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教育が変わる!“エドテック”最前線

2017-02-14 07:15:00 | 報道/ニュース

1月25日 国際報道2016


世界をリードしてきたITの一流企業や大物たちが熱い視線をを注ぐ新たな分野。
(ビル・ゲイツ氏)
「技術革命で教育を進化させる。」
いま最先端の技術を教育の現場で活用する動き
エドテック”がアメリカやヨーロッパなど世界で注目されている。
バーチャルリアリティーや人工知能の利用が進むなか
教育現場にも大きな変化が起きようとしている。
エドテックとはエデュケーション(教育)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語である。
インターネットやデジタル機器が職場や家庭のあらゆる場面に浸透するなか
教育にもテクノロジーの波が押し寄せている。

アメリカ シリコンバレーにある画像機器メーカーが開発した製品。
パソコンの画面から浮かび上がったのは鼓動する心臓。
バーチャルリアリティーなどの技術を使って3次元で表示されている。
ペンを操作すると心臓内部で弁が開く様子が映し出される。
実際には目にできないものをまるで実物があるかのように観察できるのが特徴である。
ニューヨーク州にある中学校では理科の授業に導入している。
生徒たちが観察しているのは生き物の細胞から取り出した「核」である。
これまでは写真などを使って学習していたが
この装置では拡大した立体画像を自在に動かしながら観察することができる。
生徒たちの学習意欲が高まり
授業中の質問やクラスメートとの議論が増えたという。
(教師)
「ゲームに慣れた今の子どもたちには最適です。
 すぐに慣れて自然に学んでいます。
 保護者にも喜ばれています。」
幼児教育にも最新技術が役立てられている。
幼児向けの算数アプリ。
画面の中央にある数字にどんな数字を足し合わせると完成するのかを考える。
答えだと思う数字のブロックをタブレットのカメラにかざす。
正解するとさらに次々と問題が出される。
先生や親がいなくてもゲーム感覚で算数の勉強に取り組めるのである。
(母親)
「娘は楽しみながら使っているわ。
 無理やり座らせて問題集を解かせる必要がないのよ。」
エドテックによって特に大きな変化を遂げているのが大学の教育現場である。
サンフランシスコにある大学。
学生の姿は300人にのぼるがその姿は見当たらない。
講師が授業をすべてオンラインで行っているからである。
14人が参加する授業は
講義は無く
もっぱらディスカッション形式で進められる。
この日は経済成長の見通しなど将来を予測する技法について議論した。
(講師)
「将来の予測が難しい分野について何か例を挙げられる人は?」
(学生)
「例えば気候変動ですね。」
それぞれの学生が
何秒間
どんな発言をしたかをコンピューターが記録。
積極的でない学生の画面は緑色に変わり意見を述べるよう求められる。
さらに他の学生が発言している間は
「いいね」や絵文字でその内容を評価。
常に集中しなければならない。
こうして議論を深めるなかで学生たちはより高度な思考を身につけることができるのだという。
(ミネルバ大学 コスリン教授)
「学生にとって最も重要なことはよく考え抜くことです。
 大講堂に座って授業を聞くというのは学ぶ上では最悪の環境だと言えます。」
さらにオンラインでどこからでも授業が受けられるため
学生たちはキャンパスに縛られず
世界各地でさまざまな経験を積むことができる。
まだ開校から3年だが世界中から学生たちが入学を希望。
ケンブリッジ大学などの名門を辞退して入学する学生も数多くいる。
(学生)
「パソコンを開けばすぐに授業に出席できます。
 とても効率的に時間を使えます。」
「これまでの大学は伝統に縛れています。
 自分で学び方を選べる自由さが大事だと思います。」

(エドテックの専門家 ベッツィー・コルコランさん)
「テクノロジーをどう使うのかが重要です。
 エドテックは多くの選択肢を提供するだけです。
 正しいツールを選べば良い結果を生むでしょう。。」


 

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