昨日は、関東にお住いの信者様からのご依頼で
父方の高祖父さまの先妻様の112年目のご供養をさせていただきました。
信者様がお盆に実家へ戻られた時、
祖父母様の方からこれまで聞いたことのないお話を聞かれたそうです。
そのお話は、おじいさまの祖父様の先妻様が
若くして産後の肥立ちが悪く亡くなられたということ。
その後、後妻をお貰いになり、
後妻様との間には12人のお子様を儲けられたそうですが、
そのうち半数の方は、成人するまでに亡くなられたそうです。
先妻様には、戒名もお位牌もなかったということでしたが、
このようなことが起こり、先妻様にはのちに戒名は付けられたようです。
しかし、おそらく年忌法要などは全くしていないだろうという事でした。
昔は、若くしてお亡くなりに方が多く、
どの家でも、供養をしてもらえない方が多くおられるようです。
急遽、信者様からのご依頼で、祥月命日である8月30日に、
ご供養をお勤めさせていただくことになりました。
当山では長年四家供養をいたしておりますが、
四家供養を山主がはじめましたきっかけは当山本尊「命光阿沙羅明王尊」のお言葉でによるものです。
山主が修行の砌、ご本尊様より「霊は霊に依って救いあげよ。」とのご霊示に従い、
当山では長く四家供養と言う先祖供養を続けてまいりました。
四家供養は堕ちている霊に対しての供養ではなく、
成仏されているご先祖様にお力を付けて頂く為の供養です。
今日ご供養された信者様はまだ若い方ですが、熱心に四家供養を続けられているだけでなく、
ご先祖に対する感謝の気持ちを持たれている方です。
今回お盆の帰省でこの供養のお話が出ましたのも、
すでに霊界に於いて霊格を上げられているご先祖様が
何の供養もされず落ちていたご先祖様を引っ張りあげられことによるものでしょう。
ご供養が終わりました時に弟子の香華さんにご供養した方が憑依され
「やっと出てこられた、出してもらえた。ありがたい・・・」と泣かれて言われました。
古い(遠い)ご先祖様のご供養ができるということは、
新しい(若い)ご先祖様の因縁が薄くなってきたということではないでしょうか。
実際にご供養に至りましたのは信者様が
しっかりご先祖様の供養を続けられていたからでございます。
それだけの陰徳をこの信者様とご家族様はお受け取りになるという事です。
益々のお仕事のご繁栄をお祈りしております。
南無大師遍照金剛