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トランプ新大統領 “雇用を拡大” 産業界の期待と不安

2017-02-06 07:15:00 | 経済フロントライン

1月21日 経済フロントライン


メキシコに新しい工場を建設する計画を進めていた大手自動車メーカーのフォード。
トランプ氏が「それを阻止する」と主張した計画を撤回した。
(フォード マーク・フィールズCEO」
「今後のビジネスや貿易の環境はトランプ氏の政策に基づくだろう。」
フォードの主力工場があるミシガン州フラットロック。
住民の多くがフォードで働いている。
フォードはこの町の工場の設備を拡大し従業員を700人増やすことにした。
町の人たちはこの決定を歓迎している。
「私たちの仕事は海外に流出してきました。
 仕事が増えることはうれしいですね。」
「トランプ氏は他の政治家とは違うよ。
 雇用が生まれ町は良くなるはずだ。」
雇用の増加は地元の飲食店などの売り上げ増化にもつながると期待が膨らんでいる。
(フォードの従業員)
「実はこの工場も閉鎖する話があったんです。
 でも良かった。
 みんなが喜んでいます。」
一方トランプ氏の厳しい移民政策を不安を感じているのは建設業界である。
好調なアメリカ経済の波に乗って建設ラッシュが続くニューメキシコ州サンタフェ。
建設会社を経営するマイク・ロフティンさん。
現場で働く労働者の9割はメキシコなどからの移民。
移民の受け入れを制限する政策が実行されれば深刻な人手不足が起きると言う。
(建設会社社長 マイク・ロフティンさん)
「みんな不安に思っています。
 もしあした移民労働者がいなくなたらどうなるかってね。」
労働者の中には不法移民も少なくないとみられている。
この日 取り締まりの強化に備えて
地元の建設会社の経営者による話し合いが行われた。
「どんな操作が行われるか知りたいんです。」
「捜査令状に“不法移民を探している”と書かれていますか?」
労働力が不足すると
トランプ氏が巨額のインフラ投資をしても実現は難しくなるのではないか。
ロフティンさんはそう考えている。
(建設会社社長 マイク・ロフティンさん)
「インフラに多額の投資をするのであれば大量の労働者が必要になるでしょう。
 不法移民を排除して
 どう確保するのか?
 アメリカ経済が大混乱する恐れがある。」
トランプ氏の移民政策はアメリカの成長産業に大きな影響を与えかねない。
世界最先端のIT企業が集まるシリコンバレー。
ここで働く人の7割が外国出身と言われている。
人工知能を開発しているベンチャー企業。
インド人の社長 カーティック・シュリッダーさん。
事業を拡大するためインドをはじめ世界中から優秀な人材を採用したいと考えている。
しかしトランプ氏が選挙中に
“ITエンジニアなどに発給される就労ビザを廃止する”と発言したため
計画の見直しを迫れている。
人材を自由を集められないのであれば
外国人の受け入れに積極的なカナダに会社を移すことも検討しなければならない。
(IT企業 社長 カーティック・シュリッダーさん)
「新しい才能を国に入れることなく革新など起こりません。
「世界中の才能を受け入れてきたことでアメリカはここ30年成長してきました。
 このことをトランプ氏に気づいてほしい。」


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