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中国で大ブーム!電気自動車

2017-02-08 07:15:00 | 経済フロントライン

1月21日 経済フロントライン


世界最大の自動車市場 中国。
去年の新車販売台数は2,800万台で日本の5倍以上にのぼる。
北京など大都市で深刻化する大気汚染。
この対策の一環として
中国政府が打ち出したのが排気ガスが出ない電気自動車の普及である。
中国の大手自動車メーカーの販売店。
展示している車はすべて電気自動車。
連日大勢の客が訪れ
この店だけで1か月に100台以上売れている。
(客)
「みな電気自動車を狂ったように買っていますよ。」
「携帯と同じように次々と新しい車が出てきている。」
背景にあるのは政府の思い切った政策である。
1台につき最大70万円余を補助。
さらに他の補助金も合わせると
北京の場合約400万円の車が200万円で買えるのである。
去年の11月に電気自動車を購入した北京に住む 辺遜博さん。
補助金で価格が手ごろになったことに加え
ガソリン車より便利なことがあると言う。
大気汚染の警報が出ると
ガソリン車の使用は一部規制され
市内中心部に自由に乗り入れることができなくなる。
通勤と子どもの送迎に車が欠かせないため買うことにしたのである。
辺さんのような子育て世代に電気自動車は人気があると言う。
(辺遜博さん)
「電気自動車は使用制限もなく便利。
 維持費も安く済みます。」
去年11月に広州で開かれたモーターショー。
中国の自動車メーカーが開発した電気自動車が数多く並んだ。
(北京新熊源自動車 総経理 劉剛さん)
「毎年 新しい電気自動車を発表していきます。」
中国政府にはさらに将来を見据えた戦略がある。
国内メーカーの育成を図り
技術で先行する日本や欧米のメーカーに追い付き追い越そうというのである。
こうした電気自動車シフトで中国独自のモデルが全土に広がる可能性も生まれている。
電池メーカーでは電気自動車のバッテリーをわずか2分で交換するシステムを開発した。
バッテリーは専用の機械で一斉に充電。
車がやって来ると使い切ったバッテリーと入れ替えるだけである。
普通に充電すると長い時間がかかるという欠点を解消するビジネスである。
(浙江時空電気自動車 CEO  陳峰さん)
「3年かけて中国全土で10万台以上の電気自動車にこのシステムを広めたい。」
きびしい対応を迫られているのが日本の自動車メーカーである。
トヨタ自動車は電気自動車よりも走行距離が長いハイブリッド車の販売に力を入れてきた。
しかしハイブリッド車は新たな制度では優遇の対象から外れる可能性が強くなっている。
こうしたなか去年の11月に中国での販売を検討すると発表した。
(トヨタ自動車 中国本部長 大西弘到さん)
「中国のお客様のニーズに応えるより多くの車を開発したい。」
ホンダは1月 電気自動車も生産できる工場の建設を始めた。
(三井住友銀行中国 コーポレートビジネス推進部長 曽根淳史さん)
「すべて中国の主導権
 中国の流れによってことが決まってくる。
 どういう形で5年10年後のEV(電気自動車)に向けて
 日本企業として対応していくかが勝ち組に残る大きな条件。」


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