碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1506- 窓ガラスのペット

2015-06-14 | 日記
 今年も、スタンドの明りにヤモリが虫取りに現れた。岡山の家では、軒下のあちこちに良く見かけるが今年の初者。
虫取りに夢中なので裏側から写真を撮る。小さな蜘蛛や、小虫が明りに近ずくと音もなく加えてお腹の中に飲み込んでしまう。
 
 ガラス面を素早く歩き回るので カエルの様な足は吸盤だろうと思っていたが、それは違って先端が1um以下の細い箒と束の様な構造らしい。英語ではGecko(ゲッコー)と呼ばれ、この接着構造は超低温・高温・真空でも使えて強力なので高精度の分析機器に応用しようと各国でも研究されているそうだ。
米カルフォルニア大の研究では、この接着力は計算できることを立証している。

 接着力 F(total)=1.5丌Ry√N の式で R=繊毛先端の半径 Y=壁の表面注力 N=繊毛の本数 庭の昆虫も侮れない。

 窓ガラスの製造はフロート法で作られるのが一般的らしい。溶けた錫溶液の上に溶融ガラスを流しローラー上で引き伸ばし冷却すると 板ガラスになるらしい。表面はミクロで見ると溶融金属があるために網目状になのでヤモリは箒状の脚をガラス面に押しつけて、繊毛の戻る力を接着力に変換している様だ。



 他にも、昆虫の接着構造は、科学的な応用研究が盛んに行われている。日本でも、主に繊維メーカーがその研究に注力しているそうだ。



 ヤモリの接着力の例えに「雑誌同士の繋ぎ遊び」をイメージすると解りやすい。