碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1804- 古い小型旋盤の処理

2018-04-22 | テクニクス
 倉庫に古い旋盤がある。旋盤と言っても、ミニレースと呼ぶ可愛い物で本体サイズ[500mm*150mm*250mm]の一応金属加工の出来る工作機械。
今から22年前になるが東京秋葉原に行った時に発注し、岡山に送って貰った。当時は趣味のラジコンに熱中していて1メートルを越える飛行機を数台も作っていた。ラジコン・エンジンは音も大きく、河原で飛ばすにも その操縦は以外と微妙で 良く墜落させ解体と修理を繰り返していた。模型船も作っていたので、船なら構造も簡単で速度も遅いから コントロールも簡単だろうと 無謀にも船の蒸気エンジンの構造図も手に入れたので 旋盤さえ手にい入れば出来だろうと思ったのだ。
 模型は子供時代から好きだったが、動かす事よりも作る過程に興味があったし 旋盤加工は新入社員の頃に学校でも旋盤加工を学習した事で 仕事で試作品作りをさせられた多少の経験もあったのが逆に 災いになったらしい。

 ところが、材料を手に入れて加工を始めたのだが飛び散る金属粉の始末に困ってしまったのと 加工する刃物(バイト)が数時間で切れなくる問題に突き当たってしまった。バイト研磨には小型グラインダーも、購入する必要があり これも金属粉の始末と 歯砥ぎ技術も必要になので そこまでは踏み込めず中断してしまった。
 部品の数点は思い通りに完成したのは良かったのだが ・・・それ以来 工作室の飾り物になり年月だけが経過し 元々は家庭で金属加工が間違いだと 今年これをやっと処分する決心がついた。
思い返して見ると、これを購入するきっかけは 本社の研究所の機械加工好きで仲の良かった友人が「車よりミニ旋盤の方が安かったから」直ぐに購入し「毎日、下宿部屋に飾って楽しんでます」と言う手紙を貰って刺激されたこともあったが 彼からは、金属切り粉の問題を言っていなかったが 彼も同じ問題で部屋の飾り物にしているのかも知れない。

 久しぶりに取り出し20数年前の機械を試運転して見たが 音も静かで 未だ充分使える状態だったが 機械は歳を取らないが 私自身が細かな金属加工の手仕事はもう無理。
ネットで調べると 今は何でも引き取るリサイクル専門業者がいるのに驚いてしまったが これは無駄に捨てる事ではないので助けられたと思った。
 絶版で今の時代は骨董だろうと思っていたのだが、このメーカーは健在で製品も定価で販売されているらしいので多分 何処かで役立てられるリサイクル・リユースの時代になっていたのだ。 



 通電したが、芯振れも無い