植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

負債を債権と呼ぶ アバウトなお寺

2024年08月26日 | 雑感
昨夕は、お寺の役員会というものがありました。ワタシ達のご先祖様が眠るお墓がある菩提寺であります。どういうわけかここの役員の末席にワタシが半年ほど前から紛れ込んでおります。15人の役員のうち半分くらいしか名前と顔が一致しません。歳は下から2番目、役員に入ったのがワタシが最も新しいのです。実際その先輩方と顔合わせをしたのはまだ3,4回なのです。

その役員会開催のお知らせは、議題が「寺有財産の件・その他」という極めてファジーなものでした。その後「懇親会」をやるので会費5千円とありました。ははーん、これは役員会をだしにして、懇親会(一杯やる)のがメインなのかなと思いました。

さて会議が始まると、思いもよらぬ資料が配布されたのです。お寺で所有しているいくつかの駐車場を売却するというのがその趣旨でした。今から5,6年前にこのお寺は大変立派な「山門」を建立していました。2体の木を彫った大きな仏像が設えられました。その時の資金計画は総額230百万円、取引金融機関から60M借り入れ、建設会社に120M、仏像会社22M、後は自己資金です。

ところが、約2億円の返済がなかなか厳しく、新設後6年経った今もまだ1億円ほどの負債が残っているのでした。月々の資金繰りが厳しいのでここにきて思い切って返済計画を見直すというのですが、そこで配られた資料をみてびっくり。表題が「債権処理について」というのです。1億円ちょっとの延滞気味の負債をお寺の資料では「債権」と表記していたのです。お坊さんはそんなことには頓着しないのでしょうか。さすがに債務と債権をあべこべに書いた書類を残すのはいかがなものかと思って、配布された資料は会議の途中に返却いたしました。

該当する更地(駐車場)は、長い期間お寺と昵懇で、不動産関連の事務仕事を一手に引き受けている不動産会社が、まとめて自社買い入れするのだそうです。その売却価格はいくらか??と思うようなアバウトで安い単価でしたが、この際安いの高いの言ってられないのでしょう。不動産会社からしたら、最後に払う負債の金額から逆算して物件と土地単価を決めたように思えてならないのです。世話人たちも自分の腹が痛むわけでもないので「異議なし」で終了となりました。ついでながら「その他」が役員改選で、会計係が新参者のワタシに指名されました。お寺の会計をやるわけではないのでたいした負担は無かろうと思います。

その後待っていた懇親会が近所のスナックで始まりました。会費5千円、料理はスナックのマスター任せであります。焼き鳥やらチャーハンやらエビの煮物などテキトーな料理がランダムに次々にでてきました。最後の締めにはお茶漬けでありました。お酒はいくら飲んでも何を飲んでもOK。
わたしの会計としての最初の仕事は、そのスナックの勘定支払いでしたが、いくら生ビールを飲もうが関係なかったようで、一人5千円×12名=6万円きっちり請求されました。

田舎の寺の会議も懇親会も、おおらかで細かなことに口をはさまない、というのを体で感じた夜でした。

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