料が送られてくる最大規模の再処理施設である。
  日本からも約3、000トンが輸送された。

  去年この施設から日本の原発へ、
  使用済み核燃料から取り出されたプルトニウムでつくられたMOX燃料と呼ばれる核燃料が
  運ばれた。
  プルトニウムは核兵器の原料になるため厳重な警戒態勢での輸送。

  使用済み核燃料には原料のウランが燃えてできる核物質のプルトニウムが含まれている。
  プルトニウムを取り出す作業を行なうのが再処理工場である。
  プルトニウムとウランなどを混ぜ合わせて円筒形に固められた燃料を
  細長い管につめたのが燃料棒。
  複数の燃料棒を束ねて、実際に原子炉で使われる形になる。

  日本では核燃料を再処理できる施設がまだ稼動しておらず、
  ラ・アーグなど海外に使い終わった核燃料を送っていた。
  そこで再処理して作られたMOX燃料を日本の原発で利用する仕組みが出来たのである。
  この仕組みはプルトニウム(plutonium)のプルと、
  サーマルリアクター(thermal reactor)のサーマルをとって
  プルサーマル(plu-thermal)とよばれている。
  日本のプルサーマルはおととし九州電力の玄海原発で初導入された。
  その後、他の原発でも導入が始まり、
  2015年度までには全国の16~18基の原発でプルサーマル開始の計画だった。
  MOX燃料は日本の原発のエネルギー政策の支える存在になるはずだったが、
  福島第一原発の事故によって状況が大きく変わった。
  日本政府は事故を教訓に原子力政策の見直しを行なうことを明言。
  各地のプルサーマルが不透明な状況になった。

  こうした中でもMOX燃料を生産しているフランスの姿勢は変わらない。
  サルコジ大統領は福島の事故のあとも、原子力政策の推進を強調している。

  しかしフランス国内でも市民の間では懸念の声が広がっている。
  原発政策に反対する政治団体がパリ市内で開いた集会では、
  世界中から使用済み核燃料を集めてプルトニウムをとりだす再利用に、
  フランスが深くかかわることへの批判が相次いだ。
  専門家は福島第一原発の事故をきっかけに、
  使用済み核燃料の再利用について世界的に論議が起きる可能性を指摘している。

  使用済み核燃料の再処理の大きな問題は、
  核兵器の原料にもなるプルトニウムが大量に取り出されてしまうことである。
  フランスの工場には核兵器数千個分相当のプルトニウムがあるとみられ、
  核拡散防止の懸念材料になっている。
  使用済み核燃料の再処理事業はフランスとイギリスにとって原子力政策の要で、
  両政府は今後も再処理路線を堅持する方針である。
  しかし福島第一原発の事故で各国で不安が広がっており、
  再処理事業がこれまでどうり進められるかどうかは不透明な状況である。

  使用済み核燃料の最終処分は何万年にもわたって安全性を確保するため、
  深い地層に埋めることなどを想定しているが、
  ほとんどの国ではその処分場がまだ確保できていない。
  日本では、
  使用済み核燃料を再処理した際に発生するきわめて放射能が強い高レベル放射性廃棄物を
  ガラスと混ぜて固めて最終処分することにしているが、
  処分場の選定はメドが立っていない。
  
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使用済み核燃料 英仏で波紋が  1

2011-05-29 13:25:07 | 海外ネットワーク
  5月28日 NHK海外ネットワーク


  イギリス シースケールの原子力施設セラフィールド。
  原子力発電に関するさまざまな施設が立ち並ぶ。
  セラフィールドは1950年代に世界初商業用原子炉が造られた。
  その後、老朽化で原子炉は全て廃炉になっている。
  現在は世界各国から送られる使用済み核燃料の再処理が行なわれている。
  日本からも13年前まで使用済み核燃料が送られていた。

  この古い原子力施設は、長年、地域社会にさまざまな問題を引き起こしていた。
  1983年、地元テレビ局がスクープ番組を放送し、
  セラフィールド周辺の“放射性物質を含む水が海に流され健康にも影響”と指摘した。
  セラフィールドでは1950年代から、
  低レベルの放射性物質が含まれた水を海に流していた。
  政府の許可を得て行なわれてきた放出の事実は1980年代に地元テレビ局が報じるまで、
  ほとんどの国民が知らされていなかったのである。

  1950年代に始まった汚染水の海への放出は1970年代にピークを迎え、
  1975年には1年間に5,000兆ベクレルを超えた。
  イギリス政府が定めた今の基準のおよそ150倍に相当する。
  80年代以降は処理技術が高まり濃度を下げることが出来たと施設側は説明している。

  セラフィールドから放出された汚染水はアイリッシュ海に拡散したと見られる。
  汚染水の放出は海を隔てた対岸のアイルランドや、
  アイリッシュ海からの海流が流れる先のノルウェーでも問題となった。
  現在も放射性物質の影響について研究者による調査と監視が続けられている。
  セシウムなどの放射性物質は今も周辺の海域で測定されている。

  セラフィールド周辺には港町が多く、地元の海で獲れたタラなどの魚が売られている。
  海産物への影響なども実態調査が行なわれているが、
  イギリス政府は健康被害に結びつく影響はないとしている。
  しかし80年代には、セラフィールド周辺で獲れた魚は危険だといううわさが流れ、
  風評被害に苦しんだ漁業者もいた。
  酪農にも影響を与える出来事があった。
  セラフィールドからおよそ25km離れたウィッチアムの酪農家は、
  1957年に何の説明もなく牛乳全てを廃棄するよう命じられた。
  原因はセラフィールドにある原子炉内での火災。
  原子炉は軍事用のプルトニウムを生産するためのもので、
  火災が20日間続き大量の放射性物質が大気中に放出されたとみている。
  詳しい火災の内容が情報公開によって明らかにされたのは1988年。
  火災が起きた当時のマクミラン政権は、
  重大な火災ではないとして大量の放射性物質が漏れた事実などを公表していなかった。
  牛乳処理は放射性物質による内部被爆を防ぐための措置だったが、
  酪農家たちに廃棄の理由の説明はなかった。

  汚染水の放出や火災による放射性物質の漏洩。
  セラフィールドは長年住民に対する情報公開が不十分だった、と専門家は指摘する。

  現在、セラフィールドは地元中心に約1万人の雇用創出している。
  住民の中には貧しかったこの地域が施設のおかげで豊かになったと話す人もいる。
  施設は老朽化してすでに使われなくなったものもあり、
  雇用面の恩恵は今後大きくは期待できない。
  一方、これからも環境への影響調査を続けていく必要性がある。
  事業側には住民に対する細やかな情報提供が求められる。































 







  
















  






















































  
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エネルギーの転換点?

2011-05-28 20:08:23 | 報道/ニュース
  5月22日 サンデーモーニング


  菅総理は、2030年に原発の総電力割合を50%以上とするエネルギー基本計画を見直し、
  “再生エネルギー強化”を明言した。
  急速に自然エネルギーへの期待が高まっている。

  レンズで太陽光を集める集光型太陽光発電。
  発電量は通常の風力発電の約5倍で、騒音被害がないという大規模洋上風力発電。
  火山国の特長を生かした地熱発電も有望とされる。
  現在、ニュージーランドでは日本の地熱発電を導入している。
  さらに、生産量が世界シェアの24,6%を占める太陽電池など、
  日本の自然エネルギー技術は高い評価を受けている。

  しかし2009年度の日本の発電電力量は、
  火力61%、原子力29%、自然エネルギー29%、水力7,3%となっていて、
  他の先進国に大きく水を開けられている。
  (自然エネルギーの比率 ドイツ11,8%、イタリア6,1%、イギリス4,7%)

  この半世紀を振り返れば、
  経済成長に必要な大きな電力需要にこたえる国策としての原発は、
  石油危機の際は中東情勢に左右されない安定した電気、
  そして地球温暖化ではCO2を出さないクリーンな電気、と
  時代の変化を捉えつつ推進され他の選択肢はないかのような印象だった。

  エネルギー関係の予算でも原発向けが8~9割、
  自然エネルギー向けは残り1~2割と大きな偏りがあるなど
  国策としての原発が自然エネルギーの成長を妨げてきたといえる。
  しかし原発の安全神話が崩壊した今、
  政府はあらたなエネルギー政策の構築を迫られた。

  戦後、日本の電力会社は一貫して発電・送電・販売を一手に引き受けてきたが、
  政府は発電・送電を分離しようという考え方を示した。
  既存の電力会社は、効率的で安定的な供給のためには現状の態勢が望ましいとして
  発電・送電の分離に反対の姿勢である。
  しかしこれが実現すれば、
  電力会社が独占してきた送電線を他の事業者が利用することが可能になる。
  結果、さまざまな発電会社が生まれ電気料金の低下が見込まれる。
  さらに自然エネルギーで作られた電気を売りやすくするために政府の補助があれば、
  発電事業に参入が増え、自然エネルギーの拡大が期待される。

  ドイツは発電・送電を分離したことで太陽光発電導入量世界一となった。
  ドイツは過去10年で電力に占める自然エネルギーの割合を6%から16%に拡大。
  さらに2020年に30%以上に伸ばそうとしている。
  その原動力となっているのは、
  太陽光で作った電気を一般電力より高価格で送電会社が買い取る“全量”買い取り制度である。
  これに魅力を感じた個人や事業者が次々に発電設備を導入した。
  いわば電気の“地産地消”。
  発電・送電を分離した効果である。

  原発事故をきっかけにみえてきた日本のエネルギー事情。
  エネルギーの使い方はこれまでどおりでいいのか、
  ライフスタイルも含めて大きな転換点に立っている。
  
  

  


















    
























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セブン

2011-05-27 09:32:25 | DVD
  セブン SEVEN                    

  製作年 1995年
  製作国 アメリカ
  配給 ギャガ・コミュニケーションズ
  上映時間 126分  

  
  監督 デヴィッド・フィンチャー
  出演 ブラッド・ピット (Mills)
    モーガン・フリーマン (Somerset)
    グウィネス・パルトロウ (Tracy)
    ジョン・C・マッギンレイ (California)
    リチャード・ラウンドトリー


  雨降りしきる大都会。また新たな殺人事件が発生し、
  退職まであと1週間のベテラン、サマセット(モーガン・フリーマン)と
  血気盛んな新人ミルズ(ブラッド・ピット)の両刑事が現場に急行した。
  被害者は極限まで肥満した大男で、汚物にまみれ、
  食べ物の中に顔を埋めた恰好で死んでいた。
  死因は食物の大量摂取による内蔵破裂。
  男の後頭部に付けられた銃口の痕から、
  何者かに死ぬまで食べ続けるよう強制させられていたことが判明した。
  そして現場には、犯人が残したものと思われる
  〈GLUTTONY=大食〉と書かれた文字が残されていた。
  まもなく次の死体が発見される。
  凄腕で名高い弁護士グールドが、
  高級オフィスビルの一室で、血まみれになって殺されていた。
  そして現場には血で書かれた〈GREED=強欲〉の文字が……。
  サマセットは、犯人がキリスト教における
  「七つの大罪=憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠惰・強欲・大食」
  に基づいて殺人を続けていることを確信、
  ミルズにあと5人殺されるだろうと告げる。
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スカイツリーの巨大クレーン 天空の分解大作戦

2011-05-26 14:31:41 | 報道/ニュース
  5月24日 めざましてれび


  東京スカイツリーは、今年3月に634mの高さに到達し、
  いよいよ12月竣工、2012年春開業へ向かう。

  東京スカイツリーで23日、
  荷揚げや建設工事に使用していた大型クレーンの解体作業が始まった。
  
  第一展望台(375m)の上にタワークレーンが4基設置されている。

  まず高さの違うクレーンを4基全て同じ高さまで下げる。
  北のクレーン西のクレーンを使って解体する、
  東のクレーン南のクレーンを使って解体する。
  南のクレーン西のクレーンを使って解体する。
  残る1機、西のクレーンの解体は、解体するためのクレーン1を設置して西のクレーンを解体。
  解体するために設置したクレーン1を解体するためのクレーン2を設置してを解体。
  さらにもうひとつクレーン3を設置してを解体。
  最後は作業員の皆さんの手によってを解体するということである。

  クレーン解体のスケジュールは、7月中旬までに4基のタワークレーンを解体。
  今秋までにクレーンの解体を終了する見込みである。

  工事中にしか見られないクレーン付きスカイツリーが人気を集め、
  予想を超える見物客が訪れた。
  クレーンが外れると完成時とほとんど同じ外観になるため、
  建設関係者は、
  「工事もいよいよ終わるんだな、って寂しさを感じます。」
  としみじみと話した。
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銀座3丁目 イタリアンレストラン  ボスケッタ (BOSCHETTA)

2011-05-25 13:43:18 | グルメ



          

      

      



  http://www.boschetta.com/      

  
 
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節電でも減らして欲しくないもの 1位「電車の本数」

2011-05-25 09:44:48 | 報道/ニュース

  5月25日 めざましてれび


  マーケティング会社が首都圏に住む3千人を対象に行なった調査で、
  節電のためでも減らして欲しくないものとして「電車の運行本数」をあげた人が
  最も多かった。
  本格的な夏を前に、節電への関心が高まっている。

  政府が掲げたこの夏の対策は、
  7月1日に電力使用制限令 発動して、
  大口需要所には最大使用電力の15%削減を義務付けている。
  小口の需要所と過程にも15%削減を要請する。

   電力使用制限  東北電力7月1日~9月9日
              東京電力7月1日~9月22日 

  今回の調査で今後の不安や心配を聞いたところ、
  電力不足による不便な生活39%にのぼり、4月の調査より2ポイント上回っている。
  
  節電でも減らして欲しくないのは?(複数回答)
    電車の運行本数   38%
    街頭や道路照明   34%
    電車の空調      33%
    駅のエスカレーター 23%  

  節電を理由に減らしてよいものは?(複数回答)
    パチンコやゲームセンターの消費電力 78%
    店や街頭のネオン、電飾看板      71%
    建造物のライトアップ            66%
    飲料自動販売機の数           59%
  節電によって公共サービスが不便になることへの懸念が目立つというアンケート結果になった。

  東京電力や東北電力の管内で
  工場など大口需要家に原則15%の電力使用制限をかける対策について、
  経済産業省は、公共性の高い病院や鉄道などおよそ30分野を例外扱いにすることを決めた。

  鉄道では本来15パーセントの削減が求められるラッシュ時・日中は、
  大量輸送に影響を与えるのをふせぐためにそこまでの削減を求めず、
  そのかわり夜間の間引き運転などの節電を要請する。

  電力制限の例外扱いとなるのは
  病院、鉄道、下水処理施設など公共性の高いもののほか被災地の企業など30分野で、
  削減幅を0%、5%、10%の3段階にすることを認めるということである。
  市民生活、企業活動への影響を清祥現に抑えるために、
  きょう経済産業省が決定する。










  


  







  
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「桃・柿育英会」

2011-05-24 12:24:58 | 編集手帳


  5月20日付 読売新聞編集手帳


  武者小路実篤の色紙に教わった言葉がある。
  〈桃栗三年 柿八年 だるまは九年 おれは一生〉。
  ことわざに付け加えた後段部分は彼の自作であるらしい。

  桃と栗は3年、柿は8年かかってやっと実がなる。
  達(だる)磨(ま)大師の場合は「面壁九年(めんぺきくねん)」、
  壁に向かって座禅を組むこと9年にして悟りを開いた。
  自分はこつこつと一生をかけて実るのだ、と。

  ことわざの「桃栗三年柿八年」は、
  どんな物事にもそれ相応の年数がかかるものだ、
  との教えである。
  この震災で親を亡くした子供たちが悲しみを乗り越えていくその旅路は、
  どれほどの年数だろう。
  3年…8年…9年…おそらくは一生に違いない。

  建築家の安藤忠雄さんやノーベル物理学賞の小柴昌俊さんが発起人となり、
  「桃・柿育英会」が創設された。
  企業や個人から資金を募り、
  震災遺児に給付するという。
  進学の夢をあきらめることなく、
  自分の持てる可能性を思うさま追求できたなら、
  一生という長い旅路をたくましく歩き通す支えになるだろう。

  みずからの流した涙を水分にして、
  世間の人々の思いやりを陽光にして、
  桃たち、栗たちがすこやかに実ることを。
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総理の「出る幕」だったかどうか

2011-05-23 13:06:23 | 編集手帳
  5月18日付 編集手帳


  かつての殿様、加藤清正はのちのちも熊本の人々に慕われた。
  芝居でも、清正公が現れると観客の反応が違う。
  明治の頃だろう。
  「忠臣蔵」にも登場したと、扇谷正造『吉川英治氏におそわったこと』(六興出版)にある。

  区切りのいいところで舞台に清正公が登場する。
  ひとことセリフを言って去るのだという。
  「さしたる用もなけれども…」

  何の用があったのか――菅首相が野党から責め立てられている。
  震災翌日に原発を視察した判断をめぐって、である。
  首相は格納容器が破損している可能性を認識していながら、司令本部の官邸を留守にしており、
  「出る幕」だったかどうかは大いに怪しい。

  そういえば、
  政府と東京電力が一体となって原発事故にあたる「対策統合本部」の設置(3月15日)よりも、
  蓮舫行政刷新相に節電啓発担当相を兼務させる人事(同13日)のほうが先というのも、
  ピントがぼけていた。

  拍手がもらえそうならば無理にでも「出る幕」をつくってしまう
  “興行師”のような最高指揮官では困る。
  視察は意義があったと首相は言う。
  「さしたる用もなけれども…」と言うはずもないが。
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IMFとは「いい歳をしてもっと分別を」の略ではありません

2011-05-22 15:36:27 | 編集手帳
 


  5月17日付 読売新聞編集手帳


  森鴎外は『ウィタ・セクスアリス』(岩波文庫)で述べている。
  〈世間の人は性欲の虎を放し飼いにして、
   どうかすると、その背に騎(の)って、滅亡の谷に落ちる〉と。

  その人の場合はどうなのだろう。
  肩書が肩書なので、谷から舞い上がる土ぼこりも並大抵ではないらしい。
  国際通貨基金(IMF)のトップ、
  フランス人のドミニク・ストロスカーン専務理事(62)が米国で逮捕された。

  宿泊していたニューヨーク市のホテルで、
  部屋の清掃に入った女性従業員に性的暴行を加えた疑いが持たれている。
  専務理事は容疑を否認しているという。

  〈この国(=フランス)の人々は愛国者と愛人に関してはすこぶる寛大なんです…〉
  (ロバート・ラドラム『暗殺者』)という考察もあるように、
  フランス世論は政治家をめぐる異性関係の醜聞には比較的寛容だった。
  今回は、しかし、強姦(ごうかん)未遂、監禁など禍々(まがまが)しい容疑の前に、
  次期大統領“本命”といわれた人の政治生命は風前の灯(ともしび)という。

  世界経済が多難の折に、
  主役の一人が何をしておるのやら。
  IMFとは
  「いい歳(とし)をして、もっと分別を」の略ではないので、念のため。
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天が泣く五月

2011-05-21 20:11:13 | 編集手帳
  

  5月13日付 読売新聞編集手帳


  雨の朝、天使が仲間の天使に弾んだ声で言った。
  「やったね!きょうは座って遊べるよ」――
  西洋の小咄(こばなし)にある。
  晴れ渡る空を飛び回るのも楽しいが、
  たまにはのんびり雨雲の上で座って過ごしたいときもあるらしい。

  5月半ばといえば地上はまだ、
  木々の若葉越しに抜けるような青空を仰いでいたい季節である。
  座って遊ぶのはもうひと月ほど待ってほしいところだが、
  ここ何日か、列島は梅雨のはしりのような雨雲に覆われている。

  思えばこの春ほど、
  自分の住んでいない地域の気象情報に耳を傾け、
  目を凝らした春もない。
  きょうの寒さはいかほどか。
  晴れているのか、いないのか…。

  大きな本震と、
  たび重なる余震で地盤のゆるんだ被災地では、
  土砂崩れが起きやすくなっている。
  ただでさえ不自由な生活のなかで、
  心配の種が増えるのはつらかろう。
  天使もきっと、雨雲の上ではしゃいではいまい。

  『雨のことば辞典』(倉嶋厚監修、講談社)に
  〈天(てん)泣(きゅう)〉という言葉を教わった。
  いわゆる天気雨の異称という。
  天が泣く。
  天気雨に限らず、
  被災地に降る雨という雨を〈天泣〉と呼んでみたい5月である。
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Dream a Little Dream of Me

2011-05-20 15:30:29 | 芸能
  この曲は1931年にオジー・ネルソンによって始めてリリースされたが、
  ポピュラーソングのスタンダードナンバーとして、
  その後多くの歌手によってカバーされた。
  歌詞の内容が女性向けに作られているため、
  女性歌手によって歌われることが多かったが、
  ルイ・アームストロンク゛も自分の持ち歌として歌った。



  Dream a Little Dream of Me

  Stars shining bright above you
  Night breezes seem to whisper "I love you"
  Birds singin' in the sycamore trees
  Dream a little dream of me

  Say nighty-night and kiss me
  Just hold me tight and tell me you'll miss me
  While I'm alone and blue as can be
  Dream a little dream of me

  Stars fading but I linger on dear
  Still craving your kiss
  I'm longin' to linger till dawn dear
  Just saying this

  Sweet dreams till sunbeams find you
  Sweet dreams that leave all worries behind you
  But in your dreams whatever they be
  Dream a little dream of me




  星は輝く あなたの上で
  夜風はささやく 愛しているって
  鳥は歌う シカモアの枝で
  わたしを夢見て欲しいと
  お休みのかわりに キスして
  抱きしめながらささやいて欲しい
  わたしがいない間ずっと
  わたしを夢見て欲しい

  星が消えても 待ち続ける
  あなたのキスを求めて
  このまま夜明けまで待ち続ける
  あなたを求めて

  甘い夢の果てにあなたを見る
  甘い夢のゆえにすべてを忘れる
  あなたが夢をみるときには
  わたしを夢見て欲しい
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ガソリン、電気、ハイブリッド・・・自動車し烈な「燃費競争」

2011-05-19 13:30:36 | 報道/ニュース

  5月19日 めざましてれび


  マツダは18日、燃費性能を従来ヨウィ11%改善した新型エンジンを開発したと発表した。
  原油価格が高止まりする中、自動車大手は燃費向上を急いでいて競争は激しさを増している。

  マツダの開発した、スカイアクティブG(1300ccエンジン)は
  6月にもデミオに搭載させる予定で、 燃費は1ℓあたり30km。
  エンジン以外のシステムと合わせて現行車より3割改善する。
  
  主なエコカーの燃費
   トヨタ・プリウス HV   1リットルあたり38km  
   本田・フィットハイブリッド HV     30km
   マツダ・デミオ            30km
   ダイハツ・ムーヴ 軽        27km
   トヨタ・ヴィッツ         25.5km
   日産・マーチ            26km

  マツダ 人見光夫執行役員  
  「風力などの自然エネルギーで自動車電力をまかなうのがいつ実現するかわからない。
   まずエンジンをやったほうがいい。」

  ガソリン車・ハイブリッド車(HV)・電気自動車(EV)とあるなかで
  マツダはガソリン車に力を入れている。
  というのも電気モーターを動かす電気の多くが現時点では火力発電所でつくられているからで、
  マツダは当面はガソリンエンジンの燃費改善に注力をする。

  アメリカのゼネラルモーターズは18日、
  補助エンジン付き電気自動車のシボレー・ボルトを日本で初公開した。
  日本市場を狙っていて、公道でも走行試験を進める。

  GM「シボレー・ボルト」は、補助エンジン付きEVで、
  電気モーターだけで40~80km走行できる。
  電気がなくなるとガソリンエンジン発電でさらに550km走行可能。
  アメリカでは4万ドル(325万円)程度。
  やはり長距離を走るにはガソリンエンジンの力を借りなければならない。

  電気自動車(EV)の技術開発を進める新興企業「シムドライブ」は18日、
  充電1回で最大333km走れるEV試作車を開発したと発表。
  車内には大人4人がゆっくり座れる空間を確保しつつ、
  車体の横幅をかなり削って空気抵抗を減らしている。

  ガソリンエンジン、ガソリンと電気の組み合わせ、電気モーター、
  さまざまなアプローチで低燃費技術の開発ペースを上げている。
  

   、
  









  GM「シボレーボルト」は
  
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銀座2丁目 スペインバル&レストラン バニュルス

2011-05-18 16:36:20 | グルメ
       

              

  

   銀座1丁目ガス灯通り    
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