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ピョンチャン五輪開催地から“世界に平和 伝えたい”

2017-02-27 07:15:00 | 報道/ニュース

2月9日 国際報道2017


ピョンチャンがあるのは
軍事境界線をまたいで南北にまたがるカンウォン道である。
約70年にわたって分断された状態が続き
引き離された家族と会うことができない人も少なくない。
地元では
オリンピックをきっかけに統一への願いと平和の尊さを世界に訴えようと
ある取り組みが進められている。

1月にカンウォン(江原)道で開かれた地元の人々の新年会。
平和のメッセージを書き込んだ。
“人類最高の目標は平和”
“共に行く道は平和への道”
韓国と北朝鮮にまたがるカンウォン道。
長い間南北対立の最前線となり
今も張りつめた空気が漂う。
そこで地域の人々が考えたのが
オリンピックをきっかけに平和や南北統一への願いを世界に発信することである。
地元を中心に多くの人たちから寄せられたメッセージを長さ70メートルの「平和の壁」に刻む。
(「平和の壁」建立委員会 クォン・ヨンジュン委員長)
「ピョンチャンから発信される平和のメッセージは特別なものだ。」
地元の人たちはどんな思いをメッセージに込めているのか。
学校全体でメッセージづくりに取り組んでいる小学校。
日頃から南北の歴史を学び
平和について考えてきた地域の子どもたち。
メッセージには子どもたちが夢見る国の将来の姿が書かれていた。
(生徒)
「“平和の未来へ”と書いた。
 北と対話して
 平和な国になればいい。」
特別な思いでこの取り組みに参加した人もいる。
電気店を営むキム・ジンシクさん。
今の北朝鮮側の出身で朝鮮戦争さなかの60年余前に避難してきた。
(電気店経営 キム・ジンシクさん)
「早く故郷に帰りたい。
 ただ今はさらに難しくなっている。」
離れ離れになった親せきや友人を思い続けるキムさん。
故郷に近いところににいたいと
軍事境界線に近いこの地域で生活を続けてきた。
そのキムさんのメッセージ。
“一日でも早く平和統一の日が来ますように”
(電気店経営 キム・ジンシクさん)
「オリンピックに北の選手も参加すれば
 いい影響があるかもしれない。」
アスリートの中にも参加する人が出始めている。
リオ五輪の体操韓国代表でカンウォン道の高校に通うイ・ウンジュ選手である。
去年のリオ五輪で北朝鮮の選手と写真を撮った。
普段はできない北の選手とのふれあいが忘れられないと言う。
イ選手は
“2018年ピョンチャンオリンピックが平和のオリンピックになるよう祈っています”
というメッセージを寄せた。
(リオ五輪 体操 韓国代表 イ・ウンジュ選手)
「4年に1度の大会なので
 国は関係なく
 楽しんでもらいたい。」
約4か月で寄せられたメッセージは2,300余。
目標の2万人に向けてさらに多くの市民に呼び掛けている。
(「平和の壁」建立委員会 クォン・ヨンジュン委員長)
「ピョンチャンを世界の平和を願う中心地 出発地点にしていきたい。」


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