植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

いよいよ焼きが回ったか

2023年09月24日 | 植物
ワタシが断捨離をせねば、と思い出したのはこの8月あたりです。

きっかけは、やはり篆刻を公募展に出すための作品作りが今までの自分の生活を変え圧迫し始めたことと、耐えられないほどの今年の暑さでありました。
1000種類もの植物を育てるのも、手入れをしなければ枯れたり衰えたりします。しかし、熱中症などの心配をしながら命がけ汗だくでガーデニングすることも無いのが道理であります。メダカが3回にわたって大量死したのも、屋上が高熱になってプールの水がお湯になり、水質悪化もあっという間なのに、暑さでつい水替えなどの世話を怠ったことが原因です。

梅雨のさなかから日照りと猛暑が続き、体調不良も手伝って冷房の効いた部屋で過ごす時間が増えたので、心を入れ替え、古くなって使わないものを処分しよう、ごちゃごちゃに保管している石印材も整理しようという気になりました。印材の整理はある意味愉しみが半分なので、なんの苦痛もなく一日いじっていられるのです。

そして、篆刻印の応募が一件終わり、次に日展、更に年内に2,3件の公募展へ出品する、という段階に入ってきました。そうなると、やはり自分の時間に限界があり何かを削るしかなくなっているのです。実際、最近70歳近くなって「焼きが回った」という感覚が顕著になっています。
焼きが回るという言葉は「年をとるなどして衰えてにぶくなる。ぼける。」という意味で、刃物の焼き入れで火が回りすぎると切れ味が悪くなる、が語源だだそうです。

ワタシは、まさにその表現がぴったりで、ここ1年ほど記憶力が落ち昔の事を忘れてボケて来た感が強く、疲れやすい・能率が落ち集中力もなくなってきたことを実感しております。寄る年波には勝てない、などと言いますね

そんなわけで、今までの通りに生活することが難しくなり、とりわけガーデニングなどの外仕事が無理になってきた、と家内にも宣言されたのであります。45年わたしのそばで見て来た彼女が、冷静に観察してこの旦那は、もうう限界だわと結論を出して、「本気でハンコを彫るなら、ガーデニングはもうできないわよ」、と。そして、とうとう、10年間誰にも頼らず、そのやり方も教わらず自分で考えてずっと維持してきたマイガーデンを専門家(植木屋さん)に一旦委ねる・整理をつけることになったのです。

約60坪の緑地と空き地に所狭しと植えた植物が年々大きくなり、鉢植えだけで100以上あります。一方でダメになったり使えなくなる植物や設備(温室・ビニール屋根・トレリス・花壇など)が手に余って言います。どこをどうすればいい、というのは全部頭に入っていて経験もあるので、時間と体力があれば一人でもできます。が、もうやっていく自信と気力が失せてきたのです。

それで昨日、長年母屋でお世話になっている植木屋さんに現場を見てもらい、ほぼすべての問題点を説明しました。真っ黒に日焼けした植木屋さんは、初めて見るワタシの栽培している植物たちの多さ・伸び具合に目を丸くし、半ば呆れていました。ご主人、これをあなた一人でやってきたの?とビックリしていました。ワタシとて、やる気になればどれも出来るんです、と悔し紛れに話をいたしました。しかし、実際体のあちこちが痛み、時間が取れず、体がついていかなくなったのでお願いしたいと頭を下げました。

好きにやってくださいというわけにはいきません。あくまでワタシが棟梁、あれをどうしろこれは伐ってくれ、ここには屋根を付け替えて、と指示せねば植木屋さんだって困るのです。とりあえず、明日から(月曜日)から出来ること剪定から始めましょうということになりました。駐車場に面して大きくなりすぎた「シマトネリコ」は伐り倒します。

常時ついて回って指図するくらいなら自分でやりますが、それが出来ないので「お金」で解決するしかありません。明日は、午前中マッサージさんが来ます。午後は日展作品の仕上げと個人申し込みのための搬入などを専門業者さんに頼まなければなりません。火曜日はゴルフコンペの予約が入っております。来月も、お寺さん・仲間たちとの旅行・ちょっと大きなイベントの企画とりまとめなど、いろんな予定がある中で新たに篆刻作品制作にかかるつもりです。焼きが回っても、周りは待ってはくれない、頼りにされることがあって気が抜けません。

あぁ、お金も時間も体力も自分の愉しみも減る一方であります(´;ω;`)
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チョーラッキー、大珍品に巡り合う 環凍が漂う天藍凍

2023年09月23日 | 篆刻
昨夜もヤフオクで、素晴らしい細工が施された名人「秋堂」さんの田黄石らしき出品物が11万円に達し、取り消しになっていました。ワタシの入札額は25千円(笑)、最終時限を過ぎても入札更新が止まらず、キャンセルされたのです。ワタシの予算は一個あたり最高で原則1万円以内なので、所詮高嶺の花でありました。

このところ、石印材の高値落札が続き、値打ちものはほとんど落札できません、感覚的にはワタシが入れた金額の3~4倍で落札になるので太刀打ちできません。なので、ちゃんとした専門家の側款(名前)があるものや、明らかに100年以上も前の古印・石の王様「田黄」などは最初から回避し、十把一絡げのまとめて出品されるものや、最近の未刻印などを物色することが多いのです。

しかし、最近そんなしみったれた入札でなんとか落札したもので、入手したものを見るとなかなかの逸品、いい意味で期待を裏切られる石が続きました。今日はそんな石の紹介です。今日は実際の落札価格まで開示いたしましょう。
まず、2,600円で落札した「獅子紐」のある未刻印と9mm角の小印です。獅子紐の印はごく一般的な500円前後の石なので省略、ワタシの狙いはもう一つの細い石でした。

これは、石印材を研究している尊敬する小林徳太郎先生の著書にある銘石「桃花紅」と見えたのです。その著書では印材の最高峰の田黄石の次に紹介されている希少性があって美しい石であります。転載します。

この説明と写真に合致する特徴があるのです。上部の赤はやや薄いものの細黒点が交じり、微透明の白い地肌も酷似しています。恐らく先生の石は、求めれば数十万するような逸材・銘品で、今回の石(11g)の5~10倍の重量がある大きめの石(多分100g前後)ですから、値段は比較になりません。それでもこれが見立ての通りの桃花紅ならば、1万円以上してもおかしくないでしょう。

次は、これ。
左上の石が、5,280円、残り3個計4,510円で同じ出品者の方からの品です。それぞれに味がある佳石に見えました。これは「魯州」さんの側款、「大亀化龍」と彫られている「緑凍石」で鹿紐があり、磨き上げられた艶やかな石は薄緑の下地にやや赤みを帯びた透明感の強い模様が混じっています。
また、他の三本も、それぞれ碩蘆の刻と「昌化鶏血石・連江黄・古青田」と優材でありました。鶏血石は、血の部分が2か所と少ないものの、鮮やかで明るい赤は出色の美しさでした。

そして、今日の真打はこの対章であります。
この石は、常時クオリティが高い印材を中心とした品物がそろっていて、豊富な知識・鑑定眼も信頼できる「天香楼」さんからの出品で、その日はとりわけ銘品が集中し、ほとんどが価格がどんどん吊り上がり、時間を大幅に超えて出品取り消しになりました。その中で比較的早い段階で15千円で運よく落札できました。
「天藍凍」経年時代物、柳邨さんという雅号が側款にありました。サイズはわずか9mm角、二つで25gでした。
 天藍凍というのはいわゆる水坑で採れる透明度の高い珍石で、水晶凍や魚脳凍よりは劣るものの、大変希少性が高い石とされ、藍色などをベースとして温順で爽やかな触感がある、とされています。ヤフオクでもめったに見ません。
現物が届いて、子細に観察して驚嘆したのであります。
「なんと、環凍があるではないか!!」
この「環凍」というのは、水晶凍や牛角凍などの水坑系の石に極稀に見られる紋様であります。詳しくは下記のブログ記事に載せてあります。

ワタシの数千に及ぶコレクションにもありません。


小さな石ですが下の方にやや不整形ながら「環凍」に間違いありません。
前述の小林先生のコレクションにも天藍凍の環凍の記載がありました。


石印材の大家の先生が激賞しているのです。「天藍凍の中に、白環凍が漂う絶品もある」との記述もありました。
本の石は、欲しい人は100万円くらい出しても不思議がない大珍品でありましょう。こんなすごい石でないにしても一度は手にしてみたかった環凍の「天藍凍」に巡り合えるとは!なんたる幸運でしょう。
桃花紅も、入手が難しいランクでは上から2番目「稀品」の扱いとなっています。
世の中でほとんど出回ることもなく、専門家の先生すら見たことが無いと言われる石は、これ以外に「艾葉緑」や「燈光凍・田紅・鴨雄緑」等があるようですが、こればかりは無いものねだりであります。ワタシの乏しい資力と残り少ない人生の時間を考えたら、「コレクターなら是非持っていたい石」が入手できたので大満足でありました。
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秋になったようです「暑さ寒さも彼岸花」

2023年09月22日 | 植物
のお彼岸に入っております。彼岸の入りには、お寺さんへのつけ届やお墓参りは家内に任せました。
今年の夏が酷く熱く、梅雨時期から降水量が極端に少なかったせいで、植物もずいぶん枯れました。メダカもいっぺんに大量死することが3度ありました。バラの鉢植えも2つ枯らしたのでなじみのカナちゃんの花屋さんにLINEしても既読が付きませんでした。夜中の返信があって、「お彼岸なので(切り花のお客さんが殺到するので)携帯など見ている暇もなかったそうです。

昨日は、仲間たちの(月一)ゴルフでした。若いころは夢中になって練習場に足を運びお小遣いさえ許せば、月に数回ラウンドしていました。しかし、10年くらい前から人生を四季に表すと秋に入り、だんだん回数が減ってきて打ちっぱなしの練習にもいかなくなりました。

それでも健康のために最低月に一回は行くようにしております。ゴルフ自体は先月プレーしてから一度もクラブを触っておりません。朝4時起き、眠い目をこすってティーグラウンドに立って素振りもそこそこのぶっつけ本番ですから、まともにボールは飛んでいくはずもなく、1,2番ホールで9と7を叩き、早くも7オーバー( ノД`)シクシク…。それでも気を取り直してなんとかボギーとパーを重ねて最初のハーフ(アウト)のスコアが48と、なんとか恥の50を切ることが出来ました。ちょと気持ちに余裕が出来て拾ったのが、栗であります。これを見ると「」の到来を感じますね。
ハーフが終わってお昼を軽く済ませましたが、後半までの待ち時間が1時間40分、冷房が効きすぎたクラブハウスの食堂で話をするのはやはり昔話に花を咲かせるのです。4,5年前にはプレー仲間だったT君、若年性認知症を発症してゴルフに来れなくなりました。今は、介護施設のデイサービスを利用しているらしいのですが、本人は「朝お迎えの車が来て、日中は食堂みたいなところでお年寄り相手に雑談などする仕事をしていて、夕方家に送り届けてくれる。」と語ったそうです。もう介護しているのかされているのかの区別がついていないのですね。

さて、待たされたゴルフの後半には遠雷が聞こえ小降りの雨が降り始めました。秋雨前線が活発化して関東のあちこちで激しい雨が降ったようです。そんな中、何故か前半とうって変わってショットが好調になりました。3パットを2回やったのに、上がってみるとスコアが3オーバーの39でありました。近年にない好スコアでしたが、すでに冬の時代に突入しているワタシ、また、最近人の為に働いたり動いたり、何かと苦労している半病人のこのワタシに、ゴルフの神様がサービスしてくれたのかもしれません。

戻ると「彼岸花」が咲いております。ゴルフ場のそばにもあちこち咲いていました。曼殊沙華とか地獄花とか言います。その赤く儚い花にも、彼岸の時期に咲くことからも昔から人生の終わりや仏教的なイメージを想起させるの花であります。球根にも茎などにも植物全体に強い毒があって、昔これを口にして亡くなったことが影響しているかもしれません。

先日は頂き物の「カナダ産の松茸」で、すき焼きを食べました。そして昨日夜は倅のお嫁さんの実家から届いたお米「新米」が食卓に上りました。お米はピカピカつやつやで、甘みがあって大層美味しいものでありました。松茸も新米も今年の「初物」であります。これで1年寿命が延びたな、と家内に言ったら「馬鹿ねあんた、初物を食べると寿命は75日延びるのよ」と笑われました。初物食べて1年長生きできるならずっと死ねません(笑)。

この初物で75日というのは、江戸時代の死刑囚の話からきているという説があります。その頃死刑執行の前に、何か食べたいものがあるかと聞いて食べさせるという習わしがあったそうな。その時囚人がずっと先に収穫になる食材を指定したせいで、75日間執行が延びたというのです。本当か?ちょっとできすぎた話にも見えますね。
どちらかと言えば、旬の初物を食べて幸せな気分になれるような境遇であれば、健康で長生きできるのではという願いに近いような気も致します。
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チユウキンレンの株分けをいたしました(保存版)

2023年09月21日 | 植物
ワタシが園芸にのめり込むようになって10年ほど経ちました。そのかなり初期にネットで珍しい花として見つけたのが「地湧金蓮」(チユウキンレン)でした。中国の奥地に育つ芭蕉科の植物で、非常に大きな黄色い花(実際は愕)を咲かせ、一旦咲き始めると半年咲き続けるのであります。

その花付きの鉢植えをたしか1万円位で購入したのです。しかしながら、翌年以降は全く花をつけることなく、5年経過、うーむこれはどうやら鉢植えでは花が咲かないか、と思いいたったのです。そこで、よく鉢を見ると子株があちこちから伸びてぎっしり、恐らく根も鉢の中に詰まっているだろうと思いました。そして、いきなりその鉢植えをなんの知識も予見もなしに株分けするという暴挙に走ったのが4年前でありました。と、実は当てずっぽうで書いたのですが、本当に4年前でしたΣ(゚Д゚)
2019/10/15 これがその記録です。

で、その翌年の春に、本株であった一番大きい株を地植えしたのです。この時余った小さい株の鉢を知り合いのカナちゃんの花屋に持ち込んだら、その日にすぐ2鉢とも売れたそうです。(1個700円ですから超お買い得だったのでしょう)

そして遂に2022年、地植え後2年で待望の開花を見ることが出来ました。

一方株分けした残りの鉢植えや実生で育っている鉢植えがまだ3個ありまして、適当に水やりしているだけですが、いまだに元気に成長しております。そこで、知らない女性からこの植物を分けてほしいと言われたのを機に、2度目の株分けを実施することにしました。

ここからが「保存版」チユウキンレンの株分け、であります。
まず、その前提条件は鉢植えで、4,5年経過し葉っぱは茂っていること、主幹部分以外に数本の株があり、鉢底から根がはみ出る程度まで育ったていることにいたします。
【ビフォー】

ここまでくるとなかなか厄介ですが、まぁ仕方ありません。
用意するものは、株分け後に入れる鉢で、ありあわせでいいのですが、出来れば25センチ以上の径がある7.8号の鉢数個です。これに、用土は一般的な「草花などの培養土」で間に合いますが、ワタシはこれに黒土・赤玉土・腐葉土(またはたい肥)・鹿沼土を加えます。


まず鉢に十分水をやって土を柔らかくしておきます。次に、これの側面をゲンノウなどでごつごつ・ゴンゴンと叩いて内側の鉢(プラスチック)と根や土を剥離させます。パンパンに膨らむほどになると、簡単にはがれず、最悪の場合は元の鉢を割る覚悟が必要です。これに隙間に金属の細い板などを差し込むという手もあります。

ある程度ほぐれれば逆様にして、土と株の自重で抜けてくればしめたものです。
↓これが抜けてきたものです。ここでは逆様にして地面に直接落ちて葉や茎を傷めないことが重要です。
次に、ホースのノズルをジェットにして、土を洗い流します。根が全体に回っているので、丁寧にかつ忍耐強く土を落としていきます。

ある程度周りの土が無くなって根っこばかりになりました。
ここからが大事。カッターナイフや包丁などで切り離しの作業になります。これを、周りの小さな小株からすこしづつ剥がすというのはやめておきましょう。茎がちぎれて根っこや地下茎がくっついたままになります。
一番主になっている元株とくっついている大きめの株に水を注いで出来るだけ土を除いたら、その下の地下茎に切り込みを入れるといいです。または土が綺麗に取り除けていれば両手を突っ込んで、2つの株を力任せに引っ張って切り離すのがベストと言えます。

後は、子株たちをそれぞれ株元を切断しない(根っこが付いたままに)分けていきます。
こんな感じです。

それからは、用意した用土を鉢の底に敷き、株をそっと上に置いたら、用土を周りから足して埋めていきます。ワタシの場合は、鉢底から上に向かって赤玉土、たい肥、黒土・培養土、鹿沼土という順に層を作りますが、そこまでこだわることもありませんね。

作業を通じて注意すべきは、出来るだけ根を切ったり痛めたりしない事、過剰に強い肥料は与えない事であります。また、地下茎から外れた(切れた)葉っぱだけの根の無い株は植えても枯れてしまいます。少し薄めに作った消毒液を加える、根の成長を促す発根促進剤(メネディ―ルなど)とさらに結構。またコガネムシの幼虫が入らないよう「ダイアジノン」をぱらぱらと撒くのもお勧めであります。

出来上がりがこれであります。根を下に伸ばし安定させるためにやや背の高い鉢を使いました。

右端の鉢は、このチユウキンレンが我が家に来た時からのもので、8年以上使っておりますが、縁起を担いで今回も一番の主幹を植えました。
心配なのは、少し前回と比べて1か月時期が早い事(いまだに夏日です)です。あまり高温が続いて水をやりすぎると根腐れの心配があります。

これで、冬になると葉っぱは枯れますが春には芽吹きます。1,2年様子を見て大きな鉢に植え替える、あるいは地植えすると数年後には目が覚めるような美しい金の花が咲きますよ。


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印材を整理する ついに光明をみつけた(その4)

2023年09月20日 | 篆刻
断捨離の一環、怪しくなった記憶力のカバーを目的に始めた印の整理ですが、「坊主の引っ越し」であります➡「墓はいかない(捗らない)」

その原因は、自分自身に整理能力が欠如していることは大前提で、①こちらの心構えが出来て居ない(気合が入らず根気も続かない) ②いろいろな用事が多く、気が散るような品物が出て来て作業が中断する ③印材が極めて多いだけでなく、部屋の中にがらくたが一杯ある ④収納スペースが絶対的に少ないのに、印を収納している箱や棚や箪笥があちこちに分散している・・・・等々であります。

出しては移し移してはまとめ、また引っ張り出して移動させるという「賽の河原」で石積みしているような気分でした。なんで片付かないかと自問しつつ、とにかくここ数年触ってもいないものは捨てるしかない、と気づいたのであります。例えばこんなの、歴代のガラケーであります(笑)
とにかく、何かの時に使うだろうと取っておいたものがガラクタと化し、整理の邪魔になっているのです。
更に、スペースの確保の邪魔がどうやらサイドボードにある!、と思い始めました。これは、以前はマンション住まいの時に買って、引っ越してきたときにそのまま仕事場に持ち込みました。人寄せ・ちょっとした集まり・パーティーなどの時には、洒落たグラスやら古い陶器のブランデー瓶など装飾と実用に使っておりました。しかし、よく考えると、サイドのガラス戸棚や下にある小さな引き出し以外には、1年以上開けることがなかったのです。その引き出しにもガラクタがほとんど、ろくなものは入っていません。

そこで、これに印材を入れればリビングの木箱がほとんど収まるではないか、と気付きました。早速、飲みかけのブランディーなどは全部処分、グラス・コーヒーカップの類はキッチン戸棚へ移し、すっからかんにしたサイドボードに、木箱を入れていくのです。
ワタシは、この3年というもの、ヤフオクを通じて印材集めがほとんどお小遣いの使い途となっていましたが、どんどん増えるに従って収納箱も集めていったのです。ホームセンターの収納棚も何種類も買いましたが、やはり高級な印材なので、万一欠けるのを恐れて「木製」の収納が中心だったのです。ヤフオクで骨董品ぽい古箪笥・収納箱を集めました。




それが安いか高いかはあまり考慮しませんが、ともかく小分けに収納出来て便利そうなものが沢山あったのです。石と温もり、ベストな取り合わせですよね。

こうして、要らないものをどんどん捨てていく一方で、収める場所を確保することで、滞っていた整理仕事が、急にはかどり始めました。
一本数千円はする高級な部類の印材を入れた箱の半分くらいは、このサイドボードに収まりました。こうしておけば、探すのもここだけでだいたい間に合います。ワタシのやや楽観的我田引水的計算では、この中だけで2~300万円相当の石印材が収まっていることになります。

とはいえ、まだ道半ばで印材整理は続きます。何故なら、すぐに新しく印材をヤフオクで落札してしまうからであります(笑)
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