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長崎 旅しながら働こう“世界中にわが家を”

2019-03-20 07:00:00 | 報道/ニュース

2月27日 おはよう日本

 

長崎市は
去年1年間の転出者が転入者を2,376人上回り
全国の市町村で転出超過が最も多くなった。
長崎県内の高校・大学を卒業後に働く人の半数以上が県外で就職し
働く世代の流出が深刻な課題となっている。
こうしたなか
世界中を旅しながら働く人に滞在先を提供することで
長崎に賑わいを取り戻そうという取り組みが始まる。

1月長崎市中心部に新たな施設がオープンした。
ここで過ごす人の多くは“アドレス・ホッパー”と呼ばれる自宅を持たない人たち。
東京出身の女性は世界中を旅しながらフリーのウェブデザイナーとして働いている。
(東京から来たウェブデザイナー)
「自営業なので前は自宅で仕事をしていたけれど
 自宅にいる必要ないなと思って。
 住みながら仕事ができる施設があったら面白い。」
4月から本格的に始まる新しいサービスのコンセプトは“世界中にわが家を”。
月額8万2,000円支払えば光熱費や通信費の負担なく
作業スペースやキッチン、リビングのほか
相部屋のベッドを使える。
国内外の施設とも連携が進み
滞在先は20ほどの施設から選べることになる。
サービスを始める長崎市出身の大瀬良亮さん(35)。
高校卒業後 長崎を離れた大瀬良さん。
大手広告会社電通に勤め
内閣官房の広報室に出向した際には総理大臣の海外訪問にも同行した。
世界中を駆け巡りこの3年間で移動した距離は地球15周分。
そんななか自宅に住む必要性を感じなくなったという。
(大瀬良亮さん)
「パソコンと携帯とインターネットさえあれば仕事ができることに自分自身が気付いて
 自分が世界の裏側まで行って同じ仕事ができるのであれば
 世界の裏側の人が長崎に来て同じ仕事ができる。」
この日大瀬良さんが向かったのは新潟県の温泉地。
自らも世界中の宿に泊まりながら
新しいサービスの滞在先として登録してもらうよう交渉している。
去年オープンしたばかりのこの施設は食事を売りにしているが
(宿泊施設経営者)
「ここに来る目的自体がなかなか難しい。」
そこで大瀬良さんは違った視点から提案する。
「僕らは働きに来ることを想定しているので
 週末よりも平日稼働を上げることに力になれないか。」
長期滞在の宿泊者には
働きやすい静かな環境や美しい景色がアピールポイントになると伝えた。
サービスの利用者を割安で受け入れてもらう代わりに
施設の稼働率向上や認知度アップにもつながると強調した。
(宿泊施設経営者)
「この場所を知ってもらうにはすごく大きな力になってくれるのでは。
 一緒にやっていけそうな雰囲気を感じた。」
自らの出身地長崎をサービスの拠点に選んだ大瀬良さん。
世界中のアドレス・ホッパーに長崎の魅力をより深く知ってもらう取り組みを始めようとしている。
この日は地元でゲストハウスを営む女性とアイデアを出し合った。
宿泊者向けの体験プログラムを企画することで
地元の人との交流も生み出すことができるのではないかと考えた。
(大瀬良亮さん)
「僕たちが頑張って外からいっぱい人を呼びたいと思っているので
 外からの人・情報・出会いを使って
 どんどん遊んで
 この場所が“現代の出島”という形で
 海外の人やほかの町の人たちが長崎の人たちとうまく混じり合って
 新しい文化・風土が出来上がれば。」



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