ここのところで、久しぶりにツバメを見かけました。かのユーミン、叶わない恋を切なくさりげなく歌った名曲「雨のステイション」の1節であります。
『霧深い町の通りをかすめ飛ぶつばめが好きよ
心縛るものをすててかけてゆきたい
なつかしい腕の中 今すぐにも』
なつかしい腕の中 今すぐにも』
この半世紀近くも前の曲を、今の季節に、つい口ずさんでしまいます。ハイファイセットのカバーバージョンが好きです。
ツバメは、外敵(特にカラスなどの肉食性の野鳥)から雛を守るために、人間の居住生活圏内に営巣します。民家の玄関先が多いですね。常に人が出入りしていれば襲われないということを知っているのです。
ワタシの生息するコンビニ店舗の裏手は、屋上への階段下など巣作りには持って来いの環境なので、期待を持っているのですが、9年目になっても未だ巣はありません。しかし、蚊を追って低く飛ぶツバメは、ユーミンでなくても好ましいものであります。
2,3日前は「ヒヨドリ」が数羽頭上を通り過ぎました。山に行って営巣、繁殖を終えたものか、さもなければ、平野部に食べ物が増えたころ合いを見計らってきたものか、いずれでありましょう。今のところマイガーデンでは、彼らが喜ぶキャベツ・ブロッコリーなどの葉物、柑橘類もないので被害はありません。いずれ果樹をねらってやってくるでしょう。
そしてカラスです。屋上に張り巡らしたテグスが効いたか、最近はカラスの鳴き声や荒らした形跡は見られません。予想通り自作したカラスの模型は尾と頭がもげて胴体部分のみ、つり下がっています。CDをぶら下げてはいますが、どんどんテグスが切れ、CDの光る部分が剥がれて、ただの透明なプラスチック円盤となってしまいました。ただし、ぶら下がったCDが風になびいて鉄骨に当たってかなりの音がでているのでカラス除けになっているのかもしれません。
地上の畑は、その点対策不十分なので、あいつらは依然として跋扈しておりますな。どうやら今はフェンス脇のブラックベリーを食べているようであります。スイカを嘴で突いた後がありました。大玉スイカは皮が厚いのでなんとか持ちこたえますが、小玉は柔らかく皮が薄い分割られてしまいます。厳重な警戒が必要なのです。プラム(サンタローザ)は防鳥ネットをかぶせました。だいぶ食べたのであと10個くらい残っています。ネクタリンも間もなく熟すと思われます。これもざっとではありますがネットをかぶせました。
桃は袋掛けしたので目下被害は確認できませんが、万一のためを考え、果樹コーナーにテグスを張り巡らせることにしました。資財は準備しましたが雨のため作業はちっともはかどりません。
それでも、雨のやんだ時間を見ては草取りをいたします。蚊がすごいんです。高温多雨でやぶ蚊が増え放題です。蚊よけネットのジャケットを羽織りますが、蒸し暑いので脱げば蚊が寄ってきます。スプレーも・虫よけスプレーも蚊取り線香も大して効きません。あいつらも命がけの吸血鬼ですから。
更に、コガネムシは最盛期を迎えたか連日10匹以上がぶどう棚に襲来しています。実際はアジサイやらスモモ、バラなどの葉にも来ているので数十匹は居ると思われます。ゆすって落としてはひねりつぶすか踏みつぶすが基本技です。
油断ならないのは、もう産卵がはじまっているということです。こいつらは、葉や花を貪りながらメスと交尾します。メスは土に潜って産卵したらそこで息絶えます。卵は最低20個は産み付けるので放置すると、辺り一面が芋虫だらけになります。
コガネムシの幼虫は、好んで腐葉土などの有機質を食べるのです。土中を腐葉土を求めて這いまわるうちに根も食い荒らすのです。鉢に入ったらその株は枯れるほどのダメージを被ります。防除するには薬剤が一番です。私のお勧めはダイアジノンであります。鉢植えには必ず一握りは混ぜ込んで土づくりをいたします。果樹などの樹木の地植えだと、その5倍程度は投入いたします。
更に、これからは秋まで暇を見ては株元にばら撒きます。樹木は幼木の時に根を傷めるとその後ずっと生長不良になりますね。ブドウ・柑橘類、ブルーベリーなどの果樹は特に、元肥として腐葉土を大量に埋め込みますから標的にされるのです。園芸を始めた頃はそんなこととはつゆ知らず、コガネムシが大発生し、薔薇、シャインマスカット、不知火、レモンなどの地植えの樹木をダメにしました。鉢物は恐らく10以上やられましたね。
梅雨時期から秋口までのガーデニングはこれら3K【蚊・カラス・コガネムシ】との戦いであります。
世に言われる嫌がられる外仕事は、キツイ、汚い、危険の3Kが定番であります。ワタシの畑仕事はそれとは程遠いのです。ワタシの園芸は、気楽・気まま・食えるという3Kでもあるので「やめられまへん」な