碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1901- バケツ リスト

2019-01-15 | 日記
 ネットで過去に見た映画が配信されていた「The Bucket List-邦題 最高の人生の見つけ方」ジャツク・ニコルソンと故人モーガン・フリーマン 主演でアカデミー賞もとった傑作だ。忘れていたので、どんな内容か確かめる筈が結局 止められず最後まで観たのだが 二度目なのになかなかの感動作品だ。

 死に際の老人の話なのだが 改めて観ると内容は深い。先ずタイトルの「Bucket List」は英語圏では慣用語で「死ねまでにやってみたい事のリスト」と言う意味だという。これは「Kick the Bucket・・バケツを蹴って死ぬ」と言う言葉から生まれたらしいが翻訳では「棺桶リスト」と書かれている。
 「バケツ-棺桶」は良くないが、本来は「自分がやってみたかった事をリストにする」と言う意味に使うようだ。
翻訳は作品イメージを左右する難しさがあるのだろう。モーガンが葬儀は火葬で「骨壺」の響きは好きでないので遺灰は空缶に入れて景色の良い高台が望みだ」と言う個所があり確かにそうだが 空缶は「チョッコ・フロージナッツ」天国のコーヒー豆の指定だと言うからこの会話も洒落てるが・・。
 しかし、今も言う「棺桶とか骨壺」は200年前から使っているが古臭いしそろそろ横文字の名前に変えられないのだろうか。

 前半は、知らぬ者同士がベットの上で会話する場面だが 主治医との会話で「おはよう、ご気分はどうですか?」聞かれたジャックは「良いわけ無いだろうが」と言い返し、看護婦が「何か、欲しいものはありますか?」と尋ねられたモーガン「健康な体をひとつ持ってきて欲しい」と言う・・入院したらこんな返答を一度して見たくなる。

 後半は二人のバケットリストにある登ったエジプト・ピラミットの石上で夕日を浴びながらモーガンが「エジプト人なら皆知っているが、この話を知っているか?」とジャツクに聞く場面がある。神がお前の魂に、二つの質問にイエスと答えたられたら この扉を開けて中に入れてやる」と言う話を始める。ジャックが何だそれはと応じると「一つ目、お前の人生は良かったと思うか?」少し考えて「まあ、イエスだ」とジャツク。
 二つ目は「他人の為に良いことをしてきたのか?」これにはジャツクも「相手に聞かないと、それは判らんし・・無理だ」と答える。
一人二人には、良いことはしても 多くの人は他人に迷惑をかけて生きているので「イエス」はいないし ピラミットの中には誰も入れては貰えないと言う話だ。

 他にも、映画はストリーなので 途中の良い会話 エピソードは記憶に残り難いが シアターは字幕版だったがこれは吹替版だったから違ったのだろうか。
改めて観ると、良い作品の映画・テレビでは何度も観るよりも 本で読んだ方が 記憶にも心にもしっかりと刻み込まれるだろうと思う。
 でも最近の騒がしい映画・ドラマと比べると 静かな映画なのだが この二人の自然な演技は最高で これこそ映画作品なのだと再び感心させられた。

 宣伝広告にあったポスター、米 2007年作品