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ニューヨーク セレブ御用達 “世界一美しいケーキ”

2017-02-05 18:17:31 | 報道/ニュース

1月20日 国際報道2017



高さ1m以上のゴージャスなウエディングケーキ。
バラやランの花で飾りつけられているが
じつはこの花はすべて砂糖でできている。
これを手掛けたのは
ウェディングケーキデザイナーのシルビア・ワインストックさん(87)。
これまでロバート・デニーロさんやクリントン前国務長官などがケーキを注文。
トランプ大統領の2度目の結婚式でもオーダーされたそうである。
“世界一美しい”とも言われるワインストックさんのケーキ。
一見真っ白に見えるケーキでもよく見ると淡いピンクも使われ
色使いの繊細さが光る。
パリをイメージしたカラフルなデザインのケーキも。
値段は30万~150万円ほど。
ワインストックさんが大切にするのは顧客との会話。
花嫁から様々な情報を引き出しデザインのアイデアを練る。
「(ウエディングドレス)とてもすてきね。」
「長袖です。」
「新郎は何を着るの?」
「タキシードです。」
「こんな感じは?
 一番上に白いブーケ。
 真ん中に赤い花をあしらうの。」
(ケーキを注文した女性)。
「テーマはニューヨークの伝統の結婚式。
 特別なケーキになりそうだわ。」
(ウエディングケーキデザイナー シルビア・ワインストックさん)
「花嫁は自分だけの特別なケーキが欲しいの。
 他人と同じでは嫌なの。
 材料は最高級のものしか使わない。」
実際のケーキ作りは職人たちが行うが
ワインストックさんはすべての工程をチェックする。
花びらはうすく仕上げるのがポイントである。
(シルビア・ワインストックさん)
「たくさん花を使うから重くなりケーキが崩れてしまう。
 だからうすく軽くする。」
豪華なケーキで数々の結婚式を飾ってきたワインストックさん。
でも幸せはお金では買えないと考えている。
(シルビア・ワインストックさん)
「どのお客さんにもこうアドバイスするの。
 “豪華なケーキが幸せな結婚を約束するわけじゃない。
  大切なのは2人で努力することよ”ってね。」



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自由の女神「世界中の人よ わがもとに」

2017-02-05 17:15:00 | 編集手帳

1月31日 編集手帳

 

 初めてニューヨークを訪れた男が観光名所の銅像を探す。
「どこかの島に立っていて、
 右手にたいまつを、
 左手に帳簿を持っています」。
どこにありますか、と。
日本にも愛読者が多いミステリー作家、
ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』(文春文庫)の一節である。

すべての人間は平等につくられている…。
建国の精神を高らかにうたった独立宣言書である。
帳簿と間違えられては、
「自由の女神像」も泣くに泣けまい。

像の台座には、
詩人エマ・ラザルスの詩が掲げられている。
〈貧困に苦しむ世界中の人々を、
 自由を奪われた世界中の人々を、
 わがもとに来たらしめよ〉

入国審査を厳格化し、
難民の受け入れを一時停止する唐突な米大統領令に混乱が広がっている。
民族間、
宗教間の分断をもくろむ過激派組織「イスラム国」を喜ばせるだけの愚策だろう。

女神像を評して男は言う。
〈たいまつを高く掲げているのは、
 昼でも夜でも帳簿がちゃんと見えるように、
 いくら稼いだかいつでも確かめられるようにです〉(池田真紀子訳)。
このセリフに、
あなたの署名があったとしても驚かない。
帳簿の人よ。


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