中国の「ゼロコロナ」政策の解除は、
2023年1月。国内の航空・旅行の需要は
2023年中に回復に向かいました。
国際線は、2024年から回復が顕著になり
ました。中国航空大手がアジア発着便を
積極的に増便しており、供給量の増加に
よりアジア航路の運賃が下落しています。
今年の夏季休暇期間の国際線チケットの
平均価格は2,183元と前年比26%減、
コロナ前の2019年比でも12%減少しました。
米アメリカンエクスプレス・グローバル
ビジネストラベルは、2024年の運賃を
エコノミークラスで、欧州～アジア航路を
前年比4.0%減、アジア～北米を6.5%減、
豪州～アジアを3.4%減と予想しています。
欧州の航空大手は、4～6月期の業績が
運賃の下落により大幅減益となりました。
欧州企業はロシア上空の飛行を禁じられて
いて迂回ルートをとりますがますが、
そのような制約がないを中国勢は飛行
時間が短く、燃料消費も少なくて済みます。
中国航空会社は、6月時点の中国－欧州便の
74%を占めました。
広東州深圳市の旅行会社は、日本向け
団体ツアーの価格が1人6,000元前後
（約12万円）と昨年比1,000～2,000元
下がったと言っています。
