2月28日 おはよう日本
130年以上の歴史を持ち
多くの僧侶を育ててきた和歌山県の高野山大学。
ここ数年は入学希望者の減少に悩んでいる。
そうしたなかで仏教の魅力をユニークな方法で若者にアピールしようと発信している。
いまインターネットで話題になっているサイトがある。
高野山大学の職員と学生とでつくるインスタグラム
“曼荼羅具楽夢(マンダラグラム)”である。
仏教の教えや高野山の風景を明るくポップに紹介。
若者を中心に人気を呼んでいる。
和歌山県高野町にある高野山大学。
僧侶を目指す学生が全国から集まる。
(大分出身の学生)
「密教をきちんと勉強して立派なお坊さんになりたい。」
(香川出身の学生)
「じいちゃんお父さんと僕で3代続いて高野山大学に来ている。」
読経や仏教の原典を読むためのチベット語。
4年間かけ僧侶に必要な知識や精神を学ぶ。
しかしここ数年 学生不足に悩まされている。
去年の入学者数は30人。
定員割れが続いている。
少子化や寺離れなどにより入学を希望する学生が減っている。
そこで始めたのがインターネットを使った情報発信である。
かたくて難しいイメージのある仏教の教えを
写真を使い親しみやすく紹介。
学生生活の様子もユーモラスに伝える。
こっそり前期試験のヤマが当たるように願掛けをしておりました。
去年の夏にページを公開して以来多くの反響を集めている。
この活動を支えているのが学生の存在である。
10人ほどの学生が授業の合間を縫って撮影などに協力している。
3年生の神内啓倫さん。
自分の姿を通じて仏教や大学に興味を持ってほしいと考えている。
この日は図書館の外での撮影。
貴重な資料が多数保管されていることを紹介する。
明るい雰囲気を出すため手作りの吹き出しも。
およそ1時間半をかけ50枚ほどを撮影した。
(高野山大学文学部 神内啓倫さん)
「コメント欄に“格好良かったです”と来たら
よしとなる。
ここからちょっとでも高野山や高野山大学を知っていただきたい。」
(高野山大学 総務課)
「狙いとして一番大きいのは高野山大学自体に興味を持ってもらうこと。
ビジュアルは大きな力を持つので
写真とか外観から入っていただいて
徐々に中身とか内容に興味を持っていただきたい。」
まずは見た目できっかけを。
高野山大学の模索が続く。