日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

気配への感度

2013-11-30 07:00:00 | 編集手帳
11月24日 編集手帳

野外の虫捕りに必要な要素の一つに、
気配を感じ取ることがあるという。
5年前に出版された「虫捕る子だけが生き残る」(小学館)の中で、
虫好きの仏文学者、奥本大三郎さんが書いていた。

子供の時分に虫を捕らなかったせいだろうか、
近頃の若者は、
人の気配を察する能力が衰えている。
そう感じるようになったのは、
スマートフォンが普及する少し前だったと記憶している。

書店に入るとよくわかる。
目当ての本のコーナーに若者がいると、
すぐ近くに立っても、なかなか場所をあけてくれない。
わざとではなく気づかないのである。
同じもどかしさを、
雑踏や駅のホームで味わうことも少なくない。

われわれオヤジ世代は違ったと言い切る自信もないが、
もどかしさを感じる頻度がスマホの普及後に増えたといえば、
どなたからも異論はなかろう。
歩きながらスマホを使う「歩きスマホ」を標的にしたひったくり事件が東京で起き、
容疑者が逮捕されたという記事を読んだ。

自分を守るためにも気配への感度を取り戻したい。
お子さんを連れて、
冬ごもりの準備を始めた虫を枯れ枝に訪ねるのもいいだろう。
コメント

銀座2丁目 豚肉創作料理 やまと 銀座本店

2013-11-29 20:00:00 | グルメ

 (ホットペッパーより) 


   


http://www.frieden-dining.com
地下鉄 銀座駅 徒歩3分
コメント

“シェア”で広がる新たな経済活動

2013-11-29 07:00:00 | 報道/ニュース
11月17日 NHK海外ネットワーク


アメリカでは技術あるいは資産をほかの人のために提供して金銭などの対価を得る経済活動が
今やシェアリング・エコノミーと呼ばれるまでに成長してきている。

カリフォルニア州のアパートに暮らす料理研究家のアマンダ・イーさん。
料理本を書く手伝いをしたりレストランで働いたりしてきたが収入は不安定である。
何か新たに収入を得る手段はないかとたどり着いたのが
料理の腕と自分の部屋ののスペースを生かしたシェアリング・エコノミーだった。
(アマンダ・イーさん)
「本の出版まで時間があり小遣い稼ぎになるものを見つけようと思って。
 シェアリング・エコノミーには助けられている。」
利用したのはアマンダさんのように料理を自宅などで提供したいと考えた人が書き込みをするサイト。
どんなメニューを
何時 何人にどれぐらいの値段で出せるのか。
食べたいと思う人が予約をして来れば料理を提供する。
7人が予約してきたこの日はリビングを片付けて掃除もしっかり行う。
自宅はおしゃれなレストランのような空間に。
使い慣れた自分のキッチンで手際よく料理を作る。
予約した人たちが次々と訪れる。
客のほとんどはお互いに初対面である。
この日の料金は500円ほど。
ふだんは2000円以上だが今回は食材を安く仕入れたため料金を抑えることができた。
食事に来た人たちは低めの価格と初対面の人たちとテーブルを囲む新鮮さに魅力を感じたということである。
「素敵な食事を手ごろな価格で食べられる。」
「いいアイデアをもらった。
 いろんな人と出会うのにうってつけ。
 料理が上手な人はみんなにレシピを教えられる。」
このような食事の提供はカリフォルニア州では規制の対象になっておらず売り上げの多くは自分の収入になる。
(アマンダ・イーさん)
「収入の足しになる。
 とても素晴らしい方法。
 このビジネスは今後もさらに成長するだろう。」

今年初めに失業したジョシュア・ミラーさん。
通勤する必要がなくなり持て余していた自家用車をタクシーのように使って客の送迎を始めた。
ジョシュアさんは3年前に始まったスマートフォンのアプリで自家用車をタクシーのように呼ぶことができるシステムに登録。
廃車の依頼を受けると客が待つ場所に向かい目的地へ送る。
ジョシュアさんのような客の送迎はカリフォルニア州の法令では明確には規制されていない。
売り上げの約8割は自分の収入になる。
ジョシュアさんも1日2万円ほどの売り上げがあった。
利用者にとってもタクシーより1割ほど割安で対応が丁寧などで好評だということである。
この男性も週4日ほど利用している。
「いつも通り良かった。
 早くて快適。
 予約してから5分足らずで迎えに来てくれてすぐに目的地に着いた。」
今ではこのサービスは全米27都市に広がっている。
しかし新たなビジネスにタクシー業界は反発している。
「違法なタクシーは法律を守っている我々と家族の生活を奪っている。」
シェアリング・エコノミーに収入を奪われるためである。
「商売あがったりだ。
 以前は1日300ドル稼いでいたが今は100ドルちょっとしか入らない。」
タクシー業界などはアプリで一般の車を配車する事業者のサービスは違法だとして
カリフォルニア州などの行政当局に事業をやめさせるよう求めた。
これに対しカリフォルニア州は9月 
事故の備えた保険への加入を事業者に義務付けることなどいくつかのルールを守れば事業継続を認めると判断した。

シェアリング・エコノミーはなぜアメリカで広がっていったのか。
きっかけは5年前の金融危機だった。
節約志向が強まり余ったものや時間を活用するという考えが浸透した。
そしてあらゆる手段で収入を得ようと多くの人が考えたのである。
さらに金融危機の前後からスマートフォンなどが急速に普及し
情報の入手ややり取りが簡単にできるようになったことも要因である。

シェアリング・エコノミーが普段の生活に欠かせないという人もいる。
コロラド州に1人で暮らすジャニア・ワーグナーさんは病気で体が不自由である。
この日は食品を届けてもらった。
これもシェアリング・エコノミーのひとつである。
ジャニアさんはNPO法人が仲介している“作業を貸し借りするシステム”を利用している。
ジャニアさんは自宅でできる電話かけや手紙を書くなどの事務作業を1時間行う。
その代わりに1人ではできない買い物や重たいものを運ぶ作業を1時間やってもらう仕組みである。
労働を同じ時間だけ提供しあうため金銭のやり取りはない。
シェアリング・エコノミーは災害からもジャニアさんを救った。
9月 コロラド州では大雨による洪水が起きて自宅は水につかってしまった。
自宅から離れざるを得なかったがこのシステムを使って手伝ってもらい今の家に引っ越すことができた。
年金暮らしで生活が苦しいジャニアさんにとってなくてはならない手段である。
(ジャニア・ワーグナーさん)
「買い物や家の周りのことできないことはたくさんある。
 このシステムがなくなったらどうしたらいいか分からない。
 本当に困ってしまう。」


コメント

「ミドリムシビジネスで世界を救え」東大発ベンチャー企業

2013-11-28 07:00:00 | ビズ プラス
11月17日 BIZ+SUNDAY


ミドリムシ 学名はユーグレナ。
豊富な栄養素を含む健康食品としての可能性が知られていたが
最近 大手企業が相次いでミドリムシを使った商品の販売を始めて注目が高まっている。
全国に約380店舗を展開する大手ファミリーレストランチェーン デニーズ。
10月 ヘルシーメニューのひとつとしてミドリムシを使った料理の提供を始めた。
全国に約30の店舗を持つ甘味処ではミドリムシを練り込んだ寒天。
大手コンビニチェーンでは腸内環境を整える健康食品としてミドリムシの入ったヨーグルトを発売した。
地球上に5億年以上前からいると言われるミドリムシ。
体長約0,05ミリ。
光合成を行ないなおかつ自力で動き回ることのできる藻の一種である。
注目されているのは豊富な栄養素。
ビタミン アミノ酸 脂肪酸など59種類もの栄養素を含む夢の食材なのである。

このミドリムシを生産販売している企業の研究室が東京大学の構内にある。
出雲充さん(33)は社員46人のベンチャー企業ユーグレナを率いる。
(ユーグレナ 出雲充社長)
「ミドリムシのことを常に感じられるようにミドリムシ色のネクタイにしています。」
「ミドリムシはわかめ ひじき 昆布こういった生き物の親戚ですから
 味も皆さん わかめとか昆布と言います。」
特殊な培養液を開発し世界で初めてミドリムシの大量生産に成功したユーグレナ。
ミドリムシを使った様々な健康食品を販売してきた。
昨年度の売り上げは20億円。
この6年間 右肩上がりの成長を続けている。
(ユーグレナ 出雲充社長)
「ミドリムシを採用していただくまでは時間がかかった。
 ムシなんじゃないか
 イモムシ アオムシみたいなそういうものを食べ物にする心配をされたり
 ミドリムシ“ムシ”っていう語感 音がついている。
 大手の会社に採用してもらうのはすごい大変だった。」
東京大学在学中に留学したバングラデシュで出雲社長は現地の危機的な食糧問題を目の当たりにする。
この問題を解決しようと帰国後 農学部に進学。
研究中に見つけたのが栄養豊富なミドリムシだった。
2005年 仲間とともにユーグレナ設立。
目標は“ミドリムシビジネスで地球を救う”ことだった。
(ユーグレナ 出雲充社長)
「独自 オンリーワンというのがビジネスをする上でベンチャーをする上で大切だと思っている。
 ミドリムシはすごく分かりやすいオンリーワンがある。
 植物なのに動く。
 動物なのに光合成ができる。
 植物と動物の両方の力を持っている生き物はオンリーワン。
 こういうオンリーワンのものはお客様に1回知ってもらって上手く伝わると浮気されない。
 もうミドリムシがいいとなる。」
しかしその後の会社経営は順風満帆なものではなかった。
2006年のライブドア事件。
受注を受けていたユーグレナも関連する企業と見られてしまい取引先が一斉に手を引き倒産の危機に瀕した。
(ユーグレナ 出雲充社長)
「毎日ぐらぐら 
 あきらめようかな でももう1日やってみよう やっぱり無理かな
 もう1回だけやってみようというのをずっと繰り返していたと思う。
 1人だったらあきらめていた。
 やっぱり自分は1人じゃない。
 ミドリムシとミドリムシで地球を救う信念
 夢をかなえようとする仲間がいた。
 仲間とミドリムシに支えてもらってなんとか投げ出さないで済んだ。」
必死に営業活動を続けた結果 2008年に大手商社の出資が決定する。
石垣島にある工場の生産を年間最大60トンまで引き上げることが可能になり
ようやくビジネスが軌道に乗り始めたのである。
(ユーグレナ 出雲充社長)
「“この世にくだらないものなんてない”。
 私以外 最初はみんなミドリムシなんて大したことないよ
 そんなくだらないことに時間を使っていたらもったいないよって言ってた。
 でも私はミドリムシが好きで
 ミドリムシには地球を救う力があるのだと思って
 研究をしてビジネスをしたら今 たくさんの仲間が出来た。
 ミドリムシはくだらなくなんかない。
 私が見つけたものを私は裏切らない。
 そういう気持ちで研究してビジネスしていれば全部うまくいく。」
いま出雲社長はミドリムシの新たな可能性に挑戦している。
2009年から大手石油会社と共同でミドリムシからジェット燃料を作る研究を進めている。
超音波を使って効率よく質の高い油を抽出する方法を開発中で
2020年の実用化を目指している。
(ユーグレナ 出雲充社長)
「2020年に東京オリンピックがある。
 東京オリンピックということは世界中からお客様が日本に来る。
 そのときお客様は皆さん飛行機に乗る。
 外国から日本に来るお客様をのせる飛行機が石油じゃなくてミドリムシで飛んでいたら 外国の人はびっくりする。
 2020年までにミドリムシジェット燃料をいうものを完成させようと思っている。」
出雲社長は10月には自らの活動の原点となったバングラデシュにも事務所を設けた。
栄養失調をなくすために地元の小学校の給食にミドリムシを入れて食べてもらおうと準備を進めている。 



コメント

コンビニ40周年 最大手 強さの理由

2013-11-27 07:00:00 | ビズ プラス
11月17日 BIZ+SUNDAY


日本で初めてのコンビニチェーン セブンイレブンジャパンが設立から40年を迎えた。
今年コンビニエンスストアは全国で5万店を超えた。
その先駆けとなったのが売り上げ、店舗数で業界ナンバー1であり続けているセブンーイレブンである。

江東区豊洲 セブン―イレブン1号店。
このコンビニがオープンしたのは40年前。
その後店舗は国内で15000店を超すまでになった。
1号店のオーナーは山本憲司さん(64)。
23才のとき父親から受け継いだ酒屋を発展させたいとコンビニへの転換に名乗りを上げた。
(1号店オーナー 山本憲司さん)
「創業当時は加工食品ばかりで缶詰、瓶詰が主体として売れていた。
 今はジューシーなもの、すぐ食べられるもの、品質のいいものをお客さんは当然求めている。」
セブン―イレブンでは時代のニーズに合わせて独自の商品いわゆるプライベートブランドの開発に力を入れてきた。
コンビニでしか買えない人気アイスクリームの限定品。
最近では独自の高級食パンも好調である。
今年本格的に始めたのがオリジナルのコーヒーである。
電機メーカーと共同で独自のコーヒーマシーンを2年かけて開発。
100円という安さもあって年間4億5,000万杯を販売する計画である。
(客)
「基本的に毎日 朝コーヒー買ったりする。
 プライベートブランドの商品がすごくおいしいので良く使っている。」
「品揃えがいいのと冷凍食品も充実していてお惣菜もおいしい。」
山本さんが大きな変化として指摘するのがコンビニのサービスの拡大である。
1987年 公共料金の収納代行サービスを開始。
2001年にはセブン銀行まで設立。
2010年 住民票や印鑑証明の発行を開始。
さらに去年からは超小型電気自動車で宅配サービスも始めたのである。
セブン―イレブンの歩みはコンビニの歴史でもあった。
顧客層も大きく変化。
20年前は若者が中心だった。
それが今ではどの世代もまんべんなく利用している。
(1号店オーナー 山本憲司さん)
「40年前は生活インフラになるとは思っていない。
 とにかくお客さんに役に立つように。
 朝早くから夜遅くまでタイムコンビニエンスと言われるように
 夜でもやっている、朝早くもやっている
 そういうことにまず応えようと。
 今はだんだんいい商品を提供しようと
 今までにない商品を提供しよう。」
40年前 山本さんに1号店を託したのがセブン―イレブンジャパンの創業者鈴木敏文会長である。
(セブン&アイ・ホールディングス 鈴木敏文会長)
「消費者の審理の中に他社より少しは入り込む度合いが高いのでは。
 お客が何か欲していることに対してそれを早く察知するということ。
 察知してそれに対して答えること。」
「これからたとえば若い人たちだって今は自動車の免許を取る人が減ってきている。
 そうすると自動車で遠くまで物を買いに行くことがなくなる。
 近くで買う。
 高齢者は遠くのショッピングセンターにわざわざ買いに行くことはない。
 なるべく近くで満たしたいとなるとより便利な身近な店を選ぶようになる。
 “変化対応”というのが私のスキな言葉でずっと使っているが
 “変化対応”を口に出すだけでなく実際にそれを実行するということ。」




コメント

“賃上げ”は広がるか ②企業城下町 中小企業の“賃上げ”は

2013-11-26 07:00:00 | ビズ プラス
11月17日 BIZ+SUNDAY


今年度 大きく業績を伸ばしている自動車メーカーのひとつ富士重工業。
「売り上げ 1兆1,256億円
 営業利益 1,507億円
 すべて加工最高。」
北米市場で販売が伸びたことに加え円安の追い風を受けて
去年に比べ売り上げは25%増加した。 
富士重工業が国内生産の拠点にしているのが群馬県太田市。
下請けの部品メーカーが集まるいわば企業城下町である。
そのひとつ富士重工業に直接部品をおさめているメーカー しげる工業。
従業員は約1000人。
車の内装パーツを作っている。
この会社では富士重工業からの発注に連動して部品を組み立てる。
注文から発送まで1時間以内。。
今年に入って受注が増え続け製造ラインは早朝から深夜までフル稼働している。
(しげる工業 太田稔課長代理)
「富士重工業の要求通りに作っている。
 トラブルで30分動かないと富士重工業に物が治められないと言うシビアなライン。」
売り上げが約20%増えたことから来年の春闘ではベースアップを含め賃金の引き上げを検討している。
(しげる工業 正田寛会長)
「夜遅くまで残業をやってもらって対応したり土日も出てやってもらうこともある。
 一部ベースアップも考えないといけない。」
賃上げの動きはこの町でどこまで広がったいるのか。
地元の信用金庫では取引先の中小企業のうち約600社に対し経営状況を調査している。
賃上げを行うかどうかを尋ねたところ依然厳しい状況にあることがわかった。
来年夏までに賃上げする予定があると答えた企業はわずか3%余。
据え置くと答えた企業は76%にのぼった
(桐生信用金庫韮川支店 佐藤賢支店長)
「まだまだ私どもの取引先では全部が全部賃上げできるという感じではない。」
なぜ賃上げは難しいのか。
この日訪ねたのは社員17人の金属部品メーカー 丸和製作所。
社長の平田茂さんは
部品の受注は以前よりは増えたものの利益がなかなか上がらないと言う。
(丸和製作所 平田茂社長)
「コストがギリギリだからなかなか給料引き上げるところまでいかない。
 売り上げは富士重工業が好調なので売り上げは伸びるがそれが利益に直結しない。
 なかなか利益を出すのが難しい。」
この会社ではマフラーを固定する小型の部品を作りより規模の大きい下請会社に納めている。
「これが1個15円ぐらい。」
受注は去年に比べて10%増えた。
しかし部品ひとつあたりの利益が1円にも満たないため賃上げはできない状況だと言う。
(丸和製作所 平田茂社長)
「生産はアップするけど利益が伴わないというか残りがない。
 本当に難しい。
 大変な中でやっている状態。」

一方かつての赤字が賃上げの足かせになっている企業がある。
バンパーなどの塗装を手掛ける社員30人のメーカー。
社長の竹内和敏さんがここ5年の業績を示す資料を見せてくれた。
リーマンショックが起きた2008年度 4598万円の赤字を計上。
賃金も大幅にカットした。
業績が回復した今年度は約600万円の利益を見込んでいる。
しかし賃金を以前の水準に戻すことは難しいと言う。
(プラネット工業 竹内和敏社長)
「赤字もほんの少しであればいいがかなりの額の赤字が出ていた。」
一方この会社は大きな設備投資を実施した。
今年8月 1700万円かけて新たな塗装設備を導入した。
受注の増加に対応するためである。
今は賃上げよりもまずは投資をするべきだと判断したのである。
(プラネット工業 竹内和敏社長)
「これは大きな投資だけど絶対にしなきゃいけない。
 これから先 競争の社会だから競争に勝っていけない。」
調査を行った信用金庫は多くの中小企業では賃上げをどうしても後回しにせざるを得ないと言う。
(桐生信用金庫 高林支店 中澤栄一支店長)
「中小企業も財務体質がしっかりしてくれば人件費にも手をつけて
 人件費をあげるとかそういう形になると思う。
 ただまだ期間が短いから
 中小企業まで波及してくるには相当時間がかかるのではないか。」




コメント

“賃上げ”は広がるか ①景気回復の兆し 広がる“賃上げ”

2013-11-25 07:00:00 | ビズ プラス
11月17日 BIZ+SUNDAY


富士山を間近に望む箱根では景気回復の兆しが表れている。
湖畔に建つホテル ザ・プリンス箱根。
宿泊費は温泉と食事を楽しんで1人1泊2万円~3万円(週末価格)。
今年の春から週末の稼働率はほぼ100%の状態が続いている。
「子どもの七五三のお祝いできのうお参りしてきょう旅行。」
「箱根の旅行は今年3回目。」
(ザ・プリンス箱根 笹尾雅洋営業マネージャー)
「当ホテルにおいて今の価格はオープン以来の高い価格。
 時間に余裕ができた型は料金に関係なくお越しいただける。」
こうした高級ホテルを紹介するサイトの運営会社 一休。
好調な業績を受けて賃上げの実施を決めた。
社長の森正文さんがこの会社を創業したのは15年前。
最近大きな変化が起きているという。
顧客1人あたりの宿泊単価は今年度は2万4500円。
昨年度と比べて5%ほどアップしている。
取扱高も増え過去最高となる400億円を超える見通しである。
森さんは3月130人の社員に50万円の臨時ボーナスを支給。
さらに先月 29万円相当の自社株も贈与。
社員だけでなく派遣スタッフにも3万円分の旅行ポイントを提供した。
(社員)
「50万円は高額な気がしたが意外とあっという間になくなってしまった。」
「親にここぞとばかりに航行しようと思っていま旅行の計画中。」
(一休 森正文社長)
「会社とともに伸びていってもらう気持ちを持ってもらおうと。
 社員が頑張らない限り
 会社の業績もなければ株主への配当もなければ
 会社そのものの明日もなくなる。」

いま日本の企業は輸出関連産業を中心に高い業績を上げるところが相次いでいる。
NHKでは11月 主な大手企業100社に今後の賃金の見通しについてアンケートを行った。
利益が上がっている自動車や鉄鋼、流通を中心に44社が賃上げを検討すると答えている。
大手企業の間ではここ数年なかった賃上げへの前向きな姿勢がうかがえる。
一方すでにベースアップに踏み切った企業がある。
自動車部品に使うアルミニウム合金を製造するメーカー アルミネである。
社員は200人 売り上げは年間80億円。
利益が増えたため今年2月 全社員の基本給を5%アップ。
今月も若手社員を中心にさらに基本給を5%程度引き上げた。
(社員)
「貯蓄にいつもよりは余分にまわせるのではないか。」
「働いた以上 会社が認めてくれたという感じで
 少しずつモチベーションが上がってきている。」
この会社ではアルミニウムに独自の特殊な加工を施し強く割れにくい合金を作っている。
その合金は自動車の変速機の部品を作る際に欠かせないと言う。
トヨタやホンダ、マツダなど多くの自動車メーカーで使われ受注も好調である。
合金の製造方法はほとんど自社の社員が開発したものである。
(アルミネ 竹内正明社長)
「この材料は割れるとかそういうことが少ない。
 私たちの所だけ。
 この作り方は。」
ベースアップに踏み切ったのは高い技術を持つ社員の意欲をさらに高めるためだと言う。
(アルミネ 竹内正明社長)
「みんなが考えてくれたおかげで生産性が上がった。
 効率も上がった。
 非常に功を奏した。
 従業員が考えてちゃんとやってくれたから給料を上げていこうと。」
コメント

小説の中の“類例なき社会”と“ 類例なき傲慢”

2013-11-23 07:00:00 | 編集手帳
11月20日 編集手帳

その小説で、
中国は心理学者や社会学者の珍重すべき研究対象になっている。
なぜなら、
〈叔父や叔母がいない社会は人類の歴史に類例がなかったから…〉。
アーサー・クラーク『2061年宇宙の旅』(早川書房)で、
中国の「一人っ子政策」に触れた一節である。

若い頃、
酸いも甘いも噛かみ分けたおじさんやおばさんから処世の手ほどきを受けた経験をもつ人は多かろう。
「おじ・おば」のいない社会がいかなる様相を呈するかはたしかに興味深い。

北京からの報道によれば、
その一人っ子政策が曲がり角を迎えたらしい。

いまは一人っ子同士の夫婦に限って認めている第2子の出産を、
夫婦どちらかが一人っ子の場合にも認めることにしたという。
労働力の減少を懸念してのことで、
“類例なき社会”は作家の空想に終わるかも知れない。

同じシリーズの『2010年宇宙の旅』には、
もう一つの空想が語られている。
中国が空の星を勝手に自国領と宣言する。
〈史上はじめて、ひとつの国家が他の天体の領土権を主張した〉。
“類例なき”傲岸ぶりのほうはすでに、
尖閣諸島をはじめとして地上の現実である。
コメント

豊洲2丁目 海風龍號ハイフェンロンハオ ららぽーと豊洲店

2013-11-22 20:00:00 | グルメ

 

  

  



地下鉄有楽町線 豊洲駅 2番出口 徒歩2分
ゆりかもめ 豊洲駅 徒歩2分
コメント

エビ価格高騰 生産地タイは?

2013-11-22 07:00:00 | 報道/ニュース
11月13日 ワールドWaveモーニング


関東を中心に展開している天丼のチェーン店で先月まで食べられたエビを豊富に使った天丼が現在食べられない事態になっている。
理由はエビの価格高騰。
充分な利益が得られなくなったのである。
エビの価格高騰の大きな要因はタイにある。
エビが死ぬ病気が大流行しているのである。

エビ養殖の拠点のひとつタイ東部チャンタブリ。
日本をはじめアメリカやヨーロッパ向けにエビを生産している。
タイ国内の多くの養殖場で去年から流行しているのがENS(早期脂肪症候群)を呼ばれる病気。
主力品種のバナメイエビで被害が続いている。
バクテリアを介した病気で感染したエビは成長する前に白く変色し死んでいく。
有効な薬もなく3年前からベトナムやマレーシアなど東南アジア各地で被害が相次いでいる。
30年以上にわたってエビの養殖に携わってきたアピチャ・アリラーさんは
ブラックタイガーなどほかのエビと比べて病気に強く安定した価格も期待できると今はバナメイエビの生産に特化している。
それにもかかわらずアリラーさんの養殖場でも去年暮れからバナメイエビがENSに感染し被害は瞬く間に広がったと言う。
(エビ養殖業者 アピチャ・アリラーさん)
「一つの池で病気が出たあと次々に他の池に広がった。
 病気の拡大を防ごうとしたが結局手が付けられなくなった。」
養殖していたバナメイエビはほぼ全滅。
損害は5千万円にものぼった。
この春以降は病気は発生していないがいつ再び発生するか分からない。
養殖池の環境改善が良いと聞きアリラーさんはいま1日2回の水質チェックを欠かさない。
ところが養殖場の多くは水が抜かれた状態になっている。
例年 水温が低下する年末まではエビを育てているが
今年は病気の対策に追われて稚エビを入れる準備が間に合わなかったからである。
いま養殖しているバナメイエビの出荷が済めば他の池の水も順次抜く予定で今年は例年のような生産は望めない。
(アピチャ・アリラーさん)
「EMSの被害は徐々に改善してきたがまだ完全に回復はしていない。」
タイでは毎年50万トン以上のエビが生産されている。
しかし政府によると今年の生産量は例年の半分の25万トンにとどまる見通しである。
さらにエビの価格高騰に拍車をかけているのが中国の存在である。
中国は世界最大のエビ生産国であるが3年前からEMSの被害が拡大している。
自国で不足する分をタイやベトナムなど周辺国で買い付けていると言われている。
おりしもクリスマスや正月を控えて海外からの需要がピークを迎えるこの時期
タイ最大のエビ市場でもバナメイエビの取引価格は2倍以上に高騰。
高止まりが続いている。
安定した価格と生産量を見込んでタイで操業してきた日系メーカー各社は大きな影響を受けている。
日本の回転ずしチェーン向けにすしネタを製造しているこの工場もその一つである。
価格高騰を理由に今年7月からエビのすしネタの生産を一時的に休止。
その代わりにサバやサーモンなど他の原料を使った商品を増産しているが
売り上げの2割を占めるエビのすしネタを生産できない状態は痛手である。
(日系水産加工メーカー 山口敬三氏)
「この1面間様子を見てきたがいまだかつてない深刻な状況。
 それなりに安定供給と値段が枠の中で推移することを期待しているなかでは不安定な状況。」
エビの養殖や輸出業者などで作るタイのエビ協会の会長は影響はしばらく続くものとみている。
(タイ エビ協会 パニータヤサイ会長)
「一番ひどい時期は超え生産は回復傾向にあるが
 完全に回復するには2年はかかるだろう。」

水産加工の関係者によると
多くの人口を抱える中国は消費者の需要にこたえるためタイやベトナム、ミャンマーなどでエビの買い付けに奔走しており
エビを求めて遠く南米まで足を延ばしているということである。
タイのエビ協会によると
今年4月に中国で開かれたアジア各国のエビ養殖に携わる業界団体の会合では
実際に中国のエビ輸入業者から多くの引き合いがあったということである。
中国は潤沢な資金をもとに世界中のエビを買い付けているということで
中国の存在が記録的なエビの価格高騰に拍車をかけているのは間違いないようである。



コメント

自己改革をはかれ!中国経済最前線

2013-11-21 07:00:00 | 報道/ニュース
11月12日 ワールドWaveモーニング


中国はこれまで世界の工場と呼ばれ低価格を武器に各国への輸出を伸ばしてきたが
近年は人件費の高騰などで輸出の勢いは鈍っている。
こうした国際競争力の低下に中国政府は危機感を募らせ今後の経済の原動力にしようと新たな産業の育成にも著握手している。

10月16日に広州で開かれた輸出品の見本市。
中国から安くて良い品を買い付けようと世界各地から購買担当者が訪れた。
いま中国のメーカーが市場の拡大を狙っているのはインドやブラジルなどの新興国。
カーオーディオ用のスピーカーを販売しているこのメーカーも東南アジアや南米への販売拡大を目指している。
(カーオーディオ・メーカー 販売担当)
「中国の小さな企業が欧米市場に参入するケースは少ないです。
 現在の主要なターゲットは新興国市場です。」
かつて世界の工場として各国への輸出を伸ばしてきた中国だがその勢いは鈍っている。
(インド人バイヤー)
「中国からインドへの輸出量は減ってきています。」
(メキシコ人バイヤー)
「コストの上昇で海外での中国製品の価格競争力は落ちてきています。」

南部の広東省にあるオーディオメーカー。
このメーカーは高いもので日本円で300万円以上もする高級オーディオ製品を作っている。
年間の売上高は約3億人民元(約50億円)。
スクリーンの裏側に設置するスピーカーなどホームシアター向けの製品なども取り揃え
中国の富裕層や日本や欧米の先進国向けに販売してきた。
それが最近ではオリンピックやワールドカップの開催が予定されるブラジルに輸出先を開拓しようとしている。
しかしこのメーカーでも人件費や通貨人民元の値上がりで海外への輸出品の現地価格が割高となるなど厳しい競争に直面している。
このためこのメーカーでは生産コストの削減を進めようと基盤部品を組みつけたり溶接したりする機械を導入した。
以前は150人で行っていた作業を機械化で1分の1に削減。
さらに製品の生産スケジュールに合わせて部品の調達を行う管理ソフトを導入。
無駄な部品の在庫を抑えるなどコストの削減に懸命に努めている。
(広州漢林電器実業 副社長)
「生産や労働コストの面でより一層の業務改革が必要です。
 しかしコスト削減のために質が低く安い部品を調達することはしません。
 より適切な方法でコストを削減していきます。」

これまで中国経済を支えてきた輸出の勢いが鈍るなか中国が新たな経済の柱に育てようとしているのがソフトウェア産業。
そのモデル都市のひとつ四川省成都市ではIT産業だけを集めたオフィス地区を建設した。
事業を始めたばかりの企業を集め成長を支援している。
1年目はオフィスの賃料が無料、
2年目は半額
税制面での優遇措置もある。
この成都市ソフトウェアパークでは優遇策の恩恵を受けた企業など400社以上が活動。
約4万5,000人の雇用を提供している。
(成都市 発展改革委員 計画課長)
「これまでは公共投資が経済を発展させてきました。
 しかし今後は技術革新こそが経済の原動力になるべきです。
 政府は技術革新を生む環境を整備していきます。」
国際的な企業も多く育っている。
ゲームソフトを開発するこの企業は製品はすべて海外市場向けである。
8年前ンいアメリカから中国にわたってきたチャーリー・モスレーさん。
ゲームのデザインを西洋人の立場からアドバイスしている。
(ゲームソフトメーカー チャーリー・モスレーさん)
「将来 成都は大きく変わり外国人がもっと増えるでしょう。」
コメント

ホンダの戦略は 

2013-11-20 07:00:00 | ビズ プラス
11月10日 BIZ+SUNDAY


今年四輪車の発売50周年を迎えたホンダ。
新たな軽自動車や低燃費車を相次いで発売。
リーマンショックで落ち込んでいた業績を急速に回復させている。
10月発表のグループ全体の中間決算の営業利益は前年比28%増。
好調なホンダだが販売台数は去年世界で約400万台。
これは世界8位。
トップのトヨタの半分以下で韓国のヒョンデ自動車よりも少ない状況である。
こうした中ホンダは2016年度の販売台数を600万台にする目標を掲げている。
そのために新興国需要の取り込みと国内で販売が好調な軽自動車でのシェア拡大に取り組んでいる。
率いるのは創業者の本田宗一郎氏(1947~73)から数えて7代目となる伊東孝伸社長(2009~)60歳。
技術者出身でリーマンショック直後にホンダのかじ取りを任された。

1978年の入社以来 技術者として新車開発に携わってきた伊東社長。
1990年に発売されたNSXではボディを開発。
世界で初めて車体をすべてアルミニウムで作り上げ自動車業界に衝撃を与えた。
リーマンショックから間もない2009年に社長に就任。
当時自動車メーカーは急激な売り上げの落ち込みに直面し大幅な減産や人員の削減に追い込まれていた。
就任直後から伊東社長は会社立て直しに奔走した。
リーマンショックで陥った厳しい状況を乗り切るためホンダは低燃費の小型車や軽自動車の開発を強化。
業績は回復し2012年度は世界の販売台数で約400万台に達した。
これを2016年度には600万台に引き上げる計画である。
6極同時開発。
この方法で作られたのが今年9月に発売された新型の小型車フィット。
低燃費が売りで国内の販売台数は2か月で約9万台。
目標を3倍近く上回る売れ行きである。
今後世界120か国で販売を始めることにしている。
これまでホンダでは新車を世界で販売する場合日本で設計し各国の生産拠点がそれに基づいて車を生産してきた。
その結果新興国では調達しづらい材料が必要になったり
現地のニーズに合わない品質が高すぎる部品を使うなどコストが高くなりがちだった。
そこで今回からは地域ごとに最適な設計を行うことにした。
1台の車を世界6つの地域の実情に合わせて同時に設計することにしたのである。
これが6極同時開発である。
たとえば車の骨格となるボディ。
日本や欧米向けの設計では薄くて高い強度を持つ超ハイテン材という鋼材を最硫黄している。
一方 新興国向けの設計では現地で調達医者翠通常の功罪を採用しコストを抑えた。
さらに部品も可能な限り現地で調達する。
ワイパーは先進国向けの設計では高速走行を想定して空気抵抗が少ないものにした。
一方 新興国向けのワイパーは安価なものを採用。
高速道路が整備されていない国では空気抵抗にこだわる必要は無いと割り切ったのである。
新興国向けと先進国向けでは数千点の部品が異なっていて
新興国向けは2割から3割ほどコストを抑えることができる見込みである。
(ホンダ 田中健樹主任研究員)
「今まではすべての地域で成立するような最大公約数的な車を作らざるを得なかった。
 ある地域にとっては過剰品質だったりすることがあった。
 今回は地域のお客様のニーズに的確に応えることができる。」

備品の現地調達を一気に加速させるというホンダの戦略に系列の部品メーカーは対応を迫られている。
燃料噴射装置などをホンダ向けに生産しているメーカーは自らの競争力を高めるため海外展開を強化している。
この春から専門部署を設け海外の拠点を一元管理している。
このメーカーでは3年間でインドやメキシコなどに新たに12の拠点を次々と開設。
ホンダの動きに対応しながらほかの自動車メーカーとの取引も増やそうと世界的な生産体制の整備を急いでいる。
(ケーヒン 田内常夫社長)
「ホンダも市場が新興国で伸びている。
 より廉価なものを求めていろいろなサプライヤー(部品メーカー)と付き合うことになるのではという予想の上で
 我々としても特に廉価な製品はアジアを中心に調達網をしっかり作ろうと
 環境の変化に生き残っていけるように自ら行動した。」

伊東社長が国内100万台体制を維持するための鍵を握ると考えているのが軽自動車である。
一昨年12月に発売したN-BOXは発売から2年近くで累計441万台を売るヒットとなった。
最大の売りは室内の広さ。
「自転車が載るぐらいの容量があるのはすごくいい。」
「広さもそうだし細かい作り込みだったり上手に仕上げてあるなと思う。」
実はこの車が発売される前ホンダの軽自動車事業は低迷していた。
ダイハツ工業、スズキという2強の前にシェアはわずか10%だった。
軽自動車の立て直しを託されたのは浅木泰昭さん。
浅木さんはかつてF1のエンジンの開発に携わったベテラン技術者である。
軽自動車の開発を命じられたとき戸惑ったと言う。
(ホンダ 浅木泰昭執行役員)
「なんで私が
 どういう人事かなと思った。」
売れる軽自動車を作るにはどうしたらよいのか。
浅木さんは主なユーザーである女性のニーズを徹底的に分析することから始めた。
ヒントは身近なところにあった。
(ホンダ 浅木泰昭執行役員)
「娘が一人で塾から夜中に帰ってくる。
 もう親は心配でしょうがない。
 うちもそういう状況でしたけど
 『もう自転車置いて車で迎えに行くから待ってなさい』といっても言うこと聞かない。
 次の日困るから。」
自転車を簡単に積める軽自動車を開発すれば家庭の支持を得るはずだ。
そう考えた浅木さんは自転車が無理なく積めるよう車の設計を根本から見直した。
なかでもこだわったのがエンジンの位置。
衝突の安全を確保できるぎりぎりまで前に出しその分室内の広さを実現した。
さらに誰でも簡単に自転車が積み込めるよう床を出来るだけ低く設計した。
限られた条件のもとで車を開発することはF1も軽自動車も同じだと浅木さんは言う。
(ホンダ 浅木泰昭執行役員)
「F1はレギュレーション[規則]があってどう解釈してどう対処するかで勝敗が決まる。
 軽自動車のレギュレーションがあって排気量寸法が決まっているから 
 祖のレギュレーションをどういう技術で乗り越えるかで勝負が決まる。
 ターゲットは違うけど手法は同じような考え方でやっている。」
この結果ホンダの軽自動車のシェアは2011年度の10%から2012年度は18%まで拡大した。
ホンダは今軽自動車のスポーツカーの開発も進めている。
11月下旬の東京モーターショーで一般公開する予定である。

戦後間もなく2輪車メーカーとしてスタートしたホンダ。
「スーパーカブ」は世界で8500万台を販売。
1963年 4輪車を販売。
1964年 日本メーカーとして初めてF1に挑戦。
マクラーレンと組んだ1988年には16戦中15勝と圧勝した。

ホンダはリーマンショックをきっかけに撤退した自動車レースの最高峰F1に再来年から再び参戦すると発表。
(ホンダ 伊東孝伸社長)
「このたび私どもはフォーミュラーワン世界選手権に参戦することを決定いたしました。
 将来ホンダを担う若い技術者からもF1に挑戦したいという声が上がった。
 そして何よりホンダは創業以来レースに参戦し勝利することで成長してきた企業です。」

次世代の指導者技術として注目される自動運転。
政府の成長戦略にも織り込まれメーカー各社の開発が加速している。
ホンダも目的地まで自動で走行する車の実用化を目指して研究を進めている。



コメント

「ハゲタカ」著者 真山仁の仕事術

2013-11-19 07:00:00 | ビズ プラス
11月10日 BIZ+SUNDAY


情け容赦ない企業買収をリアルに描き話題を集めた映画「ハゲタカ」。
原作は累計170万部を超えるベストセラー小説「ハゲタカシリーズ」である。
このシリーズの最新作が先月発売された。
舞台はリーマンショックに襲われたアメリカ。
主人公・鷲津政彦(わしづまさひこ)率いる日本の投資ファンドがアメリカの魂と呼ばれる巨大企業の買収に挑む。
「引き込む力がすごい。」
「リアリティのあるところが魅力的。」
作者は真山仁さん(51)。
気鋭の経済小説化はリーマンショック後のアメリカ、日本をどう見るのか。

Q,タイトルの「グリード(欲 欲望)」どうしてこのタイトルにした?
(作家 真山仁さん)
「タイトルは簡単に『グリード』と決まった。
 映画『ウォール街』の影響。
 マイケル・ダグラスが非常に伝説的カリスマ的投資家を演じて何をやっても成功する。
 その彼が“Greedo is Good”だと
 つまり“強欲は善”だと
 言ってみれは当時のウォール街の象徴。
 アメリカが90年代に元気がなくなった頃にITと投資銀行のおかげで復活したときのひとつの旗頭みたいなもの。
 でも結果的に今回のリーマンショック サブプライムローンの問題というのは
 その強欲が生んだ一つの必然的な答えだったと思う。」

5年前 未曽有の金融危機に襲われたアメリカ。
サブプライム問題で多くの企業が経営危機に陥る。
名門投資銀行リーマンブラザーズの経営破綻をきっかけに危機は世界に拡大。
小説「グリード」は欲望にまみれたアメリカの金融関係者たちの成功と破滅を描いた。
真山さんは執筆にあたりアメリカで20人を超える関係者に直接面会。
当時の金融業界の危機感と緊張感を取材したと言う。

Q.私は2008年9月15日にニューヨークにいた。
  共感したのは主人公の鷲津に何度も『傲慢なアメリカにお灸を据える』と言わせている。
  私もアメリカに罰が当たったかと思った。
  どんな意味を込めた?
(作家 真山仁さん)
「さすがに反省していると思った。
 投資銀行や金融機関の人が。
 そうしたら何を言っているんだと言われた。
 “Greed is American dream”(欲望はアメリカの夢)だと。
 アメリカン・ドリームの原動力こそグリード(欲望)。
 それを失ったらアメリカではなくなる。
 実際に2011年の秋に取材に行ってヨーロッパが大変になっていて
 結局リーマンの処理を中途半端にした付けがヨーロッパを危ない状態にしている。
 そうかもしれないがアメリカにとってグリードというどんどん欲を突き進んでいかないとこの国は前に進まない。
 私自身もリーマンショックはアメリカに罰が当たったと思っているが罰が当たったと彼らは思っていない。
 そこが逆に言うと怖い国。」
Q.日本にとっては?
(真山仁さん)
「日本にとってリーマンショックは私が見て先進国の中で一番被害が少ない。
 金融的に直撃した被害は少ないが以降すべてリーマンショックのせい。
 就職できないのも人を採用しないのも景気が悪いのも全部リーマンショックのせい。
 一番日本の悪い文化ができていて
 そういう意味で日本からすると非常に待っていた大きなショックが起きてくれたことで
 自分たちのリスクテイクしなくていい言い訳にされている気がして
 逆に日本はもっとリスクを取れなかったことを反省しないといけない。」

真山さんが小説を書き始めたのは高校時代。
将来小説家になるという夢を抱き文学賞への応募を続けていた。
大学卒業後 記者として新聞社に就職したが3年で退職しフリーライターに。
雑誌の記事から広告のコピーまで書ける物なら何でも書いたと言う。
40才のとき生命保険会社の破たんをテーマにした作品の共同執筆で経済小説の面白さを知った。
2年後「ハゲタカ」を出版。
ベストセラーとなった。
(真山仁さん)
「部屋は散らかって床に資料が落ちてるときもある。
 ずっと音楽は流れている。
 作品ごとにサウンドトラックを作る。
 映画のサウンドトラックが多い。
 その作品が流れると私の頭の中でその世界が立ち上がってくる。
 原稿を書く30分前に音を流してだんだん気持ちを高める。
 アスリートみたいなもの。」

Q.たくさん経済の小説を書いているが経済の専門家?
(真山仁さん)
「経済ではない。
 たぶん経済音痴だと思う。
 経済的な出来事が起きると取材が来るがほとんど言われてから勉強する。
 謙遜ではなく素人の目から経済を見ないといけないと思う。
 たとえば企業買収はテクニック的なことをよく言われるが結果的には陣取りゲーム。
 たくさん株を持った人が勝つ。
 戦国時代にどことどこの大名が手を結んで一番嫌な奴をつぶすのと変わらない。
 そう思うと実はものすごく生々しい人間ドラマ。
 エコノミストは数字を見てしまう。
 経済の原点の部分はそこに欲望がある。
 今回の『グリード』というタイトルもそこにまず目を向けないと
 経済のシステムだけを見ているともっと大きなものを見失う。」
Q.読者のニーズをくみ取るための鍵は?
(真山仁さん)
「逃げない。
 目をそらしたくなるようなことやあまり取材したくない相手とか
 そこまで書くことは多くの人に不快感を与えるかもしれない。
 でも直視しないと本当の小説の役割がないと思う。
 読者に他の震度もらう姿勢として“逃げない”はすごく大事。
 もう1冊資料を読むのは嫌だ、これ以上取材したくないと思っても
 でも『この人だけは聞いておかなければ』とかそういうことがある。
 取材に言って後悔したことはあまりない。
 まったく聞きたいことが拾えなくても会えたことで
 こういう考え方をする人もいるということを手に入れただけでも意味がある。
 原稿に追われ時間がなく疲れていて何度も取材をキャンセルしようと思った。
 でも逃げるのはやめようと。」
Q.最後に独社として菊が鷲津雅彦の次のターゲットは何?
(真山仁さん)
「鷲津政彦という人間をずっと死ぬまで書きたい。
 彼の仕事はM&Aなので何かを買う。
 国を買うというのもあるのかな。」
コメント

島国キリバス 水没の危機 

2013-11-18 07:00:00 | 海外ネットワーク
11月10日 NHK海外ネットワーク


9月 世界の科学者が集まる国連の組織が温暖化の予測について新たな報告をまとめた。
今後対策を取らなかった場合は今世紀末には世界の平均気温が最大で4,8度上昇するというのである。
国際社会が有効な手立てを打てないでいるなか温暖化の影響はますます深刻になってきている。
地球温暖化対策を話し合う国際会議COPでは先進国と途上国との主張の対立が続きここ数年議論は滞りがちである。
こうしたなか温暖化による海面の上昇で自分たちの国の存続すら脅かされかねないと
国際社会に早急な対応を求めてきたのが南太平洋の島国である。
こうした国々の中にはもはや国際社会の対応には期待できないとして
国民をほかの国に移住させることも視野に入れて対策を取り始めたところもある。

南太平洋のキリバス。
車道に押し寄せる高波。
住宅への浸水。
キリバスでは海面の上昇による被害が相次いでいる。
人口は10万人余。
首都がある最大の島でも広さは25平方キロで小さな島々からなる国である。
一番高いところでも海面からわずか3m。
海面上昇の影響を受けやすい地形なのである。
毎年海面が上昇し1年で4ミリ上がった場所もある。
住宅のすぐそばまで海面が迫りこどもが泳げるほどである。
「キリバスのことが心配。
 でもどうすればいいのかわからない。」
「今のような生活を孫の時代になっても続けられるとは思えない。」
ある井戸は海水が入り込んだことで水質が悪化した。
今では飲み水として使うことができない。
海水が入り込み作物を植えることができなくなった畑。
キリバスでは10年余の間に農地が1割近く減少したと推定されている。
住み慣れた土地を離れざるを得なくなった人も少なくない。
海沿いの集落で暮らしてきた牧師のマエレレさんは度重なる浸水で集落から去っていく住人を見てきた。
(マエレレさん)
「ここはかつて家族が暮らしていた場所。
 でも引っ越してしまい床や物置のあとだけが残っている。
 他の場所に引っ越すしかなかったのだろう。」
温暖化の影響から逃れたいとキリバスを離れ難民として国外で暮らしたいと訴える人まで出てきた。
キリバス出身の男性は9月にニュージーランドの裁判所に自分を難民として受け入れるよう訴えを起こした。
キリバスでは海面の上昇で生活環境が悪化しているからというのがその理由。
(キリバス出身の男性)
「キリバスは沈んでしまう。
 身を守るためここで暮らしたい。」
男性は6年前にキリバスを離れてニュージーランドに移り住んだ。
(男性の弁護士)
「温暖化がもたらす被害から逃れようという人たちを難民として認めるべき。
 キリバスではこの先30年の間に大惨事が起きることになる。
 キリバスは30年後には消滅しているだろう。」
今後温暖化がすすめば海面はどれだけ上昇するのかを研究グループが予測した。
気象庁や東京大学などがスーパーコンピューターで計算。
2035年には地球全体の平均で約20センチ海面が上昇するという結果になった。
キリバス周辺でも20センチ以上の海面上昇という予測になっている。
農地や住宅地の更なる水没は避けられそうにない。
このためキリバス政府は思い切った対策を進めている。
飛行機で行くと3時間の2000キロ以上離れたところにある同じ南太平洋の島国フィジーで広大な土地を買おうというのである。
広さは約2,000ヘクタールで購入額は日本円で8億円余。
まずは農地として使い主食のタロイモなどを育てる。
海面上昇でキリバス本国では農地が減っているため食糧不足を補おうというねらいである。
そして将来はこの土地にキリバスの国民が移り住むことも視野に入れている。
(キリバス 大統領府 秘書官)
「現時点では食糧を生産するための土地を確保することが一番の目的。
 ただ今後 状況が変わればキリバス政府は住民の移住も検討することになるだろう。」
急速に進む温暖化の影響にもはや対処できなくなってしまうのではないか。
キリバス政府では最悪の場合 今ある土地を離れざるを得なくなることも考え備えを進めている。
(キリバス 大統領府 政策顧問)
「国土が完全に水没してしまうこともありうると想定している。
 我々はあらゆる可能性に備えなければならず国際社会にはぜひ支援してもらいたい。」



コメント

最強のふたり

2013-11-17 07:00:00 | DVD
  


原題:INTOUCHABLES/UNTOUCHABLE
製作年:2011年
製作国:フランス
監督:エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ 、 エリック・トレダノ 、 オリヴィエ・ナカシュ
製作:ニコラ・デュヴァル=アダソフスキ、ヤン・ゼヌー、ローラン・ゼトゥンヌ
脚本:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
撮影:マチュー・ヴァドピエ
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ、トマ・ソリヴェレ、
   シリル・マンディ、ドロテ・ブリエール・メリット、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ、オドレイ・フルーロ、
   クロティルド・モレ

主演2人の演技が世界中で絶賛された感動のヒューマン・コメディ。
実話を基に首から下が麻痺した大富豪と、その介護人となった黒人青年が真の友情を育んでいく姿を感動的に綴る。
主演はフランソワ・クリュゼとオマール・シー。
パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップ。
彼の新しい介護人募集の面接にやって来たスラム街の黒人青年ドリス。
失業手当をもらうための不採用の証明書がほしいという彼のふてぶてしい態度に興味を抱き
思いつきで採用してしまうフィリップ。
ところが障がい者相手にも遠慮することなく本音で接するドリスは他の誰よりもフィリップの心を解きほぐし、
いつしか2人は固い絆で結ばれていく。
                                    (THITAYA)
コメント