植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

溶かしてしまうか

2020年07月08日 | 時事
 昨日は7月7日、七夕でありました。当地平塚では、仙台の七夕と並ぶ最も有名な七夕祭りが開催されます。世が世であれば、先週金曜から三日間開かれたはずでしたが、ご多分に漏れず中止、地元の多くの年配にとっては静かでほっとしております。
 去年の今頃に七夕まつりが廃れてきたことを書きました。地元商店(街)に大きな負担を強いてきたのに、行政は一切補助金も出さずで疲弊したのです。地元の名士で老舗人形店やかばん屋さんなどもとっくに潰れ廃業の憂き目にあっています。
七夕で儲かるのは全国から集まるテキヤさんと、七夕飾りの制作業者であります。
 
 行政が、長いこと、町作りや地元の振興、大企業誘致などをおろそかにしているうちに、七夕通りや紅谷町などのメイン商店街はどんどん寂れてしまいました。梅屋デパート、長崎屋、十字屋などの中堅クラスのデパートがすべて潰れて、空き地とパチンコ店に変わったままであります。人口20万人以上の地方都市ながらデパートは一軒もなくなってしまいました。土日でもシャッターが下りたままの商店も多くなりました。
 自転車の駐輪を取り締まり、駅周辺の路駐を取り締まり片側2車線の一車線を潰して歩道とコインパーキングにしました。おかげで、周辺から駅前で買い物をしようとする人が激減したのです。昔から私鉄乗り入れを拒み、高速道路もインターがありません。人がすみにくく、車が近寄りにくい市になってしまいました。

 風俗店と飲み屋は野放し。一年中行われる競輪で、アヤしげなオヤジが大勢たむろします。汚いJR駅はそのまま、南駅周辺はついに商店そのものが消滅し、飲食店や美容院を除くとほとんどが駐車場か住宅になりました。
 
そうして10年位前から人口も純減に転じています。こんな魅力のない街に若い人が住みたいと思わないのです。ワタシの住むエリアは年寄りばかりまもなく限界集落(笑)
 なのに、平塚市は手を打ちません。市の職員は、全国市町村でもトップクラスの高給の恩恵のおかげで危機感が皆無なのです。


 さて、その平塚市から10万円が届きました。これは、国からの支給ですから市が負担しているわけではありません。支給通知書が届くと聞きましたが、振込日からすでに5日経過しておりました。こんなもの要らないと思いますが。有難く頂戴し、思い切って、ヤフオクで8千円の中古CDコンポを落札いたしました(笑)
 世間ではこのお金で飢えをしのぐ人、生活がなんとか維持できる人は待ち望んでいたことでしょう。

 若い人、特にネット住民は、まとまったお金(かたまり)を浪費・消費することを「溶かす」とよぶようであります。ギャンブルにつぎ込み、ゲームの課金に使い、アイドルの握手券や投票券にCDを買い込むなどはその典型です。
 まとまったお金を、有意義に使うこと生活費の補填にするのは溶かすとは言いません。せっかく受け取った10万円、今日もあちこちで溶かしてるひとがたくさんいるんでしょうか。

 お国は年金の運用資金18兆円を溶かしたそうであります。世界の債券や株式に投資していたものが今回のコロナで、一気に含み損を発生させたのですね。
言いぐさがいいですな。
 「全体の年金財源の内10%が運用財産の170兆円、その1割が無くなっただけで心配することは無い」「通算では儲かっているので問題ない」だそうであります。

 喝カーツ
 ふざけるのもたいがいにせい! 法律では元本が保証され安全に運用する決まりだったのです。それをざわざ無駄なコストをかけて年金積立金運用の独立法人(天下り団体)にまかせてしまったのでありますな。累計では儲かっているというのはまやかしなのです。株をやった人はみんな経験しています。利益がでたら、それをまた投資元本につぎ込むのです。ですから、毎年いくら計算上の運用益が出たと言ってもその分が別にストックされているのではなく、元加されて常に元割れのリスクにさらされているのです。
 運用財産(リスク資産)に積みあがれば積みあがるほど、ブラックマンデーのような、大暴落に遭遇すれば、何十年もの間私たちから巻きあげた虎の子が「溶けて」しまうのですよ。

17兆円もロスが出たことに誰も責任を負う人はいません。
罪悪感も危機感もないお役人、そして、今後常にそれ以上の恐慌や株価暴落の危険性があるということを学ぼうとしない政府なのです。

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